お国のために。
- カテゴリ:自作小説
- 2010/12/14 19:14:06
戦争パロ小説。めっちゃ暗くなるかもです・・・。
NSです。どぞ^^
絶対戻ってくる。そう、言ってくれたよね?
まだ信じてるよ。絶対戻ってきて、たくさん話せるって。
この思いも告げられるって。
ニノが戦場に旅立ち、2ヶ月後、長い長い戦争は幕を閉じた。俺は少し病弱だったこともあるため、戦争に行かなくて済んだ。
ニノは戦争に行く前日、俺にこう言った。
絶対戻ってくる。だから、泣かないで?俺が帰ってきたら俺の大好きなその笑顔で迎えてよ。
そう言って、何ヶ月経っただろう。戦争は終わったのに、一向にニノは戻ってこない。
もしかしたらニノは、力尽きてしまったんじゃないかとか、悪い考えしか頭の中を駆け巡らない。
ニノを信じていたいけど、とてもそんな気持ちにはならなかった。
こんな国があるから・・・何がお国のためにだ!そう思って毎日毎日この国をのろった。
S:「今日も・・・ダメか。」
海岸にいるけど誰も帰って来る様子なんてない。
俺はいつものように海岸に座り込んだ。
S:「ニノ?今日は花が凄くきれいに咲いたんだよ。」
いつものように姿の見えないニノに話しかけた。
S:「最近さ、病気の調子がいいんだ。今度、どこかに出かけようか。」
もちろん、返事なんてない。当たり前のことなのに凄く悲しくなって、寂しくなって、涙があふれ出てきた。
S:「ねっぇ・・・。なんっ・・・とか、言ってよっ。無視っ・・・しないでよっ。」
どうしようもない感情が心の中を渦まいて俺は声を上げて泣いた。
S:「ヒックッふぅっ・・・。帰ってきてよぉっグスっにのぉっ・・・。」
「呼びました?」
愛しい愛しい声がして、驚いて振り向くとおなかを押さえたニノがたっていた。
Nside
S:「にっにの?」
信じられないという顔をして翔さんがこっちを見ていた。少し嬉しそうな顔をしていたけど、俺のお腹の傷を見た瞬間目を見開いてこっちに走ってきた。
N:「走らないほうがっ・・いいですよ・・・。病気がっ・・・。」
S:「そんなこといいから!ニノ、血が・・・。」
N:「はは、あぁ。これ?戦場でちょっと撃たれちゃって、治療されたんだけど・・・もう、手遅れって言われたからっ・・・翔さんとの約束守ろうと思って・・・。」
かなり苦しくなってきて俺は座り込んだ。
S:「にのぉ!」
翔さんが泣きそうな顔で俺を見た。
N:「翔さんに・・・・一つ、つたえた、くて。」
S:「話さなくていいからっ・・・。早く治療を!」
涙をポロポロと流しながら血を止めようとしてる。
でも、俺はこれだけは伝えたい。
N:「翔さん、この国を・・・恨まないで?世界を恨まないで・・・。」
S:「え・・・?」
N:「俺と翔さんが会えたのもこの世界のおかげ・・・。国のおかげ・・・。だから、世界を愛して。」
S:「っ・・・分かったっもう、分かったから、話さないでぇっ!」
多分、もう俺はだめだ。そう分かったから翔さんに気持ちを伝えなきゃ。
N:「翔さん・・・。聞いて?」
翔さんは涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。その涙を拭きながら俺は言った。
N:「世界一、愛してる。だからさ、最後くらい・・・笑ってよ。」
翔さんは俺はもう手遅れだと、あきらめたのか涙をぽろぽろと流してわずかに笑った。
そして、俺も、愛してるといって、顔を近づけてきて口づけをした。
そして俺は、静かに目を閉じた。
最後に愛している人の笑顔が見られるなんて、世界一幸せ者だ。
終わり。・・・暗っ・・・。
気分を害した方、すいません・・・。^^;
顔が熱くなった。。
悲しい…けど、happyend…
すんごく良い小説ですね;;;;
にのみあさんみたいにしたいのです(笑)
二ノ!最後までちょーーーいいやつだあ!
って感じです。
まきしまむさんのお話はちゃんとした世界観があって素晴らしいなぁと思います!
私も小説書いてるんですが(ニコタじゃないですが)、まきしまむさんの文才には及びません…;
もしよければ友達申請させて頂きたいです(*^ω^)
これ来年の夏にドラマやってもいいと思います!!
私こうゆうのも好きです^p^
にのがかっこいい/////