Nicotto Town


妄想系音楽論


Midnight Radio

映画…のカテゴリにしてもいいのかもしれません。
「Filthy / Gorgeous」のところでPV監督として紹介したジョン・キャメロン・ミッチェルの監督・脚本・主演作品「Hedwig and The Angry Inch」のラストを飾るすばらしいバラードです。ジョン・キャメロン・ミッチェルはこの映画のそもそもの出発点である同名ミュージカルの脚本・演出・主演(初代)ですので、これは最初から最後までこの人の作品です(ただし曲は盟友Stephen Traskの手によるもの)。

何しろこの映画が大好きです。登場人物のキャラクターを含めたストーリーの面白さ、映像の美しさ、音楽の良さはもとより、これも「Filthy / Gorgeous」のところで書いたとおり、作品のテーマである、自分をも他者をも否定せずに、ありのまま肯定して受け入れていく視点の繊細な優しさと力強さがとても好きなのです。見た目の雰囲気で「Rocky Horror Picture Show」と似たカテゴライズをされることが多いですが、中身はまったく違います。

映画のラストであるこの曲は、登場人物すべての行き詰った状況を優しく力強く肯定しながら作品を締めくくって行きます。曲自体はオーソドックスなバラードですが、むしろそれだけに、映画を観た者に忘れられない印象を残すのだと思います。後半に向かって上がり続けるテンションに今でも観ると鳥肌が立ちます。映画全編をぜひ。

http://www.youtube.com/watch?v=7mnrwmmhkCI

ジョン・キャメロン・ミッチェル第2回監督作品である「Short Bus」について、「Hedwig~」同様、ラストの力強いカタルシスにワタシは不覚にも映画館で泣いてしまったのですが(一人で良かった…)、同じく「Hedwig~」の大ファンである友人に薦めたところ、にべもなく「そうでもない」という反応が返ってきました。興味のある人はコチラもぜひ。R-18でしたがw

アバター
2010/03/31 21:33
すごく興味がわいたので 映画をみてみます!!(^O^)



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