~争いの無い世界~*亡き兄貴の亡霊Ⅵ*
- カテゴリ:自作小説
- 2010/12/05 10:06:26
玲が大きな鳥の姿をした召喚獣の足に捕まり、召喚獣は羽を広げて空へ飛んだ。
その姿を眺めていると、ただ祈るしかなかった。
月「…馬鹿な女。わざわざ死の道へ走るなんて」
独り言のように呟くと、月はフフンと笑った。
月「ま、どっちにしろ玲も塑羅も火に焼かれて死ぬってのは確かね」
慧璃「……っ!」
月の発言にイラッと来た慧璃は、小さな棒を取り出し、呪文を唱えて棒の姿を鎌に変える。
その鎌の刃をたった0,5秒で月の首に近づける。
そして脅すように呟いた。
慧璃「少し…黙ってもらえます?」
顔は下を向いていた。いつも笑顔の慧璃とはもっと別の表情だった。
声からして、少し怒っているのが分かる。
そんな慧璃を見て、横にいた星姫は慧璃の事が少し怖かった。
いつもと違う表情に、吃驚していた。
そんな星姫を気にせず、慧璃は鎌の刃を向けたまま喋りだす。
慧璃「貴方は玲ちゃんにどういう恨みを持っているのかは存じませんが、人間一人を殺すような事はしないで下さい」
月「…アンタ何様よ。誰に向かって…」
慧璃「注意することで何様とかそんなの関係ないです!」
月が言いかけたところを慧璃は割り込んだ。
慧璃の目には微かに涙があった。瞳もくすんでいるように見えた。
玲「塑羅ー!」
召喚獣の足に捕まっている玲は叫んだ。
燃え続ける火が召喚獣につかない様に気をつける。
そのとき、自分が言ったあの言葉が蘇る。
――――――――「あんたなんか…あんたなんか外国でもどこでも行けばいいわ!」――――――――
あの時言った塑羅に向けての言葉。
あれは本心じゃない。なのに自然と口に出た。
自分でも後悔している。どうしてこんなことを言ったのか…
こんな事になるくらいなら、あんな事言うんじゃなかった―――――――…
心の奥底で玲はそう思った。
玲「(助け出したら…「御免なさい」って言うんだ…)」
必死になって探している中、もしものことを考えていた。
玲「(いや、もしもじゃない…)」
焦ってては何も出来ない。だから一旦落ち着こうと目を瞑った。
玲「(絶対に…助け出すんだ!)」
心の中で決心し、瞑った目をゆっくりと開けた。
そしてもう一度名前を呼ぶ。
助け出したい、彼女の名前を…
玲「塑羅ぁー!!」
その名前が聞こえたのか、10階の窓の近くに塑羅がいた。
無事なのを確認すると、玲は手を前に出す。
塑羅もその手に捕まろうと、手を伸ばした。
玲は塑羅の手を掴むと、自分の方へ塑羅を引っ張った。
そのときだった。
召喚獣に捕まっていた玲の手がすべり、召喚獣の足からもずり落ちた。
塑羅の手を掴んだまま、二人は下へ真っ逆さまに落ちたのだった――――――――――――…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~続く
久々の更新ですb
なんかⅥとか初めてだなw
Ⅹまで収まるかしら^p^
感想待ってますノシ
なんとなくで書いているだけで、
うまくもなんとも無いぞーw
文才なんて全然ないですよ><;
私よりも上手な方がいますよ^^
おお、Ⅰから読んでくださるとは…
嬉しいのやら恥ずかしいのやらw(オマ
>神゛子ちゃん
なにをw
全然天才じゃないよw
そっかー
じゃあ頑張って次更新するよ☆
すごい!!!!
超天才やンっ!!
次の更新を楽しみにしてるよー♪
すごいうまい・・・・・!
Ⅰから読んでみるね*+。