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レトロゲーム感想録:「スウィートホーム」

「スウィートホーム」 1989/FC/カプコン/RPG

同名のホラー映画(黒沢清監督、製作総指揮伊丹十三)が原作です。
漫画やアニメ等をゲーム化した作品は、往々にして
原作のネームバリューの上にあぐらをかいたクソゲーとなりがちですが、
そんな中で「スウィートホーム」は珍しいくらい?良作だと思います。
…と、コンボイの謎の惨状に目を覆ったトランスフォーマーファンが言ってみる。

後からネットで知ったのですが、このゲームは
「バイオハザード」の原型になった作品なのですね。
「スウィートホーム」はRPGなのでゲームジャンルからして違ってますが、
閉鎖された洋館からの脱出が目的、
回復アイテムの数が非常に限られているなどの共通点が確かにあります。
ドアを開くシーンがアップで描写されるという演出も
「スウィート~」から「バイオ~」に受け継がれたものです。


オーソドックスなRPGと違い、宿泊施設のような回復手段がなく
(アイテムのみ、数も有限)
その上5人のパーティーメンバーは死亡したら二度と生き返りません。
回復アイテムは節約していれば終盤までもたせられる数とはいえ
かなり厳しいシステムになっています。

パーティーメンバーの5人(かずお、あきこ、たぐち、あすか、えみ)が
死ぬと二度と生き返らない、というのは
単純に頭数が減るだけの話ではありません。
5人にはそれぞれ固定された専用アイテムがあり
「状態異常の回復にはあきこの『くすりばこ』」「写真を撮るにはたぐちの『カメラ』」など
キャラクターごとに役割分担、個性づけがなされています。
彼らが死亡すると、攻略のために代替アイテムを入手しなければならないのですが、
代替アイテムは専用アイテムに比べてかなり負担がかかる仕様になっています。
(一人につきわずか2つしか用意されていないアイテム欄の1つが埋まることになります。
専用アイテムの場合は別枠扱いとなり、持っていてもアイテム欄を圧迫することがありません)

ただし、最後まで生存したメンバーの数によってエンディングが異なる
マルチエンディングとなっているため、
複数のエンディングを見たい場合は
メンバーの死亡という縛りがある状態でクリアする必要があります。
彼らが死亡した際に見られる凄惨なグラフィックも、ある意味必見ですし…。

当然、モンスターもかなり気合の入ったグロテスクさで描かれていて
いい大人にまでトラウマを植えつける破壊力です。
検索で画像が見られますので興味のある方はどうぞ。
(一番怖いのは、グラフィックのグロ度は大したことのない「ひと」でしょうが…
これはゲーム画面を見ないことには伝わらない)


ゲームのシナリオは、原作映画をベースにしてはいるものの
オリジナル要素も強く、忠実になぞっているわけではありません。
(「洋館の中に閉じ込められる」という状況からして映画とは異なっていたり
結構大きな違いがあります)
映画を知っていてゲームをプレイするという人も
ゲームがきっかけで映画を観るという人も、興をそがれることなく楽しめると思います。

ファミコンのくせにホラー度では原作に引けを取っていませんので
ホラー系がお好きな方にはぜひおすすめです。
ホラーは苦手だけどRPGは好き、という人にも
頑張って一度クリアしてほしいくらいのゲームですが、
トラウマになったという人がいても責任が取れませんので無理にとは言いません。


今回は感想というより紹介に終始した感じですね
どうも文章の内容がうまくまとまらないです…

アバター
2009/03/14 23:18

>ただものさん
粗いグラフィック(ファミコンゲームとしては気合が入っているとはいえ)なのに
恐怖の表現がすごいと思いました。
直接的なグロ描写もあれば、それに頼り切っているわけでもないんですよね。

テキストや音楽にも雰囲気があってよかったです。サウンドノベルでもいけたんじゃないかってくらい。

NOKKOって「えみ」ですよね!?映画版観たのに、(年齢のことに)全然気付かなかったですよ!
アバター
2009/03/13 20:53
 スウィートホームはバイオハザードよりも怖い。
 単純にドアを開ける(開く)だけの演出があそこまで怖いなんて想像もできなかった。
 リアルなグラフィックが無くても、演出ひとつで十分に感動(広義の「感情を動かす」という意味で)は産み出せるものだという好例だと思う。

 NOKKOは当時25才だったというのもある意味スゴイ。
アバター
2009/03/10 18:56
>かむいさん
その友達も、人を家に呼んでスウィートホームとは悪趣味なwと思ってしまったけど、
昔友達の家に「学校であった怖い話」を持っていった上に
強く勧めたことのある私は全く人のことを言えませんでした。
私もゲーム内容を知らないうちから、店頭でパッケージを見ただけで
怖いゲームだという印象がありましたよ。

友達とファミコンで遊んだという思い出がごく普通にある男性(元・男子)が
実は結構うらやましいですね。
周りの女子でゲームに興味のある子ってかなり少数派だったので
友達の家でも自分の家でも「ファミコンで遊ぼう」と誘える子は少なかったです。
アバター
2009/03/10 11:27
いやーなつかしいですね・・・
(たしか)小学生だった自分は店でゲームのパッケージを見て戦慄した記憶があります。
友人が確か持ってたはずですが、ビビリの私はTVにすら近づきませんでしたw

ちなみにその友人は「トランスフォーマー」「スペランかー」「アトランティスの謎」「マイティボンジャック」「謎の村雨城」
など数々の(今考えれば)B級なゲームをたくさん所有していた金持ちのボンボンでした。

毎日のように友人の家に入り浸って、友人のお母さんにいやな顔をされてたあのころが懐かしい・・・



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