Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



僕に おへそがない 23

その日、僕は朝からそわそわしてました。
夏休みに入って一週間が経とうとしていましたが、勉強には身が入らず謎の家庭教師リサ先生の事ばかり考えていました。
今までクラスの女の子に『特別に好かれたい』と思った事、あまりありませんでした。
でも『リサ先生には嫌われたくない』と、思うのと同時に『男として、好かれたい』とも、思い始めていました。
リサ先生が来る今日は、朝からなんだか落ち着きませんでした。

「ゴミト、朝から何うろうろしているの。今日は歯磨きの時間も長いし、鏡を見て頭の髪をいじってばかり。デートでもするの?」
おかあさんが、落ち着きのない僕を見てそう冷やかしました。
「デート?。家庭教師の先生が来るのにそんな時間無いよ」
僕は、しまったと思いました。
「ふ~ん、今日の先生はおかあさん、男の先生だと思ってるけど女の先生なの?」
「たぶん男だと思うけど」
僕は、すぐにとぼけて答えました。
おかあさんとリサ先生の間の話では、女の先生と男の先生が交互に来る事になっていました。
おかさんに怪しまれないように、リサ先生が考え出した作戦でした。
この前は女の先生の番だったので今日は男の先生だと、おかあさんは思い込んでいました。
「ゴミト、お前、女の先生より男の先生に興味があるんじゃないでしょうね」
「ええ、そんな事ないよ。ただ、おとうさんになんだか会うような気がして」
「男前の先生だったら、後でおかあさんに教えてね」
「わかった」
僕はなんとか、おかあさんの追及をのり切りました。
おかあさんは機嫌良く、スーパーのパートの仕事に出かけてくれました。

僕は気が付くと、部屋と洗面台の鏡の間を何度も往復していました。
時計を何度も見ていました。
ふと小さい時、おかあさんが保育園に遅れて迎えに来た時のことを思い出しました。
おおかたの友達が帰って、残ったのが数人になりやがて二人になり、僕のほうが絶対に早く帰れると思ってたのに友達のお母さんの方が早かった時でした。
一人残された僕は、大きな不安に包まれました。
「おかあさん、本当に迎えに来てくれるのかな」と、思い不安になりました。
そして「リサ先生本当に来るのかな?」と、同じような気持ちでいました。
僕は玄関の呼び鈴が鳴った時、走ってドアに向かいドアを開けました。
「おはよう。ゴミト君」
「おはようございます。先生」
僕は元気よく挨拶をしました。
この日のリサ先生は、男性のような格好をしていました。
ジーンズに黒のTシャツ、長い黒髪は黒の野球帽に丸めてしまいサングラスをかけていました。
「暑いわね。おじゃまします」
先生はそう言うとスニカーを脱いで、さっさと僕の部屋に向かったのでした。
その後の先生の話は僕の想像をはるかに超えた話でした。


#日記広場:自作小説

アバター
2010/03/19 22:05
よくあるバスですよ ^^
動物の絵が描いてありました。
朝、幼稚園バスに乗り遅れて、路線バスに乗せてもらった事が
ありますよぉ~ ^^;

遺伝子改造……む、難しそうです ^^;
アバター
2010/03/18 21:56
藍姫さんどうも

幼稚園のバスは、どんな形でした?
もしかして、パンダ。
パンダになりきってる藍姫ちゃんが見えました

男の先生の番なので男装してるつもりです
次ぎは遺伝子改造のお話になると思います
防衛省がでてくるかも
アバター
2010/03/18 21:33
ゴミトは、嘘が上手くなりましたね。これも成長なのでしょうか ^^
私は幼稚園だったのですが、保育園に一人残される不安感は分る気がします。

先生……前回の訪問とは一転して地味な格好ですねぇ。
でも、ジーンズも意外とセクシー、かも?
先生の話が何だったのか、次回も楽しみです ^^
アバター
2010/03/18 20:17
BENクーさんありがとう。

保育園での最後の一人。
先生をひとりじめできるチャンスです
でも、先生も忙しいので親を待つしかありません
親も気を使って御馳走してくれるかな
アバター
2010/03/18 07:54
ゴミトの気持ちがだんだん不安になっていくところに興味が惹かれました。
保育園で最後の一人になった時の不安感で例えているところに分かりやすさと共感が湧きました。



月別アーカイブ

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.