いわゆる「恋愛シミュレーションゲーム」では、ごく普通の男の子（プレイヤー）が、やたらスカート丈の短い校則の学校で、アイドル級の美少女たちに「好きなの～」って告白されまくったりします。

　どうして主人公には何の取り柄もなく、これといった個性もないのでしょうか？　主人公の個性は薄いくらいが、プレイヤーが主人公に自己投影しやすく、商品としてウケる、というわけです。

　でもって、性別を逆転させれば勿論、女性ユーザーにもウケました。果てしなく！

　女性向け恋愛シミュレーションゲームの代表作は、やっぱりコーエー（ゲームメーカー。ＫＯＥＩ）の『アンジェリーク』シリーズ。今世紀の始めには『ネオアンジェリーク』と新タイトルになり、今なお業界に君臨し続けています。

　『アンジェリーク』では、何の変哲も取り柄もない女の子（プレイヤー）が、スーパーモデル級の美男子たちにモテます。『ネオアンジェリーク』になると、イケメン４人とひとつ屋根の下でハーレムライフ！　勿論、『アンジェリーク』に登場する男子はピュアな紳士ばかりなので、夜這いされる可能性など皆無です。

　みんなで食事中に愛しのカレと目が合うと、お互いポッ。なんかや～らし～、キャッキャ、ウフフ。

　さらにコーエーは『遥かなる時の中で』と『金色のコルダ』なるタイトルも引っさげ、女性向け恋愛シミュレーションの最先端をリードしています。コーエーといえば『三國志』などが有名ですが、アンジェ、遥か、コルダ……恋愛シミュレーションでも３タイトルで三国志なワケですね。

　そんな恋愛シミュレーション業界にて、３年ほど前のことです。クインロゼというメーカーから『ハートの国のアリス』が彗星のごとく現れました。「不思議の国のアリス」をモチーフにしたお話で、このゲームでもやっぱりヒロインは超モテ。

　十人を超える美男子にエスコートしてもらったり、守ってもらったり、愛を囁いてもらったりします。キャッキャ、ウフフ！

　『ハートの国のアリス』は一大ムーブメントを巻き起こし、続編として『クローバーの国のアリス』、去年は『ジョーカーの国のアリス』も発売されました。

　その最新作『アニバーサリーの国のアリス』は、今月の１４日に発売です。私はも～すっごく楽しみで、３月１４日をそわそわと待っております。……お仕事の関係で、同時期に発売のまったく別のゲームを完全攻略しなくちゃいけないのが、苦痛でならない。

　売り切れてから探すの嫌だし、買っとこうかな。でも、手元にあったら仕事そっちのけでプレイしてそうだし。う～ん。

　おっと、全然ＬＦＹの話でなくなてしまったアルよ。また今度アル～（誰？）！