Nicotto Town


メルティーのぼやき


宮廷の貴姫(勝手に劉備夫人)


 「宮廷の貴姫」と言う事なので、今回は奥方様のお話
 
 と、言っても、三国志は男性が活躍するお話なので、女性はほとんど出てきません
 
 その中でも有名なのが「貂蟬」ではないでしょうか
 ま、貂蟬の話は明日にして(笑)
 

  1. 穆皇后呉氏呉懿の妹)
  2. 甘夫人
  3. 糜夫人糜竺糜芳の妹)
  4. 孫夫人孫権の異母妹)
 
 劉備 玄徳の奥様達です 有名なエピソードに登場するのは真ん中のお二人でしょうか?
 
 甘夫人は身分が低かったために側室のままで正室にはなれませんでした(その当時正室は糜夫人でした)が、一番長く連れ添った相手で実質上大奥(?)を取り仕切っていたのは彼女のようです
 また、関羽が一時期曹操のもとに投降したときも、その後劉備の所在を知って千里行をした時も、守っていたのは彼女であったようで、世次である「阿斗(後の劉禅)」を産んだのも彼女です
(関羽の千里行)

 糜夫人は曹操軍に追われ逃げる途中 長坂で追いつかれたときに阿斗を抱いて逃走
 しかし、重傷を負い民家の影に隠れていたところを趙雲に発見されます

 「馬にお乗りください」と言う趙雲の言葉を夫人は断ります

 「私が馬に乗れば将軍が徒歩で敵中を突破せねばならぬ そんなことで若君のお命を
 救う事が出来ようか」
 
 「では、敵の馬を奪ってまいります」と、一瞬背を向けたすきに
 
 「わたくしが着いていけば将軍の足手まといになる」と、井戸に身を投げてしまいます
 
 その後、趙雲は残された阿斗を胸に抱き、数万の曹操軍の中をただ1騎で駆け抜けるのでした
 
 やっと、劉備の本隊に合流した趙雲は 阿斗を劉備に渡してひれ伏します
 
 「奥方様と若君の警護を仰せつかりながら、この趙雲お役目を全うすることができませんでした 奥方様は深手を負われ、井戸に身を投じられてございます この罪 万死に値します いかようにも御処分下さいませ」

 
 「子はまた作れば得る事も出来るが、趙雲のような武将は生きて二度と得られるものではない その趙雲をわたしは危うく戦死させてしまう所であった 趙雲を失うくらいなら、わたしはこんな子など要らぬ
 だが、奥と趙雲が命がけで守ってくれた子 わたしはこの子を立派に育てることで今日の趙雲の恩に報いたい」

 そう言って、趙雲の肩に手をかけ共に泣いたと言います
 当然打ち首も覚悟していた趙雲は劉備のその言葉に感激して終生変わらぬ忠誠を改めて誓ったそうです (長坂の戦い 敵中1騎)
 

 三国志の中でも涙を誘う場面です 
 ま、皆さんも知っていると思いますが、劉禅は ど~しよ~もない大人になっちゃうんですけどネ(注1)

 
 孫夫人との結婚は周瑜によってしくまれたものでした 女の色香で劉備を骨抜きにしてしまおう と言う作戦でしたが 孔明に見破られており劉備は孫夫人と蜀へ入ります 武道に長け、自らも長刀を操り、腰にはいつも弓を装着していたことから「腰弓姫」の別名で呼ばれます
 100人近くいる侍女たちもすべて武装しており、劉備は奥に行くときはいつもビクビクしていたそうです(新婚初夜、侍女たちの物々しい姿に驚いて寝所を逃げ出したと言う説もある)
 歳は30以上違っていましたが仲は良かったようですが呉から「母が危篤」との偽使者の言葉で阿斗を抱いて呉に帰ろうとしますが、これも孔明に見破られ阿斗を連れ戻され、単身呉に帰った後の事はわかっていません 一説によれば夷領の戦いで劉備が戦死したとの誤報を受け嘆き悲しんで長江に身を投げた とされています


 穆皇后呉氏 この人は何も言う事はありません劉備が蜀漢皇帝となった時のお妃さまです 
 
 (注1)蜀滅亡後、劉禅は魏で小さな城を与えられ、そこで生涯を過ごしたとされていますが 酒宴の席で「蜀が恋しくありませんか?」と 魏の文官に尋ねられ、「こんなうまい酒が飲めるし、恋しい事はない」と言って元蜀の臣ばかりか「新皇帝がアレでは諸葛亮が生きていても蜀の命運は決まっていた」と、魏の臣までをも落胆させたと言います(そのせいもあって劉禅は三国志の英雄たちを祀った武侯祀に祀られていません)
また、劉禅の幼名「阿斗」は中国で「バカ者」「愚か者」と言う意味でつかわれるそうです

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2010/03/01 06:13
«ぶらっちぇ»さん
 いゃ、4人だけでは無かったと思いますョ(笑) とくに有名なのがこの4人と言うだけで
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2010/03/01 06:04
«優(まさる)»さん
 まあ、その頃、蜀には孔明も劉備も関羽も張飛も趙雲も無く決定的に人材・戦力不足であった事は確かですけどネ

«ぺこりん»さん
 まさにその通りですね 劉禅が物心着いた時には劉備は蜀の王となっており、いかに苦労して国を築いたのか判らなかったのでしょう 皇太子としてちやほやされて育ったためかも知れません

«zerostep»さん
 次回はお待ちかね絶世の美女貂蟬の登場ですお楽しみに(笑)

«のまき☆»さん
 特に歴史が好きなわけではありませんが、興味を持つといろいろ調べたくなるんです 邪馬台国考察論とか……
 三国志は高校の時に男の子からマンガ(故・横山光輝著)「三国志」全60巻借りて読み、それでハマりました
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2010/02/28 19:29
歴史好きなんですか???

とても似合ってますね0・。・0
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2010/02/28 17:44
お!今日のメルさんは傾城の美女ですか?
4人も奥さんがいていいな~、、、じゃ、なくて、4人も奥さんがいて大変だったろうな~w
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2010/02/28 10:32
今日もありがとう^^;
ここに来るのが楽しみです(σ゚∀゚)σ ィエィ
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2010/02/28 08:18
英雄の息子がバカの代名詞とは・・・www
血よりも、育った環境なのでしょうか。(*´艸`)
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2010/02/28 06:34
それはそうでしょう、劉禅は最後に言うと、蜀を滅ぼした張本人とも言えますからね・・・。



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