「永遠の0」百田尚樹
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/04/09 19:51:27
ここ1か月の間にこの575ページにも及ぶ長編小説を
2度読み返した。あたしは割と好きな本は何度も再読
するほうだが、こんな短期間にまた読みたいと思わせて
くれた本は初めてだったかもしれません。
戦争を知らないあたしたちにとって、この本に綴られている
戦争の歴史はとても信じられないほど過酷なものだけれど
実際に60年前は日本はこのような状況下にあったんだと
改めて思い知らされたような気がします。
色んな戦争を扱った本や、ドラマは今までにたくさんあったけど
かつては無敵の戦闘機だと言われた零戦が、アメリカの豊富な
資金力の前にどんどん圧倒されて行った過程をこの本を読んで
初めて知りました。そして日本軍が、人の命をどのように軽く扱って
いたかと言う事実に愕然とさせられました。
あたしのおばあちゃんの元旦那も戦争で亡くなりました。
あたしはその人のことを何も知りません。
この本に出てくる姉と弟は、特攻で亡くなった祖父のルーツを
辿るべく、戦時中の祖父のことを知っている生き残ったかつての
兵隊さんたちを探して、話を聞いて回ります。
その過程で明らかになる祖父の事。妻と幼い子供のために
どうしても生きて帰りたいと願い続けながら、なのにどうして
特攻を志願したのか。その理由が分かったとき、ラストは
涙流しながら読んでしまっていました。
人ってどうしてこんなに、誰かのために強くなれるんだろうな。
どうしてこんなに、人を信じ、愛せるんだろう。
そして、自分を信じ、尽くしてくれた人のために、たとえどんなことでも
出来てしまうのは何故なんだろう。
最近、歎異抄をざっと調べてみました。
親鸞は「人を1000人殺しても、その人は救われる」と言っています。
どんな罪を背負っても、それを認め、何かに祈りたい、すがりたい
と願う気持ちがあるのなら、人はそれで救われるんだと言ってます。
「永遠の0」は作者:百田尚樹さんのデビュー作だそうです。
また機会があったら他のものも読んでみたいと思いました。
不勉強を恥じちゃいます。。。
あたしもホタルの墓では必ず泣きます;;;
ストロベリンさん!!ぜひ!!
結構 きつめの小説書くのね…
早速、本屋さんで探してみたいと思います。
ありがとう^^
学校とかで教わる戦争とは違ってて、
いつもは笑顔の祖父が真剣な顔で話す内容を
幼いながらも真剣に聞いてたなぁ。
「永遠の0」俺も読んでみよう。