ポトスライムの舟
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/02/15 20:56:45
久しぶりに文芸春秋を買いました。
そして、久しぶりに芥川賞作品ってのを読みました。
っていうよりも、小説を本当に読まなくなった。
芥川賞受賞のこの作品に関しては、あちこちできっと書かれてると
思うけど、生のワープア30歳(主人公は29歳)女子ってこんな感じ
なんだろうなと想像させるさせる小説です。
登場する人物が全て女性で、特に、大学時代の友人3名の微妙な
雰囲気とか、細かい毒の吐き方が生々しいです。
僕は男で、年代もちょっと違うしワープアではないので素直に感情
移入できませんが、全体を包む貧しさと閉塞感が、ラストでふっと
晴れてくる感じは、気持ちのいいものがありました。
特に独身の30代女性の方は、読んでいてうなずくような描写があ
るのではないかなと、高校のときに人間失格の導入部分を読んで、
「俺いた」って感じた平均的な成年男子は、思います。
昔の小説読み返してみると、本当にびっくりすることある。
アマゾンのレビューみると、盛り上がりが無いとか書かれてるけど、
淡々とした流れの中にストーリーを紡ぐのって、凄く技術がいる作業
だと思うな。
そういった意味では、つまんない人にはつまんないかもね。
>よしべえ
本当に小説よんでないんで、たまに読む小説は面白いとおもってる
だけかも。
慎む人も読んでみます。
>マメイ
どっちかってと、あまりどろどろしてなく、むしろ淡々としています。
淡々のなかにちょっと毒があるっていうか、気付かないくらいの。
大学とか出てその後の女子の人間関係が垣間見れたような気が
します。ワープアがいて、不自由の無い結婚をするひとがいて、
離婚する人が居て、マイペースにやれてくひとがいてってかんじ。
特に女のどろどろした部分が描かれているものは
感情移入しやすい。
そして自己嫌悪に陥るのです、ワタシの場合w
ポトスライムの舟、読んでみたい作品です。
誰かがすすめてくれる本は、なるべく読みたいと思っていて、
興味ある内容みたいなので、私も読んでみたいです。
直木賞の「悼む人」 天童荒太さんの作品にも、興味持ってます。
内容はどこかで触れたことが。
面白そうなので読んでみたいです。
年齢的にも合うし。
「人間失格」は初読が学生のときで。
そのときにはさっぱりだったんですけど、
社会人になって読み直したらああ、わかる!って。
本って不思議ですよね。