Nicotto Town



天使と悪魔のlovesong

 その天使は世界にあきれていた。

なぜ束縛されなきゃいけないのか。

なぜ外へ出てはいけないのか

なぜ自分は天使なのか・・・・・。

 その悪魔は世界にあきれていた。

なぜ束縛されなきゃいけないのか。

なぜ外へ出てはいけないのか。

なぜ自分は悪魔なのか・・・・・。



  ~第一章~

「姫様ぁ!!フェミリア様ぁぁ!!!」

「もういやだ!あんな所・・・・!!」

ここは天使の国(エンジェルアイランド)。と、悪魔の国(デビルアイランド)の

境にある「迷いの森」。この森は昼でも暗く、その名の通り一度入ったら二度々

もどれないという森だ。

フェミリア様とは、天使の国の王様と王妃の間に生まれた姫である。

「ハァハァ・・・。早く・・・逃げないと・・!マルコが来る・・・・!!」

マルコとはフェミリアの執事である。

(それにしても、ここは何処なの?森ってのは分るけど・・・。なにかしら・・・?

とても・・・・怖い・・。)

「あっ・・・!!」

(痛い・・・!長い間走ってないから足が鈍ってる・・・!!)

「もう!なんでこうすぐ転んじゃうの!!」

「・・・・・・。大丈夫・・・・?」

「っ!?」

目の前には自分とは全く違う人が立っていた。とても黒く、男性のようだ。

「え・・・・。あ、はい!大丈夫です!!!!」

「・・・・なら良かった・・・。」

「っ・・・!」

その男が見せた優しい笑顔。それを見た瞬間、フェミリアはときめいた。

(な、なに・・!?この気持ち・・・。もしかして、これが一目惚れ・・・!?)

そう。フェミリアはその男に一目惚れしてしまった。

しかし、彼女はまだ知らなかった。

その男が天使にとっての敵の悪魔だと言う事を・・・・・・。




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