チエのおばあさん(真面目な話)
- カテゴリ:アニメ
- 2010/12/03 09:16:11
じゃりんこチエに出てくるチエのおばあさんが、俺は好きだ。
頑丈な体をもち、ケンカも強く、プーのテツを毎日怒鳴り飛ばす。とてつもなくパワフルだ。
しかし、そんなおばあさんも人生に悩み、苦しんでいた。
テツが、違法賭博でひと山当てようとした話で、警察が手入れに入るとテツが捕まってしまうため、それを防ごうとチエとおばあさんが会場となっている雑居ビルへ乗り込む直前のシーンだ。
そこで、おばあさんがラーメンの屋台を見つけ、ラーメンを頼む。
緊張と不安でラーメンなぞ食べたない、と言うチエに、おばあさんは言った。
「人間、死にたいと思うときが必ずありますねん。でも、そんなときこそ食べなあかん。
寒くてひもじいと、気持ちが弱なる。寒い、ひもじい、もう死にたいとなる」
記憶の中なので、セリフはあいまいだが、大体こんな感じだ。ラーメン屋の主人は、悩みを抱えていたのか、チエとおばあさんがテツのことについて話しているとき、自分もろくでもない人生だった、死にたいなあと考えていた。
しかし、上のセリフを聞いて、ほろりと涙を流す。そして、おばあさんに感謝の言葉を告げる。
俺がこのシーンを一番好きなのは、まず、最強の女性であるおばあさんが、息子テツのことでとても苦しみ、悩んでいた、どこにでもいる母親だったということだ。
いつもからっとして豪快なのは、そうあろうとする彼女の気丈さからくるものだった。
そして、小さいころから問題ばかり起こしていたテツを気に病み、心中しようとまで考えていたこともあった(ような気がする)。
でも、彼女は負けなかった。今でも苦労ばかりかけるテツを、こういう奴だから、とある意味認め、怒りはするが突き放しはしない。テツは本当に幸せ者だ。
そんな彼女の座右の銘が、「辛い時こそ食べる」であるらしい。
これは的を得ている。どんなに明るい人でも、空腹で、寒くて、しかも電気もつけないで暗い部屋にしばらくいてみなさい。絶対死にたくなるから。
人間、そういうふうにできているのである。そのメカニズムを本能的に理解し、おばあさんはそれに屈するまいと、食欲がなくても無理やりかきこんでいたのだろう。そこに、彼女の強さを感じる。
俺も落ち込むときがある。それはもう、人生から逃げ出したくなるくらいに。
そんなとき、必ずこの言葉を思い出し、実践するようにしている。
すると、あら不思議。少しだが、前向きな気持ちになるのだ。
人間はもともと、生きようとするようにできている。生き物だから当然だ。
食べるということは、生きるということ。生きたいということ。お腹が満たされて幸せな気分になるのは、生かされていることへの感謝の気持ちだ。
生きててよかった。そう思えるようになる。
もちろん、この方法が全ての人に当てはまるとは限らない。
ただ、俺が言いたいのは、人は、決してひとりではないということだ。
どんな人でも人知れず苦労しているし、死にたいと思うときがある。
でも、通りすがりの他人のひと言に救われることもある。
このチエのおばあさんのエピソードは、そのことを俺に教えてくれた。
今回も真面目な話、でした。
私もなつかしくて、つい読み返してしまいました。じゃりん子チエは良い作品です。
おばあはんも大好きなキャラ。生きるってすごいことなんだ、素晴らしいんだと教えてくれます。
自分と世間を比べてしまうと、どうしても「自分はダメな人間だ」と思い込んでしまいます。
それはきっと、学校などの教育で「明るく元気に健康的に」という教えが常識として浸み込んでいるせいかも、と私は思っています。
私は人付き合いが苦手で、今でいうコミュ障に近いところがあり、通信簿ではよく「たくさん友達と遊ぶように」と書かれてました。
大人になった今もあまり変わりませんけど(笑)
でも、いろんな人がいていいと思うんですよ。それも個性。
健康に自信がなくても、個性のひとつです。
つい先日、アメトークで腰痛い芸人・お腹痛い芸人のくくりをやってまして、とても面白かったです。
みんな日常生活に支障が出るほどの腰痛や突発性下痢を抱えているのに、失敗談を面白おかしく話していました。
それで見た人もみんな笑ってて。私もお腹痛くなりやすいので、共感できたんですね。
そうやって「くくり」としてアピールできるのは、彼らがそれを悩みではなく個性としてとらえているからです。
もう自分はこういうキャラなんだから、一生治らないかもしれないけど、うまく付き合って行こうというポジティブさが感じられて、いい企画でした。
ハルさんはつらいときほど頑張ろうとしてますね。
でも、「~しなきゃ」なんて、考えなくていいんじゃないでしょうか^^
身体がつらいと心も沈みます。そういうときは、頑張らないで、痛みが少しでも楽になるようにだけ、していればいい。
もっと自分をゆるしてあげてください。
ハルさんは、そのままでいいんですよ。いつも優しいし、思いやりあふれるコメントに癒されてます^^
オルゴールを差し上げたのは、なんとか心配する気持ちを表したかったからです。
口ではなんとでも言えますもんね。でも、重い症状で友達が苦しんでいるのに、ただお見舞いだけ言っても伝わらないかもしれない、と思ったから。いなくなってしまったら怖い、寂しくなると思ったんです。それで励みになればと。
つらくなったら、いつでもお話に来てください。ちゃんと返信書きます^^
また蒼雪さんのブログを読みに来てます(●´艸`)ヾ
なんだか最近ダメダメで、くじけそうなところを友達に励ましてもらって必死につなぎとめていて…
って感じですが、このチエちゃんのおばあはんの話を聞いて、こんなことではいかんなあ…と自分の体たらくに恥じ入ってます・゚・(*ノД`*)・゚・。
もっとがんばらなきゃいけませんね
ほんと、豆腐メンタルで…
手術からこっちひと月ほど、ずっと持病以外の病気に悩まされ、
ようやく落ち着いてきたら、今度は持病がちょっと暴れはじめちゃってΣ(ノ∀`*)ペチ
親しかった方もニコタから去り…
すっかりやさぐれモードで…
でもいつまでも泣いててもいけませんね。
おばあはんみたいに、しんどい時ほど食べなきゃ。
勝手に語っちゃってすみません(。_。*)))
オルゴールにも励まされてて手放せなくなってます、ありがとうございます(*´ο`*)
おお、イカズチさんも覚えておいででしたか~。いいですよね、このシーン。
じゃりん子チエのエピソードは名シーンが多いです。
いよいよ冬ですし、あったかい物は力の源です。食べすぎ注意ですがw
訪問コメ感謝。
このエピソード私も覚えていますし、好きです。
なので、つらい事があると暖かい物を食べるようにしています。
「あ~なんで痩せないんだろ」
そうやって食べるからだよ。
俺も、小さいころは生で見てましたが、当時は作品の良さを少しも理解していなかったなあ~。
あれ、大人向けの雑誌マンガ(双葉社のアクション)だったから、内容が実は高度w
で、大人になった最近、アニマックスで放送されてたのを改めて見まして。おお、こんな内容だったんだと再認識しました。
どうしてチエのお母さんが家を出たのかとか、テツが働かない理由とか、チエが一人でホルモンを焼く気持ちとか…。あと、すぐずるいことばかりしてケンカが絶えないテツが、なんで誰からも嫌われていないのか、とか。その他もろもろ。やっとわかりましたよ~。アニマックス感謝wwいつも、もう見るのやめようかな~と思った矢先に、見たいアニメが入るんですよね、あれ。
ジャンプ系のアニメはもう、俺も見てないに等しいかな。銀魂終わっちゃったし。
うそくさいセリフ…俺は見てないからわからないけど、そうなのかな~。生まれた時代の表れなのかな。
まあ、今の子供たち向けに作るからという理由もあるのかもしれませんね。重いセリフは嫌われるとか、そういった事情があるんでしょうし。。。
アニメで結構見たはずなのに、記憶力悪い…。^^;
チエのおばあちゃん、苦労人なんですね~!
まあ、息子がテツじゃ分からないでもねぇ…。^^;ハハハ…
うんうん、食べるって行為はパワーを生み出す源ですからね~。
核心をついてる深い言葉です!
やっぱり貧しい時代を生きた経験のある人の言葉は、重みがあって良いですね。^^
再放送して欲しいですね~! ぜひ民放で、子供が視聴できる時間帯に!
今の子供たちに見て欲しいです~、○ャンプ系のアニメじゃなく。
少年○ャンプのマンガってやたら能書きたれで、どうしても好きになれないんですよ~。
だってもの凄い嘘くさいセリフばっかりなんだもの、面白いと思えない…。^^;
shaneさん、前回のブログコメントありがとうございました。
~いえいえ、shaneさんのおっしゃることも正しいと思いますよ。自分がみじめな状況に陥った時、悲しい時、立ち上がらせるものは結局、自分の心の声なんじゃないかと思います。どんなに他人から慰められ、励まされても、自分で「違う、そうじゃない」と決めつけていては、落ち込んだままです。
自分の良さは自分しか気づけないし、人から言われて気づくこともあるけど、認めてやれるのはやっぱり自分。他人をないがしろにしろというわけじゃ決してなくて…、まあそういうことです^^
井上さん、アンパンマンのお話…そうなんですよね~。アンパンマンって、最初ただのあんパンを配るおじさんだったんですよね。今みたいにかわいいやつじゃなくて。
全然かっこよくない、ケンカとかできないし、ただパン配ってるだけじゃんって人気なかったらしいですが、飢えを満たすことが重要なんだ、という考えから出来たキャラなんですよね。
まず食べないと始まらない。今は物が溢れてるから、なかった時代を想像するのが難しいですけどね。
俺も子供の時、アニメ中でカバおくんとかが「おなかがすいたよお~」と、死にそうになっているのを観て、倒れるまで飢えている状態が理解できなかったですもん^^;
でも、当時はまさにそれが日常だったんですよね…;;
作者・やなせたかし氏も、餓えについて… 語られてますよ。 (- ェ -。 ウンウン
「餓えとは、最も惨めな出来事だ!」 だから最初に、お腹を満たすらしいです。
やはり、あの時代を生きてきた人だからでしょうね。 (*゜O゜)ノ
前のコメントでは偉そうなこと言いましたが
”人は、決してひとりではないということだ”と言う言葉に
そうだなぁと思いました。
結局、自分一人で生きてる訳ではないですからね。。
勉強になりました。
また、またいろいろ真面目な話書いて下さい。^^
甘い物でも、なんでもいい。まずは食べよう。コンビニで何気なく買ったお菓子。でも、そのたった一つは俺達を生かすために神様が与えてくれたものだ。
そのお菓子を作るために、農家の人や酪農家の人や、工場の人がいて、配送の運ちゃんがいて、商品を売る店員さんがいて。手元にあるお金だって、どこかの誰かが一生懸命働いて稼いだもので。
直接には、かかわりのない人たち。でも、言葉を交わさなくても、見たことすらなくても、そうやって人は人と繋がっているんだよね。
俺も、真っ暗闇にいたころ、チョコレートを見てそう気づきました。
あると思ってて……「神様」って、あたし的には「ご先祖様」だと思ってて……絶対居ると……。そして、
「その人に耐えられない(越えられない)試練は与えない」……上手く出来てるものでふ。
「死にたい」と思ってて「死ねない人」がいる一方で、突然、「死んでしまう人」もいる……。これも、
ある意味「運命」だったり……なのかなあ~……と。←こんなこと言うと、怒られそうでふケド;;
そうそう、「空腹」はよくないでふおっ!(笑)ww (あたし、よくやっちゃうんでふがね;;)
とにかく……、なんか食おうーぜーっ!!と(笑)ww マジ、ヤバくなるから~~~~~(笑);;