~争いのない世界~*召喚族の天敵Ⅴ*
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/31 04:39:21
3人の召喚族の仲間をさらわれ、助け出す方法を考える玲。
一方、星姫達をさらった奴の正体は召喚族の天敵、魔族の姫・麻栞月だった。
月は、玲の前世は世界を滅ぼす悪魔と言い出した…
塑羅「…よし、ここから抜け出す方法を考えないとね。」
星姫「玲先輩とお話できましたか?」
慧璃「それが…出来ないんです。」
星姫「そうですか…。」
月が部屋から出て行った後、自然とつるが解けた。
3人は、ここから抜け出す方法と、玲を呼ぶ方法を考えていた。
ふと、星姫は月に言われたことを思い出した。
星姫「塑羅さん…、月さんが言っていたこと…信じますか?」
塑羅「……玲の前世は世界を滅ぼす悪魔ってこと?」
星姫「はい…」
なんて答えが返ってくるか…星姫は不安だった。
塑羅「そんなデマ、信じるわけないでしょ。玲の友達だったら、少しは信用したらどうなの?」
塑羅はスパッと言い切った。
その答えを聞いて、星姫は花が開いたように明るい顔をした。
星姫「そうですよね!玲先輩がそんな人じゃないですもんね!」
塑羅「……(単純…)」
その部屋でわいわいと話をしている中、部屋の外では月が居た。
月「無駄だったか…。ま、誰だって嘘だと思うけど…。」
玲「大ババ様!」
玲は朝っぱらから召喚族の里を走り、大ババ様の家の扉を思いっきり開いた。
大ババ様「…玲か。どうした、こんな朝っぱらから…」
玲「大変なんです!召喚族Aランクの3人がさらわれたんです!」
大ババ様が玲の騒ぎがうるさくて、もう一度寝ようとしたところを玲は思いっきり叫んだ。
いきなりだったものだから、布団を放り投げて大ババ様は起き上がった。
大ババ様「何じゃと!?その話、もっと詳しく話せ!」
玲「あ、はい…」
急に玲はションボリとしたが、3人がさらわれた理由を話した。
玲「……と言うわけで、私だけ残してあとの3人を連れ去ったんです…」
大ババ様「そうか…」
玲が話している中、大ババ様は静かに聞いていた。
大ババ様「しかし…、黒のマントを着た少女…。どこかで聞いたな…」
玲「本当ですか!?」
大ババ様「う~ん…、なんじゃったかな…?」
玲「なんじゃったかなじゃなくて早く思い出してくださいよ!」
大ババ様が必死に思い出そうとするところを、玲は机を両手でバンッと叩いた。
机の上においていたお茶が入った湯のみが宙に浮き、中に入っているお茶をこぼした。
そんなこともお構いなく、玲は話を続けた。
大ババ様「そうじゃ、これからおぬしはどうするのじゃ?」
玲「ここしばらくのお暇を下さい。その間に修行をしてきます!」
玲はそういって大ババ様の家から出て行った。
ドアは開けっ放しだったため、ドアを閉めて大ババ様はポツリと独り言をした。
大ババ様「黒マント…。もしや……、魔族の姫君じゃなかろうか…?」
月「気分はどうかしら?ここで倒れてもらったりなんてすると後が大変ですからね」
塑羅「言うまでもないでしょ」
月「あらそ。そういえば、今さっきあいつのところに私の家来を送ったの」
星姫「ええっ!?」
慧璃「何でですか!」
月「少しでもダメージを与えるためよ。もしかしたらやられるんじゃないかしら?」
玲「うわ…、修行中にこんな目にあうなんて…」
大ババ様の家を飛び出して、丘のところで修行していた玲は、月の家来に囲まれていた。
玲「(もう誰も頼らない…。自分で何とかするのよ!)」
玲は心の中でそう自分に言い聞かせた。
玲「"世界に舞い散るかすかな光、今ここに集い自らのみを稲妻となれ!"」
バチバチと青白い光が玲の周りで発生した。
その光は見事月の家来に直撃するが、少しマヒしただけですぐに起き上がり、玲に襲い掛かった。
玲「(嘘…!?もう魔力がないのに…!)」
絶体絶命のその瞬間、懐かしい声が聞こえた。
??「"力よ!この紙に集い、この紙を刃とし、悪を切り裂け!"」
玲の目の前に数枚の紙が横に飛んできた。
その声のするほうに玲は振り返った。
玲「み…、美波!?」
美波「久し振りだな、玲」
玲「どうしてここに…」
美波「その前に、こいつらをどうにかしようぜ…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~終わり
ついにⅤまで来ちゃいましたー!!
え?美波の口調が男っぽい?
だいぶ前に美波の口調が変わると書きましたよ?
覚えのない人は↓に言ってみよう!
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=371257&aid=15448268
感想待ってます♪
そういう設定にするとなかなかかっこよくないですか?^^
だけど、なんかそこがなんか…うーん…
かっこいいかも??