不況・イノベーション
- カテゴリ:ニュース
- 2009/01/25 18:14:34
内部留保の話題に続き、某ブロック紙1面コラム感想文第2弾。
今回は、「自動車危機」がテーマです。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/142943.html?_nva=1
GMを抜きトヨタが自動車販売台数第1位になったことを、石油ショックを
契機に命運を分けたフォード・日産を主役に書かれたドキュメント「勝者の
驕り」に逡巡させています。
その中から、技術革新へのチャレンジ精神より帳簿上の利益を優先する
ようになったことを「経済的覇者の驕り」として現在の危機との共通点を見
出そうとしています。
また「眼前の危機は次の時代の幕開けを用意していると思いたい」として、
現在の不況が、イノベーションへの契機であることを期待しています。
不況期間は、不況産業から新興産業への資本及び労働力の移転期間
であるという考え方があります。とすると、このコラムの意見に賛同でき
ます。
ただそのためには、労働力に流動性が確保されていること、資本がイノ
ベーションのために使用可能であることが前提になります。
不況部門がいつまでも余剰労働力を抱えたままでは、イノベーションを
阻害することになります。
また、前に書いたように、内部留保を吐き出し、余剰労働力のために使う
とすると、イノベーションを起こすための資本が失われます。
だからって、はじき出された労働者をそのままにしておくと、新しい産業
が起こる前に死んでしまうし。
ありがとう。
もし産業構造ががらりと変わる時期なのだとしたら、それこそ
「痛みに耐え」チャレンジする時期なのかもしれないですかな。
どうしても縮小均衡になってしまいますが、
そんなときでも新しい技術を産み出せる企業が生き残れるのでしょうか。
本人と会社次第
この不況が、従業員にも会社側にも
プラスに動き、新たなイノベーションへの契機になることを
強く期待したいです^^
私もそういう社員になるよう頑張りたい