夢に溺れし喜劇と、夢の終の悲劇
- カテゴリ:日記
- 2009/02/26 23:04:26
その悲劇の始まりは唐突に、けれども誰も気付かないところで。
きっと、浮かれていたんだ。油断していたんだ。
今日は帰る時間が早かった。その時から悲劇は始まっていたのだろう。
帰り道、不意に俺を呼び止める声があった。
その声は俺のクラスメイトのものだった。そいつは今回のテストで俺同様に調子がよく、俺以上にに点数が良かったやつだ。そこにはもう一人、俺の学校の放送局長も勤める、実力派オタクみたいなやつもいた。
そいつらはもう家に帰ってから集まったらしく、PSPで音楽かなんかを聴いていた。
そこでだ。何故か今日俺が都合よく、偶然に学校にPSPを持ち込んでいたというのが仇になったのだろう。
偶然のノリのまま、そこでそいつらとなにやら喋りこんだ。これが悲劇への本格的な第一歩だろう。
やがて、もう一人の男が現れた。そいつは社会のテストだけがずば抜けて良いのを誇らしげに語っているような・・・よくわからないやつだった。
聞くと、そいつらはカラオケに行くために集まったらしい。
普段の俺ならば、そこで道を違えなかったのだろう。
そのまま、帰宅の道へと歩みを進めたのだろう。
だが、今日の俺は何かが違った。否。抜けていた。
テストが終わり、その点数で、目標としていた相手に勝ったことで浮かれていたのだろうか。
生徒会の仕事が早く終わって高揚していたのだろうか。
その三人目の男が「金持ってないなら全部払ってやるよ」などという腹の太さを見せ付けてくれたからだろうか。
そう、俺は制服で鞄を背負ったままに街へ行くという個人至上で空前絶後なる行動に出たのだ。
その時は、中学生という身分も生徒会役員としての自覚もどこかに捨てていた。いや、知っていて、知らないフリをしていた。
そして、このままだと、六時五十分からの塾に間に合いなどしないということも。
「自分は生徒会の中でも行動派だから」この言葉と勢いに身を任せていた。
だからだろう。
この先は想像通りだ。
その勢いのまま、奢りのタクシーに乗り、
テストの点数の下がった負け犬についての笑い話をし、
自分は無償という居心地の良さに溺れた。
カラオケに着いてからはさらに盛り上がった。勢いに任せていた。
GLAYの「SOUL LOVE」、Greeeenの「愛唄」に始まり、
「残酷な天使のテーゼ」や「真っ赤な誓い」などで燃え尽きた。
「明日への扉」で94点を取ったこともあって、もはや俺を止める事は何にもできなかった。
だが、最終的に調子に乗りすぎて「ハレ晴レユカイ」に手を出そうとしたときに終わりのときは来た。
そう、夢のオワリだ。
俺としては充分不満だったが、同時に悟っていた。
――このままではヤバイ。
当然だろう。
終わった時間は六時十四分。三十六分後の塾に間に合わせる事なんてできるか?
俺たちは急いで帰った。
街中を四人で駆けたのは相当な迷惑だっただろう。
その中でも特に、学ランはジャケットの下に隠れていたとしても鞄を背負っている俺の姿はさぞ異様だっただろう。
だが、そんな事にかまけている時間などない。
それは、テスト前にニコットに入り浸っているのと同様だ。自分の首を絞めるのと同義だ。
始めは、可能な選択肢のうち「ダッシュで帰宅」を選んだ。できると思っていた。
だが、俺にはわかった。このままだと死ぬ。
ああ、この足の疲労の原因はなんだったのだろうか、いや、そんな事を考えるのは後でいい。
これが報いだというのならば、僕はあえてそれに逆らおう。
そして、ついに俺は最終手段に出た。
「なあ、後で全額返すから、タクシーで帰らないか!?!」
俺は、塾に遅れた。だがそれは五分だ。事前に連絡もした。問題ではない。
後に残ったのは、1050円というタクシー代だけだ。
ああ、これは罰なんだろう。俺はそう思った。
だけど、俺はその中に幸せを感じた。あの夢を見た、その代償が1050の数字なら、俺は喜んで手放そう。
悲劇の中に喜劇もまたある。
そして同時に、悲劇は喜劇と共にあるのだ。
だから、これからも俺は在り続けよう。
「生徒会の行動派」として。
・・・。
全部実話でしたwww
誰かに勝った?何だそりゃ。
役員が悪い事していい?誰かに許可をもらうんじゃねえ。行動に移すんだよ!!
良い勉強になったわー
あとイイこと言おうか
テストの点なんてな、テストごとに違うぞ
今回はおめでとさん
そんだけだから
おれに勝った程度で喜ぶようじゃアホだろ
おれの友達には
470レベルがごろごろいますよww
あーおれは何してんだか