わたしは以前、仕事の関係で長野県は安曇野に住んでいました。
玄関のドアを開けると目の前には北アルプスの山々が広がる、とても環境のいい大自然に囲まれた素敵なところでした❤
わたしが入居したのは新築・1Ｋ、2階建てハイツの1階。

ある日の深夜のことです。
いつものようにお布団にもぐりこんで爆睡していると、足元から
　　ザラザラザラ・・・・
　　　　　　　　　　ザラザラザラザラ・・・・・・
と、砂をかけられるような感覚が全身に広がっていきました。
また（金縛り）かよ(-"-)
試しに指を動かそうとしたのですが案の定ぴくりともしません。
はぁ～。。。やっぱりなぁ。
今回はナニがお出ましになるんや(－－〆)＝３
と、うとうとしながら待っていると、どこからともなくお香のような香りが漂いはじめ、
床を擦るような足音とサラサラという衣擦れの音が近づいてくるのがわかりました。
その足音は体を左横に向けて寝ているわたしの顔のまん前で止まりました。
かかわると厄介なので寝たフリを決め込んでいると、
　　汝・・・・ためよ・・・！！
　　　　　己の・・・・罪・・・である！！
　　　　　　　　　大罪を犯した者は・・・に値する！！
　　　　　　　　　　　　汝は・・・・の罪を・・・悔い改めよ！！
　　　　　　　　　　　　　　　　悔い改めよ！！　悔い改めよ！！
という男性の低い声が聞こえてきました。
こんな時間にひとんちに勝手に上がり込んどいて、
なぁ～にが『悔い改めよ』ぢゃいっっ！！
なんぼ幽霊やゆーたかて、非常識にもホドがあるわ！！怒
安眠を妨害されてぶちキレたわたし。
ヤツの正体を見極めるべくパカっと目を開け見てみると・・・
　。。。。ヤツは、
　　　　　　　悪魔でした(-_-)/~~~
おばけとか幽霊みたいなそんなかわいらしいモンじゃありませんでした。
悪魔・妖怪・死神の類は素人ではまず太刀打ちできません。
うっかり反撃すると、どエライ目にあわされます。
で、目を開けると目前10㌢のところに揺れる黒い布と男のつま先があり、目線を上げていくと真っ黒な修道服を着たデカイ男が首からかけたロザリオの十字架を握り締め、わたしを見下ろしながら立っていました。
うわぁ～、邪悪なおっさんが立っとるぅ＞＜；
朝5時には起きなあかんのに寝不足になるやんっ！！
まぁ、しゃーない、戦ってみよう(-"-)
金縛りで口も動かせないので、心の中で悪態をついてみました。
お前誰やねん！！
だいたいなぁ、
お前みたいな邪悪の塊に『悔い改めよ』なんか言われる筋合いないねん！！
それを聞いた黒服男は、
貴様は大罪を犯し、神（黒服男）をも愚弄した罪人である！！
これまでの行いを振り返り、懺悔し、そして悔い改めよ！！
と、ヤツもぶちキレ。
おいっ、これまでの行いって一体なんやねん。
なんで懺悔なんかせなあかんのかがさっぱりわからんわぃ(-"-)
だいたい宗派自体ぜんぜん違うし(-。-)y-゜゜゜
とにかく懺悔なんかせんからな。
迷惑やからとっとと消えてくれ！！
するとヤツは体を不自然にぐんにゃりと曲げると、今にも目玉が落っこちてきそうなほど大きくぐわっと両目を見開き、手に持っていた十字架をかざしながらわたしの顔面すれすれに覗き込んできました。
わたしの言うとおりに言えーっっ！！
すごい形相に異常に飛び出た血走った大きな眼球。
さすが悪魔なだけに持ってるパワーがぜんぜん違う＞＜；
しかたなくこちらが折れることにしました。
わたくし○○○○（←わたしのフルネーム）は、大罪を犯しそれを悔い改めるため、ここに懺悔し神の許しを乞います・・・
わたくし○○（面倒くさいので苗字だけ言った）は、なんだかよくわからない大罪を・・・
と、ここまで言ったところで『ちゃんとフルネームで言うように！！』と怒られ。。。
しかも、ものすごいチカラで胸倉をつかまれてしまいました(+_+)
やれやれ・・・(ーー;)と思いつつもヤツの言うとおりに言うと、これで気が済んだのか、まるで巨大なカラスが飛び立つような大きな羽音をたてて姿を消しました。
邪悪なおっさんが立ち去った後、部屋もフローリングの床もまるで冷凍庫の中のようにキンキンに冷え、空気がビリビリと振動していました。
金縛りが解けたので時間を確認するとＡＭ2：18。
（この先、このＡＭ2：18という時刻に付きまとわれることとなるのですが。。。）
とりあえず一件落着（？）したので、トイレにいってそのまま朝まで爆睡しました。

どうもわたしの過去世と○○家（父方の姓）とのかかわりで邪悪なおっさんはわざわざ深夜に尋ねて来たようです。
わたしのチカラではここまでしか読み取れませんでした。
まぁ、なんにしても
大変迷惑っ！！
　　　呼ばれるまで来るんぢゃねぇ！！



　　　　　　　　今後一切悪魔に用はございません。