老師達の話その8
- カテゴリ:人生
- 2010/04/09 23:05:14
太極拳と言えば、何か健康法の一種のようなイメージが
一般に定着している。ゆったり動く有酸素運動。
呼吸も静かに行い、新陳代謝を良くする。
確かに太極拳はそういう側面もあるのだが、老師が行って
いたものは、健康法とは程遠い練習であったという。
ただの歩行練習ひとつを取っても、腰を落とし、必死の形相
で皆が歩く。姿勢が高くなれば厳しい注意が待っている。
当然息は上がる。顔面は汗にまみれる。
そうして、昼は太極拳の練習をこなし、夜は理論の勉強である。
練習で疲れたとか言ってられない。これまた必死で講義内容
を聞く事になる。
プライベートな時間もあったらしいのだが、拝師弟子は酒タバコは禁止。
しかし先生や先生の指導を助ける先輩達は酒タバコ有りである。
練習中も常にタバコを吸う先生。そして、タバコを吸いながら
「かかって来い」と構えを取る先輩。吹っ飛ばされる弟子達。
練習内容も含め、それらの光景は健康法とは程遠い。
先生も先輩も、太極拳から連想される穏やかな顔では無い。
数々の修羅場を潜り抜けて来た武術家の顔である。
武術家の顔は、殺人鬼とは違う。違うのだが恐ろしい。
老師は興が乗って来ると、「武術家の顔」をしてくれたもの
だが、それは直視していられなかった。自分が繰り出す技を
全て見透かされるような鋭い眼光。こちらの一挙手一投足の
全てを見ていた。





























「五陰(武術)五陽(健康法)を妙となす」と言われています。
僕はどちらかと言えば健康法重視です。「一陰九陽」ですw
考えてみれば戦う技ですものね。
正に命がけで学ぶのでしょうね(^_^)