「日本は世界5位の農業大国   浅川芳裕」　講談社+α文庫

今年2月に出版されていまだに店頭平積みになっている本。

立ち読みして面白そうなので、図書館に予約したのが4月くらいかな～。
ようやく順番が回ってきました。

面白かった！！

「食料自給率」などという指標を使っているのは、
世界でも日本と韓国だけ。
その計算方法のカラクリ、国民や世界に日本の農業は弱くて
保護が必要とアピールし、政治による補助金のばら撒きで票を集める。

農家は減っているが収穫率は上がっている。
それは効率よく収穫できるようになったからで、決して弱体化したわけではない。

特に、チーズにからむ農水省の利権は、数年前のチーズ高騰から
いまだに値下がりしないのはなぜ？という疑問に答えてくれました。

納得しながら読み進めましたが、やはりFTA交渉などで自由化したら
どうなるのだろう？と不安になる自分がいて、
しっかりと農水省の戦略にはまっていることに気づかされました。

こういった不安に依る呪縛は理屈ではわかっても
なかなか払拭されなそうだと実感。

タイムリーに「ワールド・ビジネス・サテライト」で特集があり、
サイトで動画が見られます。

『ＷＢＳ知られざる日本の実力　本当は強いニッポンの農業』
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/post_1563.html