アイドルマスターDS、その5
- カテゴリ:ゲーム
- 2010/04/12 13:56:08
愛ちゃんと絵理ちゃんは、涼くんの正体を知りません。何故なら、女の子の格好で初顔合わせを済ませた後、涼くんは社長様に
社長「もし男の子だってバレたら、さっきのふたりにどんな目で見られると思う?」
と、事後脅迫されているからです。涼くんのアイドルイ活動は、いきなり引き返せないところから始まりました。
さて、社員旅行で南の島にやってきた社長ご一行様。
愛「よーし! 遊ぶぞー!」
尾崎「たまには、こういうのもいいわね」
みんながオオハシャギです。ただ、涼くんは気が気でないらない様子。何しろ、これから数日間は女性の皆様とひとつ屋根の下なのです。何の拍子に正体がバレるか、わかりません。
涼「あの、社長ってば! マズイですよ、コレ」
社長「どうしたの? やけに青ざめて」
涼「だって! 僕が男だってバレたら、どうするんですか?」
社長「……あ。忘れてた」
社長の見事な采配により、涼くんの受難が始まります。
涼「そんな! 困りますよ、私!」
社長「ワ、タ、シ? ふふふ、いい色に染まってきたじゃないの」
しかも、社長は涼くんを放置。
社長「バレやしないわよ。じゃあね~」
休暇くらいは社長も仕事を忘れていたいのです。
テントの中は男子禁制のテリトリー。夜になっても、愛ちゃん、絵理ちゃん、まなみさん、尾崎女史、社長がキャッキャウフフと遊んでいます。
涼「(女の子の甘い香りでイッパイだよ、どうしよう)
涼くんのアタマはおかしくなり始めました。
涼(……でも、女の子に囲まれてドキドキするってことは、僕はノーマルだよね)
女性の輪にすっかり溶け込んでる女装男子は、ノーマルかね? 寝る時もパットを外せなくて苦しい……そして翌朝、事件は起こりました。
パットを替えよう、と思ったら、テントのどこにも見当たらないのです! 一体どこに行っちゃったんでしょうか。
外では愛ちゃんがフリスビーで遊んでいます。
愛「涼さ~ん! このフリスビー、すごくよく飛ぶんですよー!
ふたつあるから、どこまで飛ぶか勝負しましょう!」
なんと、愛ちゃんが投げてるのは涼くんのパットではありませんか! 女装のためのパットだけあって、規格外のサイズなのでしょう。
涼「愛ちゃん、それ、フリスビーじゃなくて! 私の!」
愛「エ? ……コレ、なんなんですか?」
涼「あ、アクセサリ……かな」
愛「アタマの上に乗せたりするんですか???」
パットを頭に乗せるよりも恥ずかしくて疚しいコトをしてる涼くんは、ちょっぴり惨めになりましたとさ。
森の中から絵理ちゃんを背負ってテントに戻る際には、絵理ちゃんのムネの感触が背中に当たり、ハアハア妄想し始める涼くん。最低ですね。
さらには、アイドル3人で温泉に入ることになり……
愛「温泉なのに、どうして水着なんですか?」
涼「私はその、は、恥ずかしくて」
タッチペンで顔の向きを制御してやらないと、涼くんは誘惑に負け、たった3秒で愛ちゃんたちと正面向いてしまいます。のぼせてダウーン。
散々な目に遭った社員旅行でした。が、涼くんは今回の旅行で、改めて目標を再確認することもできました。
涼「僕はちゃんとノーマルだ! 女の子にモテるイケメンアイドルを目指すぞ!」
まだそんな志の低いことを言ってるの?
ハア~、男ってほんとにしょうもない生き物ですねえ。
旅行から帰ってくるなり、アイドル活動の再開です。
涼「愛ちゃんはすごく頑張ってるし、絵理ちゃんも真剣だよね。
みんな夢のために必死なんだ。
……僕なんかが張り合っていいのかな」
まったくその通りだよ!
最終回「僕は男だ!」に続く。