ネコ＝宇宙人説を唱えたものの、冗談と思われている節があるので、その証拠を述べる羽目になった。

通称「ネコ語」と我々が呼んでいるのは、実は銀河連邦共通語なのである。宇宙人のこれまでの目撃証言によると、彼らの会話は「ネコのような声だった。」というのと、目撃者との会話は「テレパシーの様なもので呼びかけられた。」とかいうのが散見される。

それを証明できる映像が世界中に配信されている。

今年、ブラジルで捉えられた宇宙人の衝撃的な映象http://rocketnews24.com/?p=33219によると、この宇宙人は、我々が言うところのネコ語で会話していることが分かる。

この宇宙人は、銀河連邦から派遣されたと考えられる。その訳は、かつて地球を存続させるか、滅ぼすかの判断を下すために、宇宙人が地球にやって来た時の記録が文献として残っているのだ。

研究記録を書いたのは、ＳＦ作家として世界に名高い星○一氏。氏は世界２０ヶ国以上の言葉が理解出来ることでも有名だった。その氏が銀河連邦共通語である言葉、我々が「ネコ語」と読んでいる言語を理解出来ていたことは余り知られていないが、納得がいく。

彼のＳＦショート・ショートといわれるものには、よくネコ型宇宙人やネコ語が登場するが、彼の書かれたものが全てフィクションでないことに由来する。

事実として伝わっているものの１つは、

これはフィクションとして捕らえられているが、本当のことである。

つまり、かつて地球はネコによって救われたのだ。

そしてネコ達も、銀河連邦との約束を守らなければならないのと、このままではまた連邦からの使いが来たときに、人間の姿がバレたら、今度こそ地球が滅びてしまう。

それでネコ達は人間に代わって地球支配を企てる事にした。

「地球防衛軍」

事実を知った私は、直ちに『地球防衛軍』を結成して人類の尊厳を守るべく戦うことを考えた。しかし、戦う方法が見つからない。

シカモ、私の企てが宇宙人ネコ達に感づかれたらしい。この処ネコとの出会いが多く、見つめられると吸い込まれそうだ。

今日は両親の住む東京の家、この家の主人になったネコ「クレオパトラ」が居る。

クレオと目を合わさないようにして私の部屋のベッドに入るが、不安なのでキティーちゃんのぬいぐるみを抱いて寝ることに。

夢の中で、キティーちゃんが話しかけてくる。

「どうしてネコが地球を支配してはいけないの？」「そうなっても、人間の生活は今までと変わることはないのに。」「銀河連邦から地球を守るのは人間には出来ないのよ。」「ネコを抹殺しようとしても、そんな野蛮な行為を阻止する人たちとの、つまり人間同士が争うだけのことで、私達には何の被害もないのよ。」と。

「私達って？　そうか、キティーちゃん、あなたもネコなんだよね。」

で、翌朝。

「ねえ＾ママ。ネコミルクはどこ～。」。クレオの特性ミルクは、ネコミルクに生クリームを加えるのだ。

「ほうら、クレオ、美味しいミルクだよ。」私が差し出すと、ミルクの前で私の顔を見つめた「クレオパトラ」は「ようやく理解出来たのね」と囁くと美味しそうにミルクをナメはじめた。

「ねえ、クレオ。必ず地球を救ってよ。私、楽しんで暮らせるなら何でもするから。」「それでいいのよ、れい。あなたは賢いわ。」

ネコに褒められて喜んでいる私が鏡に映って見える。

私の戦いは終わった。

最高の「地球防衛軍」はネコ達なのだ。

おしまい