Grounded
- カテゴリ:音楽
- 2010/09/15 20:20:19
Pavement 「Wowee Zowee」から
Blurのデーモンが一時仲良くなろうとして、つれなくされたスティーヴン・マルクマス率いるPavement。…確かに、一時期Blurが目指そうとしていた音作りではありますが、PavementにとってBlurの音が必要なかったであろうことは想像に難くないですね。このアルバムが確か商業的には一番成功したのかな?
このバンド(あえてスティーヴン個人ではなく)にとって、この一見無造作な音の配列はきっと「これが正解!」なのでしょうね。テキトーに弾いているように見えて、でも多分どの音もそこにあるべくしてある音なんだろうという感じがするのですね。…実はほんとにテキトーかもしれませんが。曲が良いんですよね。そしてスティーヴンの声が。とても素直で。ちょっとひねくれたような演奏が、それをむしろ引き立ててしまう。計算なのだとしたら、やっぱり天才だなあと思います。あえて聴かせようとしない。だからこそ聴いてしまう。…何だか性質の悪いオンナに引っかかってしまったような、とても幸せな気分にさせてくれます。
15年も前の曲なのに、ひとつも古くならないんだなあ。目新しいことをしていないからでしょうか。それともスタンダードになったんでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=ryh-bYA0_yY
↑このずーっと鳴り続けるBのペダルが耳に残って離れない。