Primal Scream 「Screamadelica」から

O尾被告一審判決を記念して、
エクスタシーってのが音楽誌なんかで話題になっていたころ、その辺のブームの筆頭として語られていたバンドでしたね。音よりもむしろそっちで話題にされることが多かったデロレロリンお兄さんボビー・ギレスピー率いる元・ラリラリ集団の出世作。
そんなことはどうでも良いのですが、やっぱり今聴いても良いなあ、このアルバム。特にこの曲。良し悪し以前に、最早この時代の音という感じがします。重くて、ズブズブで、どよーんとしていて、でもどこかに希望…そこに手を伸ばそうとしている自分（たち）が見えて。
箸にも棒にもかからない若僧だった自分が、形のないものとあがいて、もがいて、つまづいて停滞して…そんな時代の記憶が蘇ってきても良いはずなのですが、まったくそういう気配がない。それは、曲の普遍性ですかね。古くない。今聴いても余裕でカッコいい。これはそのうちスタンダードになるんじゃないか…アレンジできないけど。

ちなみにその当時アシッド・ブームに憧れた若僧は多くいましたが、私の同級生はイギリスに留学してまでエクスタシーを体験しました。今は精神科をはしごしてリタリンを集める毎日を送っているそうです。…音楽だけで良かった。

http://www.youtube.com/watch?v=28ESJrhtK3U

#日記広場：音楽