先日先輩かtら、
「三人の鳥井？鳥居？さんで、サントリー」という話を聞いた。

単純な私は、それを痛く感心して聞いたのだが
「知らんかったのか？」といわれて悔しかった。
悔しかったが、うれしさのほうが先立って、
「三人の鳥居でサントリー。。。」ともう一度つぶやいて、更にうれしかった。

そのあとゴッホが点描に入るか否かでひとしきり言い合いをして、

「ゴッホは、筆触分割っていう手法で、後にその分割が長いストライドになったから
もう点描とはいえないけど、大きなくくりで、点描は筆触分割だ。
だからゴッホは点描画家のくくりに入る！」

と私はいい、

「それ学芸委員さんに話して大丈夫な話か！」

と先輩は追い討ちをかけ、う～～～～ん。。。と少々勢いを欠いた私だった。


そんなこんなで、先だって大好きな人から頂いたプレゼント（別宅にて披露した）
素敵なコラージュを、先輩に送りつけた。
どうだ！素敵だろう！

バッカなやつだ。
すぐさま電話をしてきた。

「どうしたんだ！これ！お前が作ったのか！」

んなわけね～だろ。。。とある人から頂いたんだよ！

「おまえかこれ。。。」

あたじゃん！可愛いだろう！

「まぁ、どこをどう見てもお前だけど。。。
どうしてこれを作った人はこのソフトをもっておいでなんだろう。。。
簡易版が出てるのか？」


しらないよ。。誰かは教えないよ！秘密だ。。。

「すごいなぁ。。。このソフトを持ってるって事だけで、すごい人ってわかるよ」

大変このソフトが、先輩は欲しかったらしい。
費用対効果を考えると、自分にはそこまでの仕事は来ない。
それで買わなかったらしい。

「サントリーがね、これ使っただろ？」
そうだったね。。。うん、確かそうだった。
話題かっさらったね。

「東京じゃ、一時わぁ～となったけど、
福岡のような片田舎じゃ、誰も使いこなせなかった。」

費用対効果の話に戻るけど、先輩は、自分がこのソフトを持っていても
そこまで使わせてくれるようなクライアントは
福岡には出ないと踏んだのだった。

実際そうだ。。

広告は、芸術家を育ててきた。
やっつけの広告のことじゃない。
「冒険をさせてくれるクライアント」というのが存在するんだ。

サントリーは、間違いなくその類のクライアントだった。

「酒がロマンで神の領域」ということを、とても理解していた、と思う。
新しい素材や手法を、ほんとに惜しげもなく使わせていた。

パトロンがいないと、羽ばたけない。

私はいま、そのパトロンがいないことで、大きな壁にぶつかってる。
面白いことを考え付いた。。。集合広告なのだが、
この「集合広告」が、私の事業の要になってくる。

その収益が、各方面に還元される。

さてさて。。。どうする。。。
楽しいことの前には、大きな大きな壁がある。

私のは芸術の域ではないが、
三人の鳥井さんに、感謝して涙して、大喜びで作ったデザイナーは
きっと多いだろうなぁ。。。

ビバ　サントリー。。。

だから私は飲めないビールを飲むときは、サントリーにする。
ごめん。。。クァーズもコロナも飲みます。。。