透明な彼女 1
- カテゴリ:自作小説
- 2010/03/30 14:25:50
これは私が書いた自作の小説です。
感想、もちろん厳しい批評などなんでも言いのでコメントくれると嬉しいです。
あと、本来なら全文つめてきちんと書いてあるんですが、読み易いように改行有です。
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ここはどこ?
私が目を開けると、いつの間にか知らない人の部屋で横たわっていた。 一瞬、自分の置かれている状況が理解できず、頭の中が真っ白になる。そしてゆっくりと冷静を取り戻していった。
「……どこだろ」
パニックになりそうな自分を落ち着かせ、まずは周りを見渡してみた。私が寝ていた床には、乱雑に脱ぎ棄てられたTシャツがあったり、雑誌やゴミが散乱している。青色や黒などの家具の系統からして、どうやらここは男の子の部屋のようだ。
どうして私こんなところに?
ひとつの疑問が浮かび、必死に思い出そうとするのだが、急に激しい激痛が頭にはしった。あまりの痛さに眉間に皺がより、顔は歪む。
「痛っ」
声を出してもがくこと数秒、それは自然と治まっていった。そして完全に頭痛が治まった頃、私はある重要な事実に気がつくのだ。
記憶がない。
文字通り、私は何故ここにいるのか、自分が今までどうしていたのかなど、記憶がすっぽりと抜けているのだ。けれど自分の名前や家、両親などのことはきちんと覚えている。私の名前は結衣。誕生日は八月十七日。そういうことは覚えているのに、どうして今こんな状況になっていることが思い出せないのだろう。
途方に暮れ、私は頭を抱えていた。思い出そうとすればするほど、脳がそれを拒否しているかのように頭痛に襲われた。それがあまりにも痛くて、結局何も思い出せないまま時間が過ぎていくのだ。
何時間くらい経ったのだろうか。勇気を出してこの部屋から出てみようとしたものの、もしこの家で誰かに会ってしまったらと思うと怖くて動けない。ああ……どうしよう。
その時、急に部屋のドアが開いた。私は突然の出来事に固まり、数秒してから開いたドアの方を振り返った。
そこには部屋の主と思われる男の子が立っていた。
「え……」
男の子は大きく目を見開き、私を見て絶句していた。それもそうだろう。部屋を開けたらいきなり知らない女の子が部屋にいるんだもん。
「あの、ごめんなさい! 私も何でここにいるのかよく分からなくて……取り敢えず記憶がないんです。ごめんなさい!」
今の状況を簡潔に、そしてアナウンサー並の早口で伝えた。頭を下げて男の子の反応を待つが、一向に返事は返ってこない。不安になって恐る恐る頭をあげてみた。
「……結衣」
え?
男の子はおぼつかない足取りで、ゆっくりと私の方へ近寄ってきた。私の名前を知っている? つまりこの人と私は知り合いなんだろうか?
「何で……お前、俺のこと忘れたのかよ」
肩を力強く鷲掴みされた。危機に迫る勢いでそう言われ、私は何も言葉を発することができない。
「亮太だよ。お前の彼氏の、亮太」
そう言われた瞬間に、再度激しい頭痛が私を襲った。
「痛いっ! ……あぁっ」
頭を抱え痛みに耐える。突然の苦しみだした私に、亮太と名乗る私の彼氏だという男の子は、「どうした? 大丈夫か?」とおろおろした情けない声をかけてくれた。
痛い。頭がとても痛い。亮太? 私の彼氏? 私の……。
思い出した。それと同時に頭痛が少しづつ治まっていく。「あ、亮太。亮太だ……思い出した!」
私は嬉しくてつい大きな声でそう言っていた。どうして忘れたりなんかしたんだろう。こんなにも愛しくて、大好きな恋人のことを。
「思い出したんだ。いきなりびっくりしたよ」
亮太も安堵の表情を浮かべ、いつもみたいに私の頭を撫でてくれた。何だかこの感覚、とても懐かしく感じる。記憶を失っていたからかな。
「私もびっくりした。起きたらいつの間にかここにいて、全く記憶がなかったの」
「そうか……なんでここにいるかは分かる?」
一瞬、亮太がとても悲しそうな顔をした。不思議に思ったが、そこにはあえて触れずに質問に答えた。
「ちょっとだけ思い出したんだけどね、確か今日デートの約束してたよね! それで私は亮太の家に向かってて……だけどその途中から記憶途切れてる」
これが今、思い出したことだった。これで私がここにいた理由が分かる。亮太とデートの約束をしていて、歩いてここに向かっていたんだ。ただそこまで思い出しているのに、どうしてかまだ亮太の家につく前、歩いている途中から記憶が途切れているのだ。
何か、重要なことを忘れている気がする。
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早く続き読みたい!
ってことで読んできまーす
続きめっさんこ気になるぅ←
結衣cどーしたんだー
大事なことって!?
あー楽しみすぐるー
8月17って、ゥチの一日前ぢゃん!?
んぢゃあさっそく読みまふb