Nicotto Town



№20  その返事は。




  あぁ。


               コンクール終わったから。


  考えなきゃ…

 №20  その返事は。


  コンクールも終わり、普通に学校の寮に帰って来たある日。
  
 ≪プルルルル…≫

 電話の発信源は、昴だった。
 一体誰に電話しているのだろう…?

 ≪はい…誰ですか。眠いんですけど。≫
 「…切るよ星…」
 ≪あぁ。昴か。何?≫
 「今からちょっと会えない…?」
 ≪…分かった。≫

 電話に出たのは星で、かけたのは昴。
 昴はどうしたのだろうか。

 「星‼」
 「昴。で、どうしたの?あと金おめでとう。」
 「あぁありがと。あのね、」

 昴は要と新の事を話し始めた。

 「で、どうすればいいかわかんなくて…新の事好きだけど・・・・」
 「はぁ…恋敵なんですけどね。まあ手伝いましょう。」
 「へ?」

 昴は星が訳のわからない事を言い出したと思い、星の方を向いた。
 すると、星の顔がとても近くてびっくりし、手で星の肩を抑えた。

 「っちょ‼顔近い‼何がしたいの‼」
 「っと。ねぇ昴。なんで要くんの時はこうやって手で止めなかったの?」
 「っそれは…突然だったから…」

 星の言っているのはバスの中で要にキスされた事件だろう。
 確かにそれは突然だった。
 しかし、今、星がした事も充分突然だった。
 要の時のように、そんな話をしていた訳でもなく…

 「本当は嬉しかったんじゃないの?
 要くんにキスされて…なんでかは昴で考えてね。」
 「………あ…ありがとう‼なんかわかった気がする‼」

 昴はダッシュで公園のベンチから立ち上がり、出て行った。

 「あーあぁ。新。残念でした。」
 「わかってるよ。最初から。」

 新はベンチの後ろに生えている大木の後ろから、星の方に歩み寄った。

 「まあ応援しとくとしようよ。」
 「だね」

 昴は來桐高校の部室棟へと走った。
 やっとの思いで第四部室の前へ。

 ≪ッバン‼≫

 「っびっくりしたァ~…なんだよ。」

 要はいつものように机にうつ伏せになって寝ていたようだった。
 昴がドアを勢い良く開けたせいで夢の世界からは
 遠ざかってしまったようだったが…

 「先輩。」

 今の気持ちを要に告げると、要は顔を赤くしながら大きくうなずいた。
 その頷いている姿を見た瞬間、昴は要の胸に飛び込んだ。


  この時…

                 昴の心の中の八雲には

  要や嵐の強い日差しが


                     幾多に差していた。

    要はその雲が


                  なくなる日を静かに待っている…


 

  今までありがとうございました‼
  ようやく終える事が出来ました‼
  題名の理由はわかりましたでしょうか…
  
  これからも有栖川 すばるworldをよろしくお願いします‼‼><*

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2010/11/30 00:10

こんばんわ。

面白かったです♪
切ないところもあってドキドキしたり
要の発言で急展開もあってワクワクして
とっても楽しかったです。
タイトルの意味も分かりました。
いいお話ですね。
あたしもこんな恋愛してみたいなぁ。
きっと無理ですけどね。
まず、吹奏楽部じゃないですもん。(そこではないと思うけど・・

こんな事言っていいか分からないですけど・・・・・・・・意外です。
なんかイメージ変わりました。
全然あたしの思ってる人とは遠いでした。
でも、こんなステキなお話しを書いてる方だと知ってすごく嬉しいです。



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