峠の女王?「ハチロク」を追いつめる。
- カテゴリ:車・バイク
- 2010/09/11 22:17:17
なんで私がこういうことに。
前方には、足を固めてエンジンにも手を加えたという白い「ハチロク」が全力で走って行く。
その後ろから20秒遅れでスタートした私の『愛車』が追いかけて行く。
『愛車』は、どノーマルのセダンで、しかもオートマッチック、おまけに見かけより重い、そして、ドライバーは未熟そうな女の子。
誰が見ても勝負にならない。
だが車の距離は少しづつ詰まって行く。
スキール音を残して「ハチロク」が駆け抜ける。
その後方から、こういうことには全く不向きと思われ、見栄を張る以外には取り柄のないと思われているセダンが、コーナーで車体を大きくロールさせ追いかけて行く。
派手な動きではないが、ちゃんとドリフトしている。
最小限の挙動で、ハンドルは基本ニュートラル、アクセルコントロールでカーブを抜ける。最も速く走る方法。
ついこの前、パパから教わったけど、もう大分出来るようになった。
峠の頂上付近、ここから大きく右に曲がった道路から元の道に戻れる。
今度は下り。
軽い「ハチロク」が絶対有利。
でも、前の「ハチロク」はブレーキに問題が、走るほど効きが悪くなるらしい。
私の『愛車』は普通のセダンでも4ポットのブレーキが標準装備だから、酷使しても簡単にはへばらない、ブレーキのたび毎に差がつまる。
コーナリングが互角の訳は、ボディの硬さ。
足だけ固めた古い「ハチロク」はボディが撓むから、安定したラインがとれない。
だから、重くて不利な『愛車』でもついていける。
立ち上がりでも安定したドリフトの出来ている私の方が速いかも。
ボディの撓む「ハチロク」は安定したドリフトが出来ないからパワーが抜ける。
結果、下りでも私の方が速い。
下りの半分ほどで、私の『愛車』は「ハチロク」を捉える。
今日のスターになるはずだった「ハチロク」。
そのお株を取ってしまった私と『愛車』。
ギャラリーの誰かが叫んだ「イエ―ィ! 峠の女王。」周りが追従する。
そう、今日から私は「峠の女王。」
ナンチャッテ。
そうなったのは、
仲間が「ハチロク」で峠を攻めるのに付き合わないかと誘われ集合場所へ。
ここは私も良く来る練習場所。
車があまり通らないのと、見通しの良いカーブが多く、しか
も、1時間程度で行ける場所で、いっぱしの峠道。
ふもとに着くと「ハチロク」の姿はなく、ギャラリーと思しき人が十数人と車が10台程。
そこに「ハチロク」が登場。
テストランとか言って走り始めたけど、私の知ってる「ハチロク」のようにキレがない。
なんか音がもたつくように聞こえる。
「ハイカムだから音がバラつくんだ。」と隣で先輩は言ってたけど、回転あげてもばらついてるョ。
うまいこと言ってその「ハチロク」に乗せてもらったけど、印象は、吹けがイマイチで加速が悪い(トルクが出てない)乗り心地が悪い(ボディがきしむ)。
その事を見物に来ている別の先輩に話したら。
「多分、あの「ハチロク」は、ボディが緩くなっていて、足を固めたから最悪だろう。ロールバーをかませばまだましだろうが、あれはポンコツだよ。」
エンジンも、「元々130馬力と言っても、昔の表示だから、今シャーシーダイナモにかければ、絶好調でも100馬力。あの音から判断して7~80馬力程度かな。トルクも14kgも出ているかどうかな。重さは900kgを超えるぐらいかな。」
「ふう~ん、すると、私の『愛車』は、重さは1.5倍少しだけど、パワーは、多分倍以上、トルクは倍ぐらいあるから、勝てるかもね。」
「れい、お前ドリフト出来るだろう。ひと泡吹かして見るか。」
と言う会話を小声でしたけど。
「ハチロク」が全力トライするという時に、後ろから途中までついて行っても好いよということになって20秒ぐらい後から何台かついて行くことになって、先輩達が仕組んだ、女の子だけの特権だってことに。
下りですれ違う時危険なので差がついたら適当なところで避難して下さいとの事だったんだけど。
一緒に追いかけた車はとっくにバックミラーでも見えなくなって、私だけが追いかける形に、しかも追いついて行く。
そんなわけで、女王になってしまった私。
相手が最高のコンディションで、ドライバーもそれなりなら、敵うわけないじゃん。
私の『愛車』は本来こういう事は不向きなんだけど、誰かが言ってた「優等生」なんだ。
本来、ゆっくり静かに走らせたら、このクラスでは誰もが納得の走りをする。
でも、いざ、その気になれば世間の評価以上の性能を発揮してくれる。
この事に気付くのに時間がかかったから、もっと乗り続けて、もっと知りたい。
来週は車検に出して、
またしばらく一緒に走ろう。
すごい・・・
私はただのクルマ好きですが
心のどこかでまだ、運転がうまくなりたいと思ってます(笑)。
よろしく・・・。
ハチロクでジムカーナは楽しかったでしょうね。
調子のいい(と思う)ハチロクに乗った事がありますが、
エンジンが良く回り、トルクは無いですけど、ボディが軽いから
楽しい車だと思いました。
ジムカーナは向いているでしょうね。
今、ハチロクは年代物ですから
フルレストアしないとダメでしょうね
ハチロクにポテンザを履いてジムカーナに出てました。
実は、うちの助教授の乗っている「王冠アスリート」を
良く見せてもらったんです。
この大きさでカっ飛んだら迫力でしょうね。
315馬力を自慢してましたが、確かにダッシュはスゴイですね。
でも、足は以前の王冠より随分しめ上げたと聞いていましたが、
峠の全開は怖いでしょうね。
やった事のある人は「王冠の足を固めるのは薦めない」って
言ってました。
このままでも充分に迫力があって早いですよ。
有難うございます(^▽^)/
勉強になります<(_ _)>
幸い私の王冠は、6速ギアモードですので
ドリフトしようと思えばできるんですが、
足回りがむちゃくちゃ弱いんです。
そうですね、最高のコンディションを維持して
気持ちの良いドライブを楽しみます(^▽^)/
これからも、宜しくおねがいします<(_ _)>
どう見ても普通のセダンが2台でドリフトしてたら、
見た人は驚くでしょうね。
なーさんが今のってる車も、ゆったり高級車と世間からは思われてますが、
いざとなると結構迫力のある走りが出来るんですよね。
でも、私の車もそうですが、一番の問題は、
ミッションがオートマチックであることなんですね。
限界付近で勝手にシフトチェンジされると危険ですから。
ですから私は、コーナー手前では常に低めのギヤにシフトしています。
王冠マークの車で、そういう事が可能かどうかは分りませんが、
車が勝手にシフトしない保証がないと、ドリフトは危険です。
車を改造するより、ストックでの最高のコンディションを
維持する事に専念された方が結果として気持ちよく走れると
私は思います。
うわ~、なーさんに説教めいた事書いてしまった。
ゴメンナサ~イ。
言い響きですね♪
れいさんドリフトできるなんてすごい(>_<)
かっこいいなぁ~、その場で観たかったな(^▽^)/
もし、ご一緒出来ていて、前の車なら、
一緒にドリフトしたりして遊べていたと思います。
AE86は最近地元の峠でも藤●とうふ店のステッカーが
ついてる車よく見ます。
前の車は、「追いかけるツアラーV」でドリフト出来ていましたが
いまの「王冠アスリート」では、パワースライドやなんちゃってドリフト状態が限界
ちょっと改造してみるかな?
例の漫画以来AE86は人気が出て、
今回のトレノは百何十万円かで入手して、
さらに何十万かお金かけたそうです。
なんか気の毒で・・・。
乗っけて貰った時は「峠でこれに敵う相手は無いよ。」なんて
自信たっぷりな口調だったんですけど。
私の車はトラコン(トラクションコントロール)付きですから、
ドリフトの時はトラコンスイッチを切ります。
ロールは大きいですが、ちゃんとドリフト出来ます。
本当は今日、また同じ峠で下りの感じ掴みたかったんですが、
朝から雨で、断念しました。
ところで
ビストさん
この漫画知ってるってことは、お年とは思えないデス。
ご高齢者のステッカー貼った車でドリフト決めたら
カッコイイです。
まあ、マンガオタクなんでしょうか、
もともと20年以上前の車なのだからね、、、
このマンガ家の〇〇秀一さんは 昔トレノに乗っていたはず。
しかし、れいさんドリフトできんの?
男勝りっす。(^^;;;;
今回の「ハチロク」はトレノでした。
白いボディにボンネットは黒。
この車を有名にした漫画知ってます?
誰かが「藤原とうふ店」って書いてないか?と言ったので、
みんなで笑いました。
実は、
「ハチロク」を抜いたわけではないんです。
誰の目にも明らかに、余裕で後ろについてゴールしました。
抜こうかなと思いましたが、勝負はついているし、
危険を冒す事もないかと、
それをやったら「ハチロク」の人気の毒で。
これを書いたら2000文字を大きくオーバーして、
かなり省略しました。
トヨタのレビンかトレノだよね、FRの。
なつかいい響きだ^^
それで『ハチロク』を追い詰め、抜くとはすごいと思います。
腕の差もあると思いますが、何よりれいさんと『愛車』の
間にある信頼感が実力以上の力を発揮させてくれたのでは、
と思います。
相手の車のコンディションがよく、ドライバーがよくても
かなりいい線までいけるんではないでしょうか。
抜くまではできなくても、真理的にプレッシャーを
かけることができるのではないかと僕は思います。