Nicotto Town


クワークの酒場。


聖バレンタインデーの惨劇


―その悪しき習慣がいつ始まったのか、定かではない
(南国アイスホッケー部より抜粋)

これから夏 本番を迎えるというのに、あろうことかバレンタインデーの話題である。


僕達が新婚さんの頃、ドリーム・キャストというセガの家庭用ゲーム機があった。
世間ではWindows98が出たばかりで、一流企業であっても1部所にパソコンが一台という
環境だった。ハードディスク1ギガ1万円のご時勢である。
この時代で家庭用ゲーム機でインターネットに接続できる、というのは、脅威であった。
(この時Yahoo!の株を買っておけば・・ぶつぶつ)
プロキシ設定やJavaScriptも使え、今考えても画期的なマシンだったと思う。

このマシンを使って僕はチャットに夢中になっていた。
(この時分あんまり奥さんの相手をしてあげなかった事は誠に申し訳なかった。)

そんな折チャットでバレンタインデーの話題になり、いつでもチョコを頂ける
立場になった僕は『オレが手作りチョコを作ってやろうか?』と言ってしまったのだ。
もちろん、冗談のつもりだった。まずかったと今でも思う。
チャットでは、冗談と本気の区別が付きにくい。話はマズイ方向へトントン拍子に進み、
最終的に男女併せて5名の応募者全員にプレゼントという話になってしまった。
無論、手作り。しかもなんとトリュフ。

このチョコはブランデーやミルクを加えて柔らかくした中心部のチョコに湯煎で
溶かしたチョコでコーティングするのだが、この溶かしたチョコの温度が
30℃誤差土2℃だった。

ええっ?! 誤差土2℃だって?!
作り方の本を見て顔が青くなった。

これはマズイ。(^^;) 
たかだか、チョコを溶かして固める程度にしか考えてなかった。
気が遠くなりましたよ、その時。― この後、諦めとも覚悟ともつかない気持ちで
チョコの材料とか道具とか買いに行きました。無論、温度計も忘れずに。

チョコの手作りコーナーに群れるその時の オンナドモ  女性達の突き刺さる様な
鋭い視線。当時、性同一性障害など世間では全く認知されてない時代である。

何しにきやがった、オカマ野郎!その目はそう語っていた。
恐ろしかったですねー。実際。

この後の製作の過程は割愛致しますが、奥さんにも多大な協力を頂いた
のでした。ごめんね奥さん。ありがとう奥さん。

完成したチョコは大変好評であったが、その時のお返しはあったのか、
奥さんにちゃんと埋め合わせをしてあげたのか、はっきり覚えていないのだった。

ただ、チョコひとつ貰えない者共に、男女区別なくチョコを施すに至った私自身を

その時、に思えた――




イシヲナゲナイデクダサイ
イシヲナゲナイデクダサイ





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2010/06/25 21:44
わぁ。修正してる間に書かれているとは思わなかったッ(汗)
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2010/06/25 21:41
岩石投げましょうか。。。
チョコ それも トリュフを手作り・・・ヾ(・・;)ォィォィ

いい加減になさいませ!
あなた 私の相方でなくて良かったですね~ 無事ではすみませんことよ (*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
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2010/06/25 21:40
ご苦労様でしたw




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