また、民間伝承の中での貂蝉は「ひどく不美人」で、王允が華佗にそのことを打ち明けたところ、華佗は首を西施のものと取替え、それでも度胸がなく行動に移せないのを嘆いたところ、今度は肝を荊軻のものと取り替えて、美貌と豪胆さを得たというお話があり、これではまるで「フランケンシュタイン」ですね（*≧m≦*）ププッ
　
　皆さんがよく知っている貂蟬は「美女連環の計」を遂げた後、自害して果てた。
　と、言うのは 故・吉川英治氏の小説であり、それを元にした　故・横山光輝氏のマンガ、『三国志』がそのように翻案されているためではないでしょうか？

ここで、皆さんに一つお断りしておきます　それは
　
　「わたしが書いてきた勝手になりきりシリーズは史実を基にしたフィクションであり、登場人物の言動は　事実として証明されたものではありません」
　と、言う事です　わたしが書いたのは、今日本で一番よく知られている｢三国志演義」を基にしており、｢三国志演義」の主人公は蜀(劉備＆孔明)です
　史実を基にしているとは言え、当然、劉備＆孔明に都合のいいように編集されている可能性は大で、その中で曹操は悪役として登場します(日本人に劉備・孔明ファンが多いのは　先に述べた小説や漫画の影響が大きいのではないでしょうか？)
　しかし、一方には劉備の事が良く書かれていない物も存在するようです(注１)
　
　つまり、｢そんなの誰にもわかるわけ無いじゃん」って事です(笑)
　
　なにしろ、今から１８００年ほども昔の事ですからね

　
　(注1)　「長坂の戦いで(勝手に劉備夫人参照)　押し寄せる曹操軍を見た劉備は、近くに居た奥方も、幼子の阿斗も見棄てて逃げた。　そのため、趙雲が夫人(この時の夫人とは甘夫人の事のようです)と阿斗を守り、脱出させた」

　小心者で臆病者　おまけに卑怯者の劉備、ですね(笑)

こんな劉備が｢民とともに滅ぶなら、本望である」と言うとはとても思えません
　ま、真実は神のみぞ知る　と、言う事でしょうか
　
　このように歴史と言うのは後の世に都合よく書き換えられる事も多いようです
　
　日本でも、暴漢に襲われて殺された　板垣退助は　
　
　｢板垣死すとも自由は死せず」　と、立派な言葉を残したとされていますが　実際には
　｢痛い！　馬鹿者！　早く医者を呼べ！！」
　と、周りの人間に怒鳴ったそうですから……
　ま、わたしとしては立派な事を言う人間より｢痛い！医者を呼べ｣と怒鳴り散らす人の方が人間的に信じられるし好きですけどネ
　
　今回で三国志シリーズはおしまいです
　次は何にしようかな？