サンホラ考察3~Sacrifice~1
- カテゴリ:マンガ
- 2009/01/27 16:59:38
第三弾です。
主人公はサクリ子と表記します
「「彼女こそ...私のエリスなのだろうか...」
(Sacrifice, 66Sacrifice, ah...Sacrifice, Sacrifice, ah...)」
Sacrificeというのは日本語で、
神にいけにえを捧(ささ)げること。いけにえ, 犠牲, 捧げ物
キリストのはりつけ
特定の目的達成のための犠牲。犠牲的行為.
このような意味があります。
「無邪気な笑顔が 愛らしい妹は
神に愛されたから 生まれつき幸福(幸せ)だった
一人では何も 出来ない可愛い天使
誰からも愛される 彼女が妬ましかった」
妹は可愛らしく、神に愛されたから生まれつき幸せ。
不幸を知らない可愛い天使ということです。
「一人では何も出来ない」というフレーズで、この段階ではドジッ子みたいな感じなのかなと思います。が、後に考えが変わりました。後で表記します。
そんな可愛らしい天使のような妹はみんなから愛され、サクリ子は妹の方が愛されていること、それによって姉としての立場、居場所がなくなること。彼女は妹を妬みました。
「器量の悪い私を 憐れみないでよ...
「──惨めな思いにさせる、妹(あの子)なんて死んじゃえば良いのに...」
(Sacrifice, Sacrifice, ah...Sacrifice, Sacrifice, ah...)」
自分が幸せだからって器量の悪い私を憐みないでよ、とサクリ子。
あの子なんていなくなればいい、死ねばいいのにとまで思ってしまいます。
「あくる日妹は 高熱を出して寝込んだ
ごめんなさい神様 あの願いは嘘なんです
懺悔が届いたのか やがて熱は下がった
けれど今度は母が 病の淵に倒れた
母が今際の時に遺した言葉は...
「──妹(あの子)は他人とは違うから、お姉ちゃん(あなた)が助けてあげてね...」
(Sacrifice, Sacrifice, ah...Sacrifice, Sacrifice, ah...)」
高熱で死んでしまうのだから、時代はだいぶ前になりますね。
私が思う時代背景は後で書きたいと思います。
サクリ子は「ごめんなさい神様、あの願いは嘘なんです」と、妹がいなくなればいいという思いを改心します。
サクリ子の願いは届き、妹の熱は下がりましたが今度は母親が倒れます。
母親は死ぬ間際に「──妹(あの子)は他人とは違うから、お姉ちゃん(あなた)が助けてあげてね...」という言葉を残します。
ルナがこの言葉を聞いた時に思ったのが、妹には知的障害的なものがあるんじゃないかなと思います。
他の人とは違う。不幸を知らない。つまり妹はいつも幸せの中で無邪気に笑っていた。その笑顔が可愛いから天使みたいで、だから誰からも愛されたのではないでしょうか。
不幸を知らないから常に笑っていられる。知能の発達が遅れているから不幸というものが分からない。そんな気がします。
ですが誰からも愛されたというのは上辺だけの人もいる感じがします。
村の女たちの一部とか。
それは後ほど解説したいです。
「母が亡くなって 暮らしにも変化が訪れ
生きる為に私は 朝な夕な働いた
村の男達は 優しくしてくれたけど
村の女達は 次第に冷たくなっていった
貧しい暮らしだったけど 温もりがあった...
「──肩を寄せ合い生きてた、それなりに幸福(幸せ)だった...」
それなのにどうして...こんな残酷な仕打ちを...教えて神様!
妹(あの子)が授かった子は 主が遣わし給うた 神の御子ではないのでしょうか?」
母が亡くなって暮らしが大変になりサクリ子は朝晩必死に働きます。
暮らしが大変な中で男たちは優しくしてくれて、女たちは冷たくなる。
ここで妹が関わってきているのだと思います。
まずいつもちやほやされている妹が気に食わない。でも女たちは
上辺だけ優しくした。
そして妹は村の男たちと肉体関係があったんじゃないかと思います。
妹が知的障害的なものを持っていると先ほど書きましたが、
肉体関係を結ぶことが妹には悪いことだと分からなかったんだと思います。
その事実を詳しくは知らなくても、知っている女たちは冷たくなり、その事実を知らないサクリ子はそれなりに幸福だと感じる訳です。
そして妹が子供を授かっている事をサクリ子は知り神に問いかけます。
「主が遣わし給うた 神の御子」っていうのはたぶん処女懐胎の事だと解釈しました。所謂聖母マリアのことですね。
長くなるので次行きます