紫式部（むらさきしきぶ 本名・生没年不詳）は平安時代中期の女性作家、歌人で『紫式部日記』　『源氏物語』　(近年、源氏物語は別の作者によって書かれたとする説が浮上し、(加筆説・原作者存在説・後半のみ別作者説等も)多くの学者が賛同している)の作者とされています

　女房名は「藤式部」で、「式部」は父為時の官位（式部省の官僚・式部大丞だったこと）に由来するとする説と同母の兄弟惟規の官位によるとする説とがあり、現在一般的に使われている「紫式部」という呼称については「紫」の称は『源氏物語』またはその作中人物「紫の上」に由来すると考えられています
　
　
　まあ『源氏物語』を知らない人は、まずいないでしょう　読んだ事はなくとも内容も知っているはずです　簡単に言ってしまえば、主人公でプレイボーイの『光源氏』が、いろいろな女性と恋愛関係を持つ。つまりは『光源氏』の女性遍歴を綴った｢超長編恋愛小説」です(笑)

　平安文学を代表する作品ですが、一方で『源氏物語』などの作り話は所詮無いことを装飾して言い表した作り事で罪だとして、その大作を作った紫式部は地獄に堕ちたとする伝承も古く伝えられています(これでは小説家はすべて地獄に堕ちてしまう　（*≧m≦*）ププッ)

　能『源氏供養』で紫式部の霊が供養を願うのも、そういった伝承が下敷きにあります
　しかし、今回問題にするのは『源氏物語』ではなく『紫式部日記』　この中で彼女は同時期の有名だった女房たちに悪意があるとしか思えない酷評をしています

　中でも有名なのが清少納言に対する

「清少納言こそ したり顔にいみじうはべりける人 さばかりさかしだち 真名書き散らしてはべるほども よく見れば まだいと足らぬこと多かり」
(チョット才能があると思ってそれを鼻にかけ、真名(漢字)を書き散らしてはいるけれど、よく見てみれば間違いも多いし、何さ、あんな女。大したことないじゃないの)

「そのあだになりぬる人の果て　いかでかはよくはべらむ」
(こんな女の行く末に、いい事なんてあるのかしら？　いいえ、無いに決まってるわ)

　これらの表記は近年に至るまで様々な憶測や、ある種野次馬的な興味（紫式部が清少納言の才能に嫉妬していたのだ、など）を持って語られています　最たるものは紫式部はブスであった(当時の美人の条件は下膨れで髪がストレートで長い事なのですが、紫式部は細面で髪も癖っ毛であった　これは彼女の結婚が２２・３歳で、当時としては大変な晩婚であった(男から相手にされなかったから？))才女で美しい女房たちへの嫉妬心。なんてものまであるらしいです(笑)(現代ではそちらの方がもてそうですが……)

　もっとも本人同士は年齢や宮仕えの年代も10年近く異なるため、実際に面識は無かったものと見られていますが、一部異説もあり、宮中においてお互い見知っていたとする説もあります

　一方、恋多き女性歌人として知られる和泉式部に対しては

「素行は悪いが、和歌(特に恋の歌)は素晴らしいものがある」

　と、一見認めているような事を言っていますが

「和泉はけしからぬかたこそあれ」
(和泉式部は、感心できない人間だけど……)

　と書いている事からへそ曲がりメルちゃん的に見れば、和歌の上手さを認めたと言うよりは

「ふしだらな女だから、恋の和歌がうまくて当然よ」

　と、皮肉を込めて言っていると思えてしまうのですが……(笑)

　事実、当時から和泉式部の事を『浮かれ女』と書いている文章も存在し(和泉式部集)、和泉式部は夫（橘道貞）との間に子ども（のちの小式部内侍）がいながらも敦道親王の愛人となり、さらには親王宅へと移り住んで本妻（大納言藤原済時女）を追い出してしまっています。私的には紫式部よりもよほど地獄に堕ちそうに思えるのですがね( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｶﾞﾊｯ!!
　

　同時代の才人たちを、こうも貶しまわっている紫式部。地獄に堕ちても仕方がないのかも？？ｱﾊﾊﾊ!! (o_ _)ﾉ彡☆ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ☆ﾐヽ(_ _o)

　
もっとも、清少納言も『枕草子』の中で紫式部の亡夫・藤原宣孝が派手な衣装で御嵩詣を行った逸話や従兄弟・藤原信経を清少納言がやり込めた話などを記しており、「どっちもどっち」って感じですけどネ


<源氏物語　姫君占い>
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女性の方・体は男でも心は女の方ぜひ占ってみてください(笑)

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