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誕生日を海外で

KENが働き始めて間もない時の話である。

その時にお付き合いしていた彼女は大の旅行好き。
趣味が高じて、ある有名旅行代理店で働いていたほどである。

旅行代理店には「モニター旅行」なる物が存在する。
(どの旅行代理店にもある訳ではないとは思うが)
社員を格安で海外に旅行させ、実際の経験を積んで仕事に活かすという趣旨だそうだ。

そんな「モニター旅行」に誘ってくれた。
(もちろん、お金は払った。)
オーストラリアのシドニーだ。
季節は旅行代金が安くなる3月。
日本ではまだ寒い時期だが、オーストラリアは夏真っ盛り。
KENの誕生日を海外で過ごすと言う、夢のようなプランだった。


KENの誕生日の昼食は、フィッシュマーケットに決めていた。
一般向けの「市場」といった所だろうか。
ここでは、生牡蠣がダース単位で売っている。
生牡蠣に目がないKENにとって、ここはまさに魅惑のパラダイス。
併設の酒屋でビールを買い込み、テラス席で頂く。

ところで。
この彼女、生牡蠣が食べられない。
昔、どこぞやの海外で食べた牡蠣のキムチにあたって以来、食べられなくなったのだ。
しかし、牡蠣の美味しさは知っている。
あたるまでは生牡蠣が大好物だったのだ。
そして、目の前には新鮮な牡蠣をほおばるKENがいる。
一個だけ、食べてみる事にした。


夕方。
案の定、バッチリ体調を壊した。
怪しい日本語情報誌に載っている、「日本語をしゃべる医者」に連れて行った。

怪しい外国人に診察され、帰りに怪しい薬を処方される。
「ナオラナカッタラ、アシタモ、キテクダサイ」

治らなかったら迷わず違う病院に連れて行くと固く誓った。


ホテルに戻ったKENはディナーの予約をキャンセルし、一人で夕御飯を食べに出掛けた。
土地勘も無い外国だ。
もう夜も遅い。
ホテル近くのショッピングモールのフードコートで一人、ラーメンを食べた。
パクチーとフライドオニオンを山盛りにして。


今まで経験した中で、最も心細く、最も寂しかった誕生日ディナーの話である。

#日記広場:レジャー/旅行

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2011/01/14 22:36
おのさん

日本でゴールデンウィークに熱出しても心細いですからね。
彼女の心境は大変だったのでしょう。

牡蠣って意外とダメな人が多いのですね。
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2011/01/14 21:22
海外での病気は心細いですね^^;
牡蠣はけっこう当たった人がいるみたいですね。
私も生はダメです
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2011/01/13 20:32
くーさん

この旅行はビックリするくらい安かったから、それ程ゴージャスではないんだけどね。
今思えば、大好きな生牡蠣をダース単位で食べれた事で充分幸せな誕生日だったのかも。

フードコートは遅い時間だったからほとんどの店が終わっていて。
誰も居ないだだっ広い空間で一人食べる異国のラーメンの味は意外と美味しかった・・・様な気がする。
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2011/01/13 19:23
あたしが思い描いてたラーメンすすりの話より、かなりゴージャスでさびしい話だった(^_^;)

せっかくのすてきな旅行がえらく悲惨なことになったんだね。

それはほんとさびしいな。

彼女さんと自分の体調管理、デート旅行の時は必須です(^_^;)
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2011/01/12 18:52
muuさん

確かに、きちんとした所で食べないと危ないといわれてます。
居酒屋あたりの生牡蠣は相当怪しい物らしいです。
その彼女も火を通せばあたらなかったので、しっかり火を通せば大丈夫なのでしょう。
おかげさまで、その後悲惨な誕生日を過ごした事はありません。
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2011/01/12 18:49
緋奈さん

牡蠣の土手鍋、大好きです。
好きを通り越してLOVEです。
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2011/01/12 11:54
私は牡蠣を食べれない人でよかったと思いました。
牡蠣ってよくあたるって言われてるし。。。
1度も食べた事ありませんwww
ちゃんと火を通せば大丈夫なんですよね?
翌年からの誕生日は楽しかったですか?
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2011/01/11 20:15
今年の誕生日は、カキの土手鍋かい?
チガウナ・・・




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