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マブチモーター

一橋ビジネスレビュー2001年秋号に掲載のビジネスケース「マブチモータ
ー」です。
2001年時点での内容です。現在と状況が異なる部分がありますのでご注意
ください。

マブチは、DC小型ブラシ付きモータと呼ばれる製品で圧倒的なシェアを持つ
メーカーです。
このメーカーの特徴は、徹底した商品の「標準化」と「低価格化」です。
同製品群で独占的な立場になった1960年代後半にも、高い金額が付けられ
るにも関わらす、低価格での納品にこだわりました。
高い価格をつけるとはじめは儲かるが他社が参入してくる。それよりも最初か
ら安いい値をつけることで、用途が広がり、大量生産によってコストが安くなり
さらに売れる状況になると考えたのです。

マブチの営業スタイルは、顧客からの要求使用に対し、「標準品を使うこと
で、低コストと早く安定した供給を実現できる」ということを提案するやり方で
す。
新製品開発のスピードが速まっている顧客には、常に安値で安定した納品が
行えるマブチのやりかたは、経済合理性に適っていたのです。

失敗は、APSカメラ市場の成長の際に起こりました。
当時、通常の35mmカメラに使うモーターについて圧倒的なシェアを持ってい
たマブチは、APSカメラに使うモーターについての打診を受けた際に、例によ
って標準品の提案を行いました。
しかし小型でスタイル重視のAPSカメラには、特殊使用のモーターを使用した
い理由があったのです。
当時、APS小型カメラに使うのに十分小さいモーターをマブチは持っていまし
た。
しかし、カメラシステム全体としてのバランスで小型化を実現しようとしたAPS
カメラには、そのための、小さいというだけではない特殊仕様が必要だったの
です。
また、フィルムに磁気情報をもっているAPSに対応するには、モーターの防磁
対策が必要でした。
さらに、1台50,000円するカメラには、マブチほどのモーターへのコスト要求
は必要なかったのです。
結果として、APSのヒット機種となった、「イクシ」のためのモーターを納入す
ることが出来ませんでした。

他の有力メーカーが、顧客ごとの特殊使用に対応しつつ低価格のモーター
を出荷できる状況になったときに、マブチの持つ標準化戦略が通用するのか
どうか、今後どのような手を打つべきかが、当時のマブチの悩みどころでし
た。

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2009/03/16 22:35
>しおん
ごめんな。
もう少しわかりやすく書けるように練習するからな。

>水明
ありがとうございます。
ビジネスケースは、大体15,000~20,000字くらいのケースを
800字くらいにまとめるのを目標にしているのですが、なかなか
難しいです。
修行と思って始めました。よかったら付き合ってください。
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2009/03/14 13:14
ここ最近のは読めるし、理解できるかな。
とくに創業期とか、製品とか身近なものだとわかるというか。
テレビでもビジネス関係の紹介番組やってますが、
アップルの話がおもしろかったですね。
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2009/03/13 16:03
長い文は苦手・・・・w



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