レトロゲーム感想録:「最終電車」
- カテゴリ:ゲーム
- 2009/03/23 21:33:53
「最終電車」 1998・2002/PS・PS2/VISIT/サウンドノベル
ゲーム内容を紹介すると、「最終電車」はオカルト系サウンドノベル。
そのタイトルの通り、最終電車の車両内が舞台です。
(選択肢によっては、超常現象の起こらないサスペンスもの、恋愛ものに
シナリオが分岐することもあります)
メインシナリオの展開は、
主人公の乗る最終電車が異界の力によって暴走を始めてしまい、
車両内に乗客の命を狙う魑魅魍魎が現れ出す…というものです。
主人公である石岡哲也は乗客たちとチームを組んで
迫る怪異を退けながら、暴走列車からの生還を目指すことになります。
このゲームでまず第一に惹き付けられたところは
登場人物のキャラが立っていて、愛着が持てるところでした。
しっかりしているような抜けているようなサラリーマン・石岡哲也
若いながらも芯の強い女性教諭・畠山美由紀
年齢に似合わない聡明さを持つ、影のある小学生・白石智道
ちょっと騒がしいけど、明るく元気なムードメーカーの女子高生・河野薫
頼もしいというか存在が反則だろって感じの屈強な筋肉キャラ・御堂達彦
それぞれが素直に好感の持てるキャラクターをしていて、また
パーティーの結束が固く仲が良いです。
(メインシナリオ内の分岐シナリオには、主人公と仲間たちの関係が悪化する
ぐだぐだ展開の「破滅の章」もあります)
基本的に仲間割れや反発といった泥沼がなく
一丸となって目的を果たそうとする姿には、素直に感情移入できるというか、引き込まれます。
次に惹かれた点がおまけシナリオ。
サウンドノベルゲームにお約束の
「本編をやり込んだ後で出現する、パロディ的なおまけシナリオ」が
本作品にもやはり用意されているわけですが、
このおまけシナリオ二本がやけに秀逸です。(秀逸っていうかなんというか…。)
本当、これだけでも見て!と宣伝したいくらい。
むしろパロディシナリオを楽しむために本編をやり込んでほしいくらい。
また、最後のエンディングを見終えてフローチャートが完全に埋まった直後、
自動的に、「最終電車」を締め括る本当に最後のシナリオが始まります。
選択肢もなく一本道の短いエピローグですが、
「このゲームを最後まで遊んでよかった」…と
プレイヤーを感慨深い思いにさせてくれる話です。
残念なのは、同ジャンル(サウンドノベル)の他のソフトと比べると
シナリオ・分岐の量がかなり控えめなことです。
「かまいたちの夜」のように推理を積み重ねていくアドベンチャーではないので
普通に選択肢を潰していけば全部のシナリオに辿り着けるし、
「学校であった怖い話」のような圧倒的なシナリオ数・分岐数も持たないので
わりと早くプレイし終えてしまうんですよね。
私は上記の二作、「かま夜」「学怖」がサウンドノベル二強だと思っていて
高く評価しているんですけども、(学怖は人によるでしょうね…私はばっちり好みなんですが)
それでも、パロディシナリオとエピローグについては
「最終電車」が一番好きです。
おまけシナリオの印象があまりに強すぎたのでそっちばっかり褒めてますが
メインシナリオも充分面白いですよ。
元がPS版で、移植されたPS2版もあり
PS2版には追加シナリオが一本あります。(あとはBGMと背景画の違いだけ)
この追加シナリオは既存シナリオからの分岐なのですが
正直読んでみて、「あってもなくてもそんなに変わらん…」という感想でした。
なのでPS2版の入手にはこだわらなくてもいいと思います。
どっちでもいいので、サウンドノベルの好きな方は買ってみて下さいませ。たぶん中古で安く買えます。
「最終電車」を知っているリアル知人は一人もいません。
ネットでもほとんど話を聞かないので、マイナー作品だろうと思います。
絶対に面白いと思うんですけどね?
「かまいたち」は、何箇所かのポイント全てで正しい選択肢を選んでいないと、
先に進めても透が正しい推理を始めてくれない…というのがあるので
そういうからくりがない分、「最終電車」の方が簡単に感じました。
本格的に行き詰ってしまったようなら、「最終電車」の攻略サイトはいくつかありますので、
気が向いたら検索してみてください。
まあ、私も知り合いに聞いたから興味持って、たまたま中古屋さんで見かけたから
購入したんですけどね~。
りこさんは「比較的に簡単に・・・」とおっしゃってましたが、
私・・・行き詰まってますう・・・。(;-;)
分岐点が間違ってるんだろうなあ、同じ」シナリオ進んでしまうのです。ううう・・・
私は「かまいたち」より「最終電車」の方が怖いかなあ。
かま夜1は名作でしたよね。
サウンドノベル系統がお好きなのであれば
「最終電車」はきっと、そこそこ満足していただけるかと思います♪
(ほんと、もう少し作品にボリュームがあれば、もっと自信を持って勧めるんですが…。
たぶんかま夜1の半分も文章が入ってない気がするので…)
>梅。さん
「歪みの国のアリス」は名前だけ聞いて知っていましたが、調べてみると
アドベンチャー系のゲームなのですね。しかもダーク系なのが私の好みです。
パケ代を節約しないと決めた月にダウンロードしてみようかな?
「最終電車」はホラー系ゲームとしてはインパクトが弱い方、だと私は思います…が、
ホラー系への耐性が強い奴の主観なので、アテにはなりませんねw
ビジュアル面(CG)はしょぼい作品だったので、文章から必要以上に想像を働かせなければ、
プレイできるかもしれません…よ?
かまいたちの夜1は、SFCでかなりやり混んだんで、
やってみようかなー
携帯アプリゲームの「歪みの国のアリス」みたいなものでしょうかねー
(選択肢を潰していけば全部見れる)
ホラーは苦手なんですが、面白そうですね……でも怖そうです……
見事に揺れていますw
レア物ソフトではないけど、マイナーなゲームだという理由で
意外と流通してないかも…?
見つかりさえすれば安く買えると思いますよ♪
私の時は、PS版が中古で980円でした。
>あおさん
昔、実家で「学校であった怖い話」をプレイしていたら
隣の建物(=町民会館)で葬儀が始まって、リアルで読経が流れてきた時は
さすがにプレイを中断しました。
>ジョン万次郎さん
かま夜でPS2ソフトということは、2か3でしょうか?
「最終電車」のついでに、PS版のかま夜1もぜひ!(欲張って宣伝しすぎ?)
PSなら、近所のショップをさがせば普通にありそうですなw
そのまえにおしいれに入ってるPSひっぱりださなきゃ・・・w
電話鳴るシーンでリアルで電話なったから・・・おしっこちびりかけた(・´ω`・)
機会があれば最終電車をやってみます^^