レトロゲーム感想録:「スラップスティック」
- カテゴリ:ゲーム
- 2009/02/27 18:24:01
「スラップスティック」 1994/SFC/発売元:エニックス 開発元:クインテット/RPG
Wiiバーチャルコンソールで出て欲しい、と強く願ってやまないタイトルです。
昔ワゴンセールで箱説明書なしの480円で買ったゲームながら
とんでもない掘り出し物で、嬉しいよりも逆に申し訳ない気持ちになりました。
「このゲームはもっと大切に扱われるべきだ」と思ってしまって…。
製作者の愛情が伝わってくる、「作ってくれてありがとう」と言いたくなる作品でした。
開発元は「ガイア幻想紀」「天地創造」等のクインテット。
隠れた佳作ではあっても、壮大・大作という感じのゲームではなく、
そのへんが「スラップスティック」を
同社開発の他の作品に比べて埋もれさせてしまっている理由かもなーと思います。
ストーリーをかいつまんで解説すると
少年発明家である主人公が悪の軍団「ハッカー」と戦うというもの。
戦闘では主人公の作ったロボットが戦います。
(ロボットのスペックやカラーは好みによりカスタム可能で、全3体
装備する武器や防具も主人公の発明品)
味方のロボットもそうなのですが、敵キャラもコミカルで親しみやすいグラフィックで描かれていて
全体的にほのぼのとした雰囲気が漂っています。
(ハッカー戦闘員たちの妙に生活感溢れる憎めないキャラクターは必見ですよ)
謎解きでも随所随所に「発明」がからんできて、
主人公は謎解きに行き詰った時に人の話からヒントを得たりすることなどで
状況を打開するさまざまな発明品を新しく開発できるようになります。
これらの発明品が、いちいち夢のおもちゃのようというか
ドラえもんのひみつ道具のように「使ってみたい!」と思わされるもので楽しいです。
マップの動物と言葉を交わせる「だべっこどうぶつ」、
透明人間になる「きえるんです」、
ネズミになれる「かわるんです」…などなど。
(ドラクエのきえさりそうやへんげのつえ等に通じるものがありますね)
実用品として攻略に用いる以外にも、本当におもちゃのように使って楽しめますし
それを想定して色々仕込んであるからリアクションがちゃんと返ってきます。
「壮大なスケールの作品ではない」と前述した通り
このゲームはマップも結構狭く、全マップ合わせても大した広さにはならないんですが
そのかわり細部に目が行き届いていて小ネタが充実していることに好感が持てます。
あまり色々なものを盛り込まずに、作品に盛り込む要素を絞った上で
小作りながらきっちり丁寧に仕上げてある…というのは
ゲームシステムだけでなく、シナリオに関しても共通の印象です。
大きな悲劇や不幸が誰かに起こるわけではなく(敵キャラたちにすら)
大団円に徹したこの作品は
涙が止まらなくなるような感動には物足りないかもしれません。
敵が「憎むべき巨悪」ではなく、主人公が艱難辛苦を味わうといった雰囲気の旅でもないために、
どうしても大きなカタルシスを得るには至らないというか。
しかし、終始一貫して優しい世界観のこの「スラップスティック」は
絶対にプレイヤーの心に沁みるものがあります。
前回取り上げた「東方見文録」とは違って
こちらは素直に人様に勧められる(笑)作品です。ぜひプレイしてみてください。
血のたぎるような展開や、カタルシスがないと物足りないんだ!という熱い人には
漫画ですが代わりに「賭博○○録カイジ」シリーズをお勧めしておきます。
(無理に福本漫画の話題で締めるなよ)
今では初代ときメモのことを語れる場所ってあまり見受けられないですね。
時折思い出しては語りたくなるゲームなので、
気が向いた時にふらっと立ち寄れるようなコミュニティがあればいいなとは思います。
紐緒さんのように、最初はつんけんした可愛げのない子(というか、そこが可愛いんだけど)
いいですよね。ジャンク屋を楽しめる感性の女子って好きだなあ。
>かむいさん
「スラップ~」、カタルシス溢れる大作を求めてプレイすると
肩透かしを食らうんじゃないか…という作風ではありますが、
ほのぼのしみじみ系も悪くはないと思いますよ!
作風に反して、なにげにゲームバランスがライトじゃなかったので
調整した上で移植化してほしいというのがたっての願いです。
それぞれの女の子のファンクラブが設立される中、俺は「紐緒帝国」第一期(PCE版)の第一臣民として活動しておりました。
今で言うところのツンデレ属性には弱いらしい。
ケータイでゲーム化されないかな~
昔は有名RPGやシューティング等、カタルシスあふれるものしか手を出しませんでしたが・・・
年をとって、ライトなモノもうけつけOK になりましたw
その三作の中ではときメモだけよく知っています。(プレイしたのはSFC版でした)
「ファイアーエムブレム」シリーズは手を付けたことがなく、
「ガイア幻想紀」は昔の同居人のプレイを鑑賞だけしたことが…。
本当に余談ですが
私が初代ときメモで好きなキャラは鏡さんと優美ちゃんですね。
見かけを裏切って家族思いで家庭的なギャップに心を動かされたのと、あと
でこっぱちでポニーテールという髪型(他にはFF5のクルルとか)がツボなもので。
1994年といえば、ニフティで「ファイアーエムブレム」仲魔に引き込まれ、「ときめきメモリアル」で壊れた年。
知らなくても(個人的には)何の不思議もないですな。
実は「ガイア幻想記」もそれほど印象に残ってません。
淡々と進んでクリアまで何か引っかかった記憶も無い。
……そう、まやかしっ!(無理に福本っぽく)
訪問&ステプありがとうございます!
「スラップスティック」が思い出のゲームの一つ、という方がいらっしゃって嬉しいです。
自分がゲームを作った人なわけでもないのに、
このゲームを好きになってくれたプレイヤーさんがいると
なんだかお礼を言いたくなってしまいます。
唐突なカイジネタは、当ブログに限っては普通の現象ですwいつもこんなんです。
>梅。さん
こんばんは♪今日のウィーボは「眠る準備はできてますか?」と話しかけてきましたよ。
私は逆にポケモンには詳しくないのですが、
ぱっと見の印象だと、ポケモンのような明るい世界観が好きな人には
楽しんでもらえる作品じゃないかな?と思います。
このゲーム、発売したの小学生の頃だったかなぁ?
ウキウキで買いに行った記憶がありますよー
初めて最後までクリアできたゲームなので思い出のゲームっす。
それより、これがダメならってカイジを勧めるのが漢前すぎっすよw
ステキプッシュ!
ほお~、そんなゲームが!
有名どころ(ポケモンぐらいですけど;)しかやってことが無い私にとっては非常に新鮮な世界でした。
いつかこのゲームと出会えたらいいな、としみじみしましたよ~
クインテットの作品ってわりとメジャーなのも多いのに、
残念ながら「スラップ~」は大きく取り上げられたところを見たことがないです。
こぢんまりとした作品なので埋もれちゃってるけど良作ですよ。
中古屋で見かけたら発掘してあげてください。
あー、これもクインテット作だったんですね。
RPGに飽きた時期だったのでスルーしたんですが……
惜しいことをしたなあ。