齊天大聖(西遊記 孫悟空)
- カテゴリ:日記
- 2010/03/03 11:52:00
皆様ご存知の孫悟空 の事です 『西遊記』に登場する妖仙で、今も崇拝される道教の神様でもあります 猴行者、あるいは通天大聖などさまざまな名前で呼ばれていますが、孫行者の名に落ち着いたようで、日本でよく知られた孫悟空は本場中国では一般には使用されないようです
以下は孫悟空に関す概要です
孫悟空は傲来国(ごうらいこく/架空の国)の沖合にうかぶ火山島「花果山」に生まれました 島に住む猿たちの王として美猴王(びこうおう)を名乗っていましたが、ある時、限りある命にはかなさを感じ、不老不死の術を求めて須菩提祖師という仙人に弟子入りして、孫悟空の名前と觔斗雲(きんとうん)の術をはじめとする72変化の術を習得しました
花果山に帰った後は、海中の東海竜王敖廣の龍宮対岸の傲来国から大量の武器(注1)を強奪し、地獄の閻魔帳から自分の名を消し、配下の猿を軍隊にまとめ上げ、さらに自ら齊天大聖(「天にも等しい大聖人」)を名乗り、牛魔王をはじめ7大魔王の妖仙と義兄弟となったことから天界から危険視され、懐柔のため天界の官吏として天に召されることになります
が、官職が低いと言って天界を脱走(注2)したため、次は悟空の希望通り新官職として「齊天大聖」が創設され、正式に任命されます 齊天大聖は職務のない名目だけの官職だったのですが、後に蟠桃園の管理を任されることになります
しかし管理を怠け、さらに栽培されている仙桃を食べ尽くしてしまい再び天界を脱走 今回は天界からも軍勢がだされ、哪吒太子や顕聖二郎真君との激しい戦闘の末に悟空は捕まり、太上老君の八卦炉に入れられますが「銅筋鐵骨 火眼金睛」の体となり八卦炉から飛び出し大暴れた末に、釈迦如来によって五行山に封印されてしまいます
三蔵法師からはおもに孫行者(そんのぎょうじゃ)と呼ばれ、何度か三蔵法師に反発して脱走も試みたり、いわれのない罪で破門されたりしていますが、観世音菩薩や釈迦如来の導きもあって、結局はいつも三蔵法師のもとに戻っています
そしてついに取経の旅に成功し、その功績によって仏となったのでした(注3)
注1 この時、龍宮からは悟空専用の武器を、傲来国からは配下の猿たちの普通の武器を奪ったとされ、龍宮から奪った武器のひとつが重さ13500斤(1斤は600g)の「天河鎮定神珍鐵」、すなわち如意金箍棒(如意棒)です
注2 最初の脱走の際、以後の脱走を防ぐために頭にはめられたのが「緊箍児」(きんこじ、別名「金剛圏」)と呼ばれる輪っかで、これは「緊箍呪」という呪文をとなえると輪が収縮し、頭が締めつけられるというもの(孫悟空のトレードマークの一つですね)
しかし、三蔵法師は緊箍児によって脱走をふせごうとすることはほとんどなかったと言われています(テレビとはえらい違いです(*≧m≦*)ププッ)
注3 仏になった後の名は『闘戦勝仏』と言い、緊箍児は無くなっています
ところで、孫悟空のモデルが、キンシコウというサルであるといわれていることはご存知でしょうか?
しかし、この説はキンシコウを研究する日本モンキーセンター世界サル類動物園長の小寺重孝氏が、動物の生態を紹介するテレビ番組で、『「美猴王」を名乗った孫悟空のモデルにふさわしい美しいサルであり、もしかしたらこれがモデルなのかもしれない』と紹介したところ、それが一人歩きしたもののようで、その後、小寺氏本人も勘違いと認めていますが世間に広まってしまったために収拾がつかなくなってしまった と、言うのが真相のようです
その他にはマカク属のアカゲザルであるとする説
インドの有名な叙事詩『ラーマーヤナ』の猿の神として登場するハヌマーンが孫悟空のモデルとする説もあり
結局 そんなのわかるわけないじゃん ってことです
ハヌマーンもまた孫悟空と同様に、超常的な神通力を使い、『ラーマーヤナ』の中でヴィシュヌの化身とされるラーマを助けて活躍する姿は、『西遊記』で孫悟空が三蔵法師を守って活躍する姿と酷似ている部分も多々見られ、『西遊記』の物語が作られる過程に『ラーマーヤナ』が少なからず影響を与えたことは十分に考えられるようです
また、中華人民共和国で発見された唐僧取経図には、玄奘三蔵のインドへの旅の様子が描かれているとされ、その中に出てくる案内人が孫悟空などの原型となっているのではないかとも言われています
また名の「悟空」については、唐代に実在し、インドまで赴いた僧侶・悟空の名をとったとする説があります
なお、鳥山明氏のマンガ「ドラゴンボール」に登場する孫悟空は西遊記とまったく関係ありません(念のため)
モンキーセンターも客数が伸びたのでは?(*'∇')q~♫
でも最近じゃかなりお寒い状況。
もう一度孫悟空ブーム作らないとね~wwwww
たいしたもんだ~~~^^;
これぐらい熱心に男探しなさい(≧m≦)ぷっ
それにしても、すごい情報量です。
感心いたします。
三国志とか歴史物好きなんですね^^
わたしは無理ぽww