『事件の報道』について。
事件後、
地方紙から大手の新聞まで、
ほぼ全ての紙面にこの事件の記事が書かれていました。
犯人の顔写真・住所・氏名・年齢・勤務先・勤務先の住所・役職etc・・・。
個人を特定するには十分なまでの個人情報が書き込まれていて、
新聞の他にも、いくつものサイトのwebニュースでも実名報道されていたので、
A刑事の言ったとおり、あの男は社会的制裁をたっぷりと受けることになったのです。

報道の内容とA刑事から聞いた話を総合すると。。。
犯人の男は、神戸の高台にある閑静な住宅地に広々としたマイホームを建て、
家族4人裕福かつ平和に暮らしていました。
自宅近くからJRの駅まではバスに乗り、
JRに乗り換えると、大阪にある職場の最寄り駅に着くまでの間に数回の乗り換え
（三ノ宮・新快速→芦屋・各停or快速→西ノ宮・快速→尼崎・・・・）
を繰り返し、自分好みの触りやすそうな女性を物色。
ターゲットをロックオンすると混雑に便乗してくっつき女性の股間を執拗にさわさわ。
で、駅に着くとそそくさと早足でその場からドロン=３
（↑これで逃げ切れたつもりやったんかぃｗ　バカチンがっ!!）
そしてヤツはそ知らぬ顔で出勤し、何事もなかったかのように家族の待つ自宅へと
帰っていたのです。

そんな悪事がいつまでも許されるハズもなく。。。。
運命のあの日、わたしにサクッととっ捕まってしまいましたとさ(*∩ω∩) ｖ

で、ある新聞記事に
『彼女はわたしの理想の女性で、完全なひと目惚れでした。
今まで生きてきた中で、ここまで理想的な女性に出会ったことがありません。
それで、どうしても彼女の体に触りたいという衝動に駆られてしまったんです。。。』
と供述している。
と。。。。。
ｶﾞ━(ŎдŎ；)━ﾝ!!
なーんてこったいっ＞＜！！
なんちゅーコトゆーてくれてんねんっ！！
もう、マジでイヤやわっっっﾍ(　ﾟ益ﾟ)ﾉ
痴漢にあったときのわたしの服装は、両日ともジーパンにTシャツ姿。
洒落っ気のカケラもないごくふつーの格好やったのにぃ(艸◢Д◣il!)!!
友達いわく、
「このおっちゃん、なんかかわいそうやなぁ。
そこまであんたのこと好きやったんや・・・」
とほろり。。。
クソぉ～、なんか凹むわぁ・・・(-_-;)
だいたい惚れた相手への愛情表現が痴漢行為やなんて、
そんなアホな話があるかいっっ（◣益◢メ）！！
なんかしてけつかんねんボケがぁ( ﾟ益ﾟ)♨

さて、担当の女性弁護士からの電話の内容ですが。。。。
「この度は○○（←犯人）が大変ご迷惑をおかけしてしまいまして、
本当に申し訳ございませんでした。
○○の奥様からの強い希望もありまして、
夫婦そろって直接被害者の方にお詫びをさせていただきたいとのことで、
ご連絡させていただきました。
○○のために嘆願書を書いていただけたことに、奥様が大変感謝しております。
被害にあった直後に犯人の顔を見るのはツライことだとは思いますが。。。。
短い時間でもかまいませんので、お会いさせていただくことはできませんでしょうか」
というものでした。
わたしは一瞬戸惑いましたが、
・接見は弁護士事務所で行うこと。
・接見のときは女性の弁護士が2人立ち会うこと。
・わたしの母も同席すること。
を条件に、犯人と奥さんに会うことを承諾しました。
もちろん謝罪を受け入れるかどうかは、相手の出方を見てから決めるつもりです。

そして接見当日。
わたしと母は地下鉄に乗り、雨の中大阪にある弁護士事務所に向かいました。
そこは思っていたより大きな事務所で、40名ほどの弁護士が常駐していました。
受付を済ませ、案内された個室で母とコーヒーを飲みながら待っていると、
担当の女性弁護士が入ってきました。


いよいよ犯人と奥さんに会うときが近づいてきました。

さすがのわたしも全身緊張です＞＜；



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく