スポーツ少年?
- カテゴリ:スポーツ
- 2010/05/27 12:31:35
学研のおばちゃんがブイブイ言わせていた頃、『童夢くん』って野球マンガが掲載されてました。小学生の童夢くんが、プロ球団に所属し、数々の魔球で勝利をおさめていくのです。
最初の魔球は、ぶれるように3つに分身するボールでした。これは誰かにカキーンと撃たれちゃうんですよね(私もお子様だったので憶えてないです)。その後、童夢くんは「僕の魔球が通用しないなんて……」と落ち込みます。
それを見かねたガールフレンドが、童夢くんを遊園地に誘います。そこでジェットコースターに乗った童夢くんは閃きました。「そうか、この動きだ!」
そして再戦。ピッチャーの童夢くんがバック転してからボールを投げると、何故かボールが七色&7つに分裂!? この「レインボーボール」を引っさげ、童夢くんは野球界に返り咲きます(キャッチャーはどうやって捕球するの?)。
しかし他の球団もやられっ放しではいません。目には目を、歯には歯を、少年には少年を……天才少年が現れ、童夢くんのレインボーボールの解析を始めます。
天才少年によれば、童夢くんはレインボーボールを投げるたび、肩に相当の負荷が掛かっているとのこと。なるほど、サーモグラフィーでも童夢くんの右肩は真っ赤でした。そこで天才少年は、「レインボーボールを投げさせまくり、童夢くんの肩を疲れさせる」という、当たり前すぎる作戦を発案します。
監督たちは「さすが天才少年だ!」と、彼の頭脳を称えました……って、それくらいの作戦、胡散臭い天才少年を呼ぶ前に誰も思いつかなかったの?
レインボーボールを多く投げさせるため、バッターたちはバンドで応戦。野球やったことのある方ならご存知と思いますが、バンドって、顔面で球を受けにいく感じで狙うんですよね。一度にボールが7つも飛んできたら大怪我すると思います。だけどバンドなら、レインボーボールをファールで退けることができるそうな。 何故?
レインボーボールを投げ過ぎた童夢くんは疲れ果て(監督、交代させなよ!)、最後に投げた球はもはやレインボーボールではありませんでした。打ち返されたボールが腕に当たり、童夢くんは骨折してしまいます。
しかし童夢くんの野球は終わりません。レインボーボールに変わる新しい魔球の必要性を感じた童夢くんは、腕の完治を待ちながら、超能力の特訓に没頭しました。
そして再戦。童夢くんが投げたのは一見、普通のストレートでした。ところが童夢くんの念力が、なんとボールを一瞬宙で止めたのです! その名を「サイコボール」!
天才少年は敗北を認め、童夢くんの情熱を称えるのでした。
天才少年「童夢くん、キミこそ真のスポーツマンだ!」
さあ皆さん、ご一緒に。
スポーツマンじゃなくて超能力者でしょ!
小学生は肩が未成熟だから、変化球は投げちゃダメだよ。……オイ、学研!
漫画って無限大だね。