「うわあベ○ツじゃん。私乗るの初めて。」出発の時点で、私の『愛車』を見たヨシコが妙にはしゃいでいる。初めから私の車で行くことは決まっていたし、その車もヨシコを送り込んだ一味は知っているはずだから。

でも、ヨシコのはしゃぎ様は演技とも思えないから、本当に私達と一緒に行くのが楽しいらしい。

ヨシコを送り出した一味は、この前私達が温泉に行く時、密かに後をつけてきた事は承知の上だから、で、気がついたところで、覆面パトに捕まらないギリギリの170km/h巡行を試みた結果、案の定振り切ることに成功したが、今度はヨシコをスパイとして送り込んだか。

それにしても、ヨシコはスパイらしからぬ。いや、その様に見えるのは、もしかすると彼女は凄腕のスパイなのかも知れないが、それなら返って私達の行動が一味の感違いである事を知らしめるいい機会なのである。

さて、高速に乗ると走り時間はこれまでの経験で30分、のはずが、なんだこの混み様は。飛ばし様が無いので、チンタラ運転で1時間。そこから目的の渓谷まで30分、のはずが、車の行列じゃ～ァ。

みんな、考える事は同じなのよね。

で、いつもの倍以上の時間をかけて目的の絶景に到着したものの、車を留める場所が無い。

「なんで、今日に限ってこうなのよ。」と言ったところで始まらない。最高のシチュエーションに大勢の人が集まるのは当然のこと。

苛立つ私達に比べ、ヨシコは楽しんでいる。「こういう時に、この車だと、乗ってるだけで和むのよね。」、私達「…。」

何てことだ、このテの車に乗りなれてると何とも思わない私達に比べて、ヨシコの感性の方が優れている。そうなんだよ、私の『愛車』は走り屋のためではなくて、小さいけれど余裕で乗っていられるために存在するために造られたのが正解なのだから。それを敢えて言われると複雑な気持ちが。私なんか、2年間乗り続けてその事に全く気付かず、つい数ヶ月前にようやく気付いた事を、初めて乗ったというのに簡単に言われると、何とも。

何とか止めるところを見つけて、渓谷に降りて行くと、凄い人の波。シカモ、曇ってきて、最高のシチュエーションのはずがイマイチ。紅葉は上から陽が降り注いで真っ赤に燃えるのに、陽が射さなければ魅力は半減以下。

「シャアナイ明日また来るか。」

そんな訳で温泉旅館に着いたのは夕方4時過ぎ。

早速お風呂へはいる事に。

そしたら、エリカが「ちょっと待って、支度しないと。」「え！お風呂に入るのに何の支度？」とヨシコ。

ここから先は、男性には話せない内容になっているんで、それでもあえてここに書いたのは、私のアイデア。「あの日でも温泉に入れる仕掛け」なんだけど。具体的に話すとちょっと問題があるんで、省略します。（期待された男性の方はメンゴ。女性の方には何らかの形でお教えします。←ドウすんのよ。）

ともあれ、大浴場へ、若干濁りはあるがくせのない泉質。もうひとつのお風呂は結構熱いお湯が出てくる。まずはここでマッタリと体を洗って、洗髪もして、部屋に戻って何やっするでもなく、食事まで時間があるから、屋上露天風呂へ。

この季節、露天風呂はやっぱり気持ちいい。外は結構寒くなっているから、時々足だけお湯につかって、体の見せ合いっこ。

リエはD~Eカップのおっぱいが自慢で、エリカは小柄で男好きのするかわいいタイプだけれど、出る所とひっこむ所ははっきりしていて、小柄な女性を好む男からすると、たまらないタイプかな？で、私は、背が高く（167cm）均整のとれた体型（自分ではそう思ってる）で、顔にも自信あるから（3人ともそのつもり）、他のお客様がいるときには特に目立つような態度を取ることが多い。

今回ついて来たヨシコは…、雰囲気では貧ソな体だと思っていたのが、スレンダーで、思ったより胸があるじゃん。シカモ、お風呂に入る時はスっピンになるから、私達の普段のケバイ化粧と比べると目立たないと思っていたのが、同じ条件になると、アナドレない、というか、結構魅力的（男目線で）かも。

これはヤバいかな。とは思ったものの、今回は混浴でもないし、男で競い合うつもりもないから、どうでもいいんだけど、チョット見直した。

続く

眠くなってきたんで今日はここまでです。とんでもない展開を期待された方々は、今のところ、期待外れと思いますが、続きに期待して下さい。