コンシェルジュレディ(スカーレット・オハラ)
- カテゴリ:日記
- 2010/05/17 11:16:22
言わずと知れた「風と共に去りぬ」のヒロインです 南北戦争下のジョージア州アトランタを背景に、アイルランド系移民の父とアメリカ南部の名家出身の母を持つスカーレット・オハラの半生を描いた作品で、10年近い歳月を費やして執筆され、1936年6月30日に出版、翌年ピューリッツァー賞を受賞しました 大ベストセラーとなりましたが、ミッチェルは本作を書いたのみで、他に著述はしていません。続編の希望はありましたが、ミッチェルが病弱であったため、本作の執筆と完成だけでも膨大な年月を要し、また海賊版に対する対応にも追われ、創作意欲を無くしてしまったためです 1939年に公開された映画『風と共に去りぬ』は世界的なヒットとなり、アカデミー賞を9部門受賞 そしてメラニーへのあてつけのために彼女の兄が自分に求婚をするように仕向け、チャールズは思惑通り、彼女に求婚、彼女は後悔しながらも結婚してしまいます ウェードを連れてアトランタに赴き、新生活を始めたスカーレットの前に彼女が未亡人となった事を知ったレットが現れます そんな中、南軍は苦戦を強いられ、ついにアトランタの陥落も目前となりますが、出産を目前に控えたメラニーの看護をしていたスカーレットは、脱出の機会を失ってしまいます 故郷・タラへ帰りますが、母は病死しており、税金の工面に窮した彼女は、妹の恋人で、商店を営んでいた、フランク・ケネディを奪って第二の結婚をし、娘をもうけますが、彼女の行動が難民から襲われるという事件が起き、フランクは殺されてしまいます 彼女は、レットと第三の結婚をし、娘ボニーを生みますが、レットは以前からスカーレットを愛していたことをひた隠し、また彼女も次第にレットを愛するようになっていた事を自覚出来ずにいました 娘を失ったショックが抜けきらないうちに、最後まで友愛を示し続けたメラニーまでが命を落とすことになり、スカーレットは、この時初めて恋敵として憎んでいたはずのメラニーを、実は愛していたことに気づき、また、初めて自分が愛しているのはレットだということに気づくのでした
『風と共に去りぬ』(Gone With the Wind)は、マーガレット・ミッチェルの時代長編小説で題名は南北戦争という「風と共に」アメリカ南部の貴族的白人文化社会が消え「去った」ことを意味しています
しかし、あくまで白人の視点から描かれたこの小説は、黒人からは「奴隷制度を正当化し、(オハラのような)白人農園主を美化している」として根強い批判と抗議を受け続けています
これに対抗して、「風と共に去りぬ」の黒人奴隷たちを主観に据えた批判的パロディー小説、「風なんぞもう来ねえ」(The Wind Done Gone)が黒人女性作家アリス・ランデルによって2001年に著されています
この「風なんぞもう来ねえ」は、ミッチェル財団から「著作権違反」として提訴され、連邦地裁が下した出版差し止め命令が、2001年5月25日、アトランタの連邦高裁によって「著作権違反に当たらず」として却下されています
ストーリー
スカーレット・オハラは、アシュレー・ウィルクスに恋をしていましたがアシュレーは従姉妹メラニーと婚約していました
2人の結婚を知ったスカーレットは、癇癪を起こしてアシュレーの屋敷の壺を投げて壊してしまい、これを見ていたレット・バトラーは、彼女に恋をしてしまいます
しかしチャールズは戦場で病死。スカーレットは17歳にしてウェードを出産し、未亡人となります
レットは、スカーレットがかぶる淑女の仮面を剥ぎ取り、彼女本来の姿を露にしようとし、また彼女自身も、破天荒な行為で周囲の評判を落とします
砲声の中、産後間もないメラニー達を抱えて脱出の機会を失った彼女は、レットに助けを求め、レットは炎上するアトランタから彼女らを脱出させます
危険地帯を抜けた後、レットは自分は軍隊に入るのでこの先は一人で行くように告げ、情熱的な口づけを残して、南軍の砦へ戻って行きます
ある時酔ったレットがスカーレットを強引にベッドにつれていき、彼女は初めて肉体的な喜びを知りますが、レットはその行為を恥じ、一方レットの情熱的な訪れを待つ彼女は、訪れることのないレットに対して弄ばれたのだと思い夫婦仲は険悪になっていきます
再び懐妊したスカーレットにレットが暴言を吐いたことで彼女は階段から転落、流産
この流産は二人の間に深い溝を作ることになり、レットはボニーに愛情を注ぎますが、ボニーはポニーから落馬し、死んでしまいます
しかし、レットはスカーレットを愛することに疲れきっていました
もうスカーレットを愛してはいないことを告げ、故郷に帰っていきます
孤独となったスカーレットですが、やがて明日に希望を託し、絶望の中から一歩踏み出します
続編と言うか、第2の「風と共に去りぬ」 は実在しているようですが、マーガレット・ミッチェルの作ではありません
『風と共に去りぬ』を完結した作品とみなしていたミッチェルは、多くの人から勧められても決して続編の筆を取ろうとせず、1949年に亡くなりました
1991年、リプリーの『スカーレット』が刊行され、 ベストセラーとなり、テレビドラマ化されるも、内容の評価は大変きびしいものだったそうです
そこでミッチェルの相続人達から依頼され、ドナルド・マッケイグが、スカーレット・オハラではなくレット・バトラーの視点で『レット・バトラー』を書きあげ、2007年にアメリカで刊行されたそうです
確か続編ってのも出てませんでした?
ぺこりんさんも調べてくれたようですが、題名、作者で検索したところ作者で1件ヒットしましたが、全文英語なので、わかる範囲で読んでみました
が、ブログに書いたように、黒人視点から書かれたパロディー小説であり、著作権侵害のかどで訴えられた。としか、書かれておらず、内容については、一切表記がありませんでした
「風と共に去りぬ」があまりにも有名過ぎて、こちらはあまり知られてはいないようです
アメリカでは出版されているようですが、日本で出版されているかどうかも不明です
しかし、彼女の第2作目が「ワシントンポスト紙」における賞も受賞しているらしいので作家としての腕は確かなようです
映画で有名なのはアトランタからの脱出し―ンではないでしょうか? 確か、燃え上がる町の中でスカーレットがレットに抱かれている場面がポスターにもなっていたと記憶しています
原作でスカーレット・オハラは気が強く、何でも(特に恋愛)自分の思い通りにならないと気が済まない性格として描かれているようです(わがまま三昧の貴族のお嬢様)
自分の恋の相手アシュレーを奪った(?)メラニーへの当てつけに彼女の兄、チャールズを誘惑したり、妹の恋人を奪ったり(笑)
原作ではスカーレット・オハラは自分を愛する者に対して非常に無慈悲な性格である。と書かれているようです
こんなに出産を経験していたスカーレットだったとは!
人間丸くなるどころか、最後まで我が道を行くタイプなんですね~www
パロディー版の内容の記述が、検索しても全くないというのは・・・
日本じゃ興味持たれなかったってことでしょうかね?
ん〰読んでみたいような気もする(笑)
スカーレット・オハラ(登場しているのか?)が、どのようにコケにされまくっているのか(≖‿≖)ニタァ♥
でも、スカーレット・オハラの名前を出したら「著作権法違反になる」か……(笑)
そもそも、わたしは映画を見ただけで(封切直後ではないぞ)原作読んでないんですよね〰