放送記念日
- カテゴリ:日記
- 2009/03/22 11:19:26
●放送記念日
1925年(大正14年)の3月22日、NHK東京放送センターの前身である東京中央放送局(JOAK)が、東京都港区芝浦の仮送信所で日本初のラジオの仮放送を開始したことを記念して、NHKが1943年(昭和18年)に制定されました。
仮放送当日の第一声は、「
「アーアー、聞こえますか。・・・
JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります。こんにち只今より放送を開始致します」
だったそうです。
という第一声に続き海軍軍楽隊の演奏がありましたが、当時使われていたラジオは「探り式鉱石受信機」がほとんどで、第一声の「アーアーアー」は、この間に聴取者が鉱石の針先を一番感度の良い部分に調節できるようにするための配慮と言われているそうです。
当時の受信機の性能に比して出力が弱かったため、東京市内でないとよく聴こえなかったといわれています。
さて、この日本発のラジオの狩り放送は、元々は3月1日に放送を開始する予定だったそうです。
しかし、購入予定だった当時国内に1台しか存在しなかった放送用の送信機が大阪放送局に先に買い取られてしまいます。
そこで東京電気研究所の送信機を借りて急遽放送用に改造して使用することにしました。
しかし逓信省の2月26日の調査で
「放送設備が未完成であるから3月1日からの放送は許可できない」
と言われてしまったのです。
もちろん、既に3月1日から放送を開始するということで新聞などにも流しています。そこで3月1日からの放送は「試験放送」ということにして、追って必要と言われた設備を整備したそうです。
改めて放送開始の許可を取って、3月22日「仮放送」ができるまでになり、3月22日が放送記念日となったわけです。
ところで、放送記念日というのは幾つかあります。
たとえば、2月1日のテレビ放送記念日、6月1日の国際放送記念日、9月10日のカラーテレビ放送記念日、などがあります。
NHKではこの日に、NHKホールで「放送文化賞」として日本の放送界に貢献した著名人に対する表彰を行っているそうです。