富士写真フィルム(ケーススタディ)
- カテゴリ:勉強
- 2009/03/22 22:14:27
一橋ビジネスレビュー2001年冬号に掲載のビジネスケース「富士写真フィル
ム」のまとめです。2001年時点での内容です。現在と状況が異なる部分が
ありますのでご注意ください。
今回のケースは、「写ルンです」における環境対策と経済的利益の両立につ
いてが問題となてっています。
1986年に発売となった、レンズ付きフィルム「写ルンです」は、どこでも買え
て簡単に使える手軽さから、大ヒット商品となりました。
そのような中、1990年、週刊誌に、乾電池の山の写真とともに、写ルンです
に対する批判記事が出たことから、富士写真フィルムは、写ルンですの循環
生産自動化工場に至る道を歩みました。
通常、プラスチック部品がリサイクルされる場合は、いったん溶かしてペレッ
トという定型の細かいチップにしてから改めて成形されるのですが、熱で溶か
すことで劣化してしまうという欠点があります。
富士写真フィルムは、溶かさず粉砕した材料で再利用ができる、「ペレタライ
ズレス方式という工程を採用し、これを解決しました。
しかし、この方法によってできる粉砕原料は、自社でのみ利用できるものとな
ります。
また、写ルンですの構造はシンプルな6つのユニットでできており、リユース
やリサイクルを容易にすることに役立ちました。
さらに、各部品を同一材料仕様としていることも、リサイクルに貢献しました。
写ルンですのリサイクルへの対応や、商品自体が持つ構造上の特徴は、経
済的なメリットも享受することに役立ちました。
ペレタライズレス方式は、溶かす工程を省いているため、従来の10分の1の
エネルギーで再利用することを可能にしました。
シンプルなユニットによる構造は、既存ユニットの組み合わせで新製品を開
発できるというメリットをもたらしました。
同一材料仕様は、材料調達におけるコスト削減に役立ちました。
また、従来のカメラはフィルムを使い終わった後に巻き取るという過程が必要
であったのを、その工程とそのための部品を省くために、いったんフィルムを
カートリッジから取り出して巻いておき、撮っていくごとにカートリッジにしまわ
れる構造にしたことから、フィルムの有効利用ができるようになりました。24
枚撮りフィルムで27枚撮れる構造になったのです。
更に、回収を行うことにより、回収された商品数による精度の高い需要予測
ができるようになったということも経済的なメリットでした。
このような循環生産工程を回すには、メーカーが回収し、メーカーが再利用
することが、最も効率的です。
リサイクル業者が効率的に再利用するには、商品仕様からどのように再利用
するのが効率的かを、メーカーからのノウハウ供与によって学ぶことが不可
欠です。
また、リユースによる品質保証を行えるのは製造メーカーのみであるというこ
ともあります。
一方で、違法な詰め替え業者による販売が循環をたちきってしまうものとして
問題となりました。
メーカーがユニット化を推し進めることにより、詰め替え工程が簡単になるほ
ど違法な詰め替え業者の利益となることが、ジレンマとなったのです。
違法な詰め替え業者をどのように排除するかが、循環生産工程をうまく回す
ための鍵になりました。
そうか、電池出して使えるんだね。
フラッシュ撮影しても大丈夫な電気あるんだよね。
>こぶ
レンズ付きカメラの場合は、丸ごとDPEに持ってっちゃって、そこからの経路が問題ですね。
プリンタインクなんかも、確かに近くに回収場所がないと、結局適当に捨てちゃいますね。
をメーカーや回収業者で考えて貰うといいですよね。コンビニあたりに回収ボックス
があると便利かなぁとか思います。売ってるし。あるのかな?
他にはプリンタインクも回収に協力したいのに、その暇はないので、通販とかで
買った場合、届けた所が回収してくれるといいな、とか。
消費者の努力や善意に頼らず、自然にリサイクルできるシステムを作る事が大事
かなと思いましたww
きちんと電池だして家で使ってましたよ~o(^-^)o
捨てちゃうのもったいないですからね~^^