Nicotto Town



シャーロックホームズ


イオンシネマのポイントが溜まったので、無料で2本見れることになった。
【シャーロック ホームズ】と【ライアーゲーム】を観てきた。

シャーロックホームズは、レビューを書く人の評判がいまいちのようだ。
客足も少なめ。
そのせいで、上演に割り当てられた部屋も中型だ。

だが実は、【シャーロック・ホームズ】や【アルセーヌ・リュパン】などの小説の面白さを正当にデフォルメしている映画という点では、今回の【シャーロック ホームズ】は秀出ている。

活字と言うのは、読み手の経験や知識と読解力及び感性に因って膨らむイマジネーションが、その作品や主人公のイメージを作り出します。
で、ネットの作品欄にレビューを各一般的な日本人の多くの人には、イングランド及びロンドンの社会背景を知らないというか解らないので、「是は所謂”シャーロック・ホームズ”ではない」というコメントが書けてしまう。

けれども、この映画の描き方こそが、コナンドイルの【シャーロック・ホームズ】そのものでしょう。
エンターテイメントとして、とても楽しめるミステリーサスペンスアクション映画となっています。

日本では、推理小説ということで出版されているので、読む側もそのつもりで読む人は多い。
故に、映画に対してもポアロやTVの2時間ドラマのサスペンスやミステリー宜しく、”謎解きショー”タイムを望むコメントが多い。

原作にもこの映画にも、そういう説明的ストーリーは組み込まれていません。
主人公が謎を解いていくダイナミズムが、ストーリーの基軸になっているからです。

でも、読むべき中身は人間描写の方だから、謎解きショーなど存在していないんですよね。
コナンドイルの【シャーロックホームズ】シリーズに触発されて書かれた【アルセーヌリュパン】シリーズも同じですね。

それに、この二つのシリーズは、謎解ショーの推理劇ではなく、謎解き冒険劇(ミステリーアドベンチャーです。
だから、【シャーロック・ホームズ】シリーズにおける謎解きは、ストーリー進行の中での描写の中でしか行われないのです。
ストーリーに、謎解きの為に宛がわれる”章”はないのです。

”ワトソンくん”や”警部”などの登場人物との対話やホームズが観察したものや洞察したことやその思考描写などの中で解き明かせれているはずです。
そういう表現方法を忠実に映像表現できている作品で、リズムもテンポも申し分ない。
イギリスのインテリ特有のシニカルなユーモアも上手く織り交ぜられて、原作と同じように楽しめるというのが私の感想。

小説と違って、映画のテンポで謎解きを理解していくのには、人に因ってはホネかもしれません。
小説なら、自分のペースで読み解けば良いわけですから。
でも、この映画のテンポはは結構速いですよ。

実際の思考よりは、かなり遅いテンポで描かれます。
しかし、相応の知識や理解力を動員しないと、話が進むに併せて解かれていく謎と、そこから生まれる謎を充分理解できないかもしれません。

特に、イギリス(それもと取り分けロンドン)で時々起る連続殺人や教会と修道会などの宗教と政治のかかわりに因って引き起こされる社会の奥底の背景。
そして、イギリス政府とアカデミズムの持つ闇の部分が、舞台なわけですから。

まあ、観て損はない映画だと思います。


ライアーゲーム?
なにも映画でなくてもよいんじゃないのかって感じです。
TVで充分。

#日記広場:映画

アバター
2010/04/04 09:56
ライアーゲームは原作の登場人物とテレビのキャストが違いすぎるから、いまいち観たいと思わない
んですよね・・・・。



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.