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温度計の日


温度計の日
 5月14日は温度計の日とされています。
1686年(貞享3)の5月14日は、温度計の発明者であるドイツの物理学者、 ファーレンハイトの誕生日に由来するそうです。
 とはいいつつも、この温度計、私たちがよく目にする温度計とはちょっと違います。
 一般 に日本においては「℃」をもちいられますが、それは、摂氏とよばれる、セルシウス温度です。
 セルシウス温度は、1atm(標準気圧)での水の氷 点を 0度、水の沸点を100度としたもので、摂氏と呼ばれています。
 これに対して、ドイツの物理学者、ファーレンハイトが発明した温度計は、 華氏とよばれています。
 そこで、華氏温度目盛りは「◦F」とされていますが、このFはファーレンハイトの名前からとられているそうです。
  さて、ファーレンファイトは、氷と食塩の複合物の温度を0度とし、氷点を32度、人の体温を96度としました。
 現在の定義は標準気圧での水の氷 点を32度、水の沸点を212度とされています。


 ところで、セルシウス温度は日本語において摂氏(セッシ)でなんとなく、納得 できそうなものですが、ファーレンハイト温度で華氏(カシ)となるのは不思議です。
 で、しらべてみたところ、「華氏」は、考案者ファーレンハイ ト(Fahrenheit)の中国語における音訳「華倫海特」(中国語の発音でHualunhaide)によるものだそうです。
 つまり、ドイツ -中国間においては発音上そのまま当て字を用いられたということです。
 で、中国語の「華」は、「hua」と発音し、漢字で日本に伝わったようで す。
 日本語において、「華」は「カ」ないし「ハナ」と呼びます。
 そこで、日本の場合は、ファーレンハイト度を「カシ」と呼ぶように なったと思われます。

 摂氏や華氏なんて面倒じゃないか、どちらかに統一したほうがいいじゃないかと思われますが、まぁ、いろいろあるみ たいです。
 ファーレンハイト度の支持者あたりは、これがファーレンハイト度が利用者によって親しみやすいからだと主張しているそうです。
  世界における大部分の居住可能地域の気温は、おおむね0°Fから100 °Fの範囲に含まれており、ファーレンハイト度は生活感覚に直結した温度目盛であると主張
しているそうです。

 たとえば、下記の とおりです。

10度代 -- 厚い霜が降りる。
20度代 -- 薄く霜が降りる。
30度代 -- 寒い。氷点に近い。
40 度代 -- 寒い。厚い衣服が必要。
50度代 -- 涼しい。適度な厚さの衣服で十分。
60度代 -- 暖かい。薄手の衣服が必要。
70 度代 -- 適度に暑い。夏服が必要。
80度代 -- 暑いが耐えられる。少なめの衣服
90度代 -- とても暑い。過熱に対する予防措置が必要。
100度代 -- 危険なほど暑い。

 もっとも摂氏でいうなら、日常摂氏を使用してい る人であれば、マイナスの温度では霜が降り、0~10℃は寒い、10~20℃は適温、20~30℃は暖かい、30~40℃は暑いということになり、それほ ど大きな差はありません。

 結局、適材適所で使い分けるのが一番のようですし、ファーレンハイト度によって、医学が進んだともいわれてい ます。
 この、華氏目盛りの起源となった水銀を使った温度計の登場は、温度計の医学的な役割を飛躍的に向上させたといわれています。
 た とえば、ファーレンハイト度での人間の平熱が98.6度だそうです。
 体温が華氏100度以上になると治療が必要とされるといった、たしかにわか りやすいような気もします。




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