忘れる位前に書いた奴の系統。

※注意※

・暴言アリます
・暴力あります
・首飛ぶ程度のグロさです
・黒いです

何か危ない気配がしたら逃げてください。

タイトル通り、閲覧は自己責任でお願いします。

始まりはじまりー←



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煩わしい好気の単語が飛び交った。

向こうは５人。

威嚇すれば退くと思い、その内の一人を再起不能にしてやった。




「女だからって手加減しねぇぞ！」

そんな言葉が聞こえた気がした。

さっきは５人程だった奴らが無駄に増えた光景を、ただ眺めていた。

相手は男１５人程度、代わってこっちは女が１人だ。

先程の報復をする為、連絡のつく奴は片っ端から集めたらしい。

(他人が見たら明らかに私が不利に見えるのだろう。)

そんな事を考えながら相手の罵倒を受け流す。

私が顔色一つ変えないせいだろうか、相手の顔色が少しづつ変わりだした。

(まずいな…厄介事になりそうだ)

今だったら泣いて謝れば済みそうだったが、そんな気は更々無い。

こんな群れないと何も出来ない奴らに何故頭を下げなければいけないのだ。

「てめぇ…ぶっ殺すぞ！」

単語の配列とは相違し、全く殺意の無い発言に思わず吹き出してしまった。

「ほぅ…お前等に私が殺せるのか…」

こいつ等の云う「殺す」は、精々多人数で袋叩きにする程度だろぅ。

これ等に人を殺す程の度胸も力量もないのだから。

「この際だ。一つ勉強していくか？」

一人、取り分け馬鹿な奴が飛び掛ってきた。

「殺すの意味を教えてやるよ。」

閃光

甘い恍惚感

馬鹿の首がずり落ちる。

飛び掛ってきた時の表情そのまま、鈍い音を立てて地面に落ちた。

きっと、自分が死んだ事も気付かないで生命活動を停止させたのだろう。

「今夜は…調子が良い。」

自分の仕事を増やしてしまった後悔の念と、先程の恍惚感の残留が交じり合う。

だが今の私にはそんな事は些細な事でしかない。

「折角だ　お前らも体験して逝くか？何、全員同じ死因なんてツマラナイ事はしないさ。」

「ヒッ」

短い悲鳴

やっと人が殺されたと云う事実が理解できたのだろう。

このままこいつ等を逃がし、狩を愉しむのも魅力的だが今はそんな余裕が無い。

読んでいた本の続きが気になって仕方がないのだ。

それにいくら裏路地とは言え、こいつ等がギャーギャー騒げば人も来るだろう。

これから味わう快感に、早くも頭視界がぼやけてくる。




その時の彼女の表情は見えない。
　　　　　　　　　ｲﾋﾞﾂ　ﾕｶﾞ
ただ、口角だけ歪に歪んでいた。



気が付くと、血溜まりと肉片の中心に立っていた。

先程までの行為のせいか、まだ頭がボーッとする。

笑いを堪える声に、振り返った。

180cmはある長身、ねこっ毛の髪を金に染めた青年。

割と可愛い顔をしたそいつは、可笑しくて仕方が無いと云う風だった。

「おぃおぃ、殺すの早すぎて半数以上が浮遊者じゃねーか。仕事増やすなよー」

咎める言葉とは裏腹にその声はとても楽しそうだった。

「こいつ等が弱すぎるんだ。後始末は自分でするんだから、文句はないだろ。」

同僚に行為を傍観されたせいか、不機嫌な私は口調を荒げた。


私の仕事は、浮遊者を狩る事。

死んだ事に気が付かない者はあの世にもこの世にも留まれず、浮遊する。

これ等は放っておくと化け物に変わるのでその前に狩るのだ。


「さぁ、出勤しますか！」

お前は既にしてるだろうが…。

そんな小言を言いつつ、先程増やした浮遊者を狩った。

「お前、そんなに人間殺して大丈夫かよ」

心配とも嫉妬とも取れる口調。

「私の業績、知ってるでしょ？私をクビなんかにしたら、それこそ世界の均等が崩れるわよ。」

笑いながら「そうだな」なんて平凡な返答を聞きながら、冷めていく恍惚感を味わっていた。

「用意はできたか？じゃぁ、いきますか！」

あぁ…今日もこいつの下らない競争に巻き込まれるのか…。

結局私は、本を読めないまま出勤となった。



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