君がため…七草取ろうとしたけれど
- カテゴリ:日記
- 2011/01/07 08:20:30
君がため 春の野に出でて 若菜つむ
わが衣手に 雪は降りつつ
光孝天皇
今日は七草です。今日のYahooのホームページにも中央部分に出ていたので、みなさんご存知かと思います。
今ではスーパーでパックに入って売っているので、目先の変わった野菜のように思われている七草ですが、実は野原に生えている草も入ってるとは、小さい子は知らないだろうな。
昔は冬に野菜が少なかったので、貴重なビタミン源でした。
正月最初の子の日に若菜を食べると、災いや病気にかからないと信じられてきました。
現在の七草がゆのもとになっています。
家でも昔は母が七草をわざわざスーパーから買ってきて、七草がゆを作ってくれたものでしたが、今ではめっきり作らなくなりました。
でも本当に七草をやるなら、店で買わずに自分で取ってくるのが一番いいですよね。
教養としてか、子供のころ七草を暗記させられたことがあります。
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ
このうち、自分の近所で採れるものといえば、ハコベくらいなものです。
スズナはカブ、スズシロは大根のこと。
セリは水辺にしか生えないし、ゴギョウとかホトケノザって見たことねーよ、大根とカブ、前の年から育てろって無理~とかありませんでした? 俺だけですか…そうですか。
とにかく、自力では採取できないものばかりです。だからこそ、ありがたみがあるんでしょうか。
で、冒頭の和歌ですが、百人一首です。
とくに古典や百人一首に詳しいわけではないのですが、子供のころ読んだ百人一首の本で、その歌と内容が印象深かったので、毎年七草になると思いだしてしまうものです。
ちなみに歌の内容は、
初春、ぼくが野原であなた(恋人)にあげようと七草を摘んでいるときに、雪が降って来てたくさん袖に降りかかりました。という意味です。
この歌を若菜に添えて、プレゼントしたと言われています。当時の貴族は、プレゼントに和歌を添えるのがならわしだったそうです。歌のセンスがださいと、もてませんでした。
この歌は、内容が優しいのと、情景がふしぎと頭に浮かぶので、ずっと覚えていたんだと思います。
そんなわけで、光孝天皇にならって、今日は若菜摘みルックにしてみました。
手にしているのは、若菜摘みのかご…じゃなくて、青ガチャの栗拾いのかごですが(笑)
今年はもらいもので七草が手に入り、食べることができました。
旬のものを食べると、日本人でよかった~とか思いますw
たしかに、都会に限らず、民家の近くでは野草は摘むのに抵抗がありますよね。犬とかが…ね^^;
我が家は別メニューでしたww
昔の人は風流ですよね~✿
なかなかロマンチックです^^
春の七草…ナズナや御形はペンペン草と母子草で、春の野でよく見ますよ^^
都会の草原は…見つけてもちょっと摘みたくないですけどねww