阪神大震災の頃
- カテゴリ:日記
- 2011/01/17 21:20:22
16年前の今日、僕は千葉県の酒問屋に勤めていた。
ちょうど、日本酒を担当していた僕はニュースにびっくりしたものだった。
地震が直撃した地域は俗に言う"灘の生一本"と言われる日本酒では
非常に有名な地域である。
菊正宗や大関、剣菱、沢の鶴などみなさんも一度は耳にした事がある
お酒のメーカーはこの地域に集中しており、ほとんど壊滅的な被害を受けた。
まともな入荷は一年以上なかったと思う。
この時は、日本政府の対応の遅さ、対策のずさんさに腹をたてたものだった。
役所は役所で寄付された食料を賞味期限が少し切れた程度でポイポイ捨てる始末。
街では泥水をすする市民で溢れ返っているのにである。
じゃあ、アンタ何かしてあげたのかい?
と、言われれば、殆ど何もしてないんですよね。
その辺についてはごめんなさいと言うしかないのであるが・・・
ただ、同じ規模の地震が首都圏で起これば、僕の住む千葉も
まったく同様の被害を受けるだろう。
この震災の教訓など一ミリも生かされないだろうと思っている。
そうなったら市役所のゴミ箱から賞味期限の切れたパンでも拾いにいくつもりだ。
あと、泥水を沸かす道具くらい。燃料を常備しとかんといけないですね。
ああ、それは自分が生きていられたらだった。
当時は、政府もモタモタしてないで毛布を輸送機に目一杯積んで
さっさっと行けばいいのにとか思ってましたね。
幸い怪我もなく、彼の機転のおかげですぐに連絡を取ることもできましたが
あとで状況を聞いて震えがきました。
毎年、1月17日が来るたびにいろいろなことを考えます。
そうやって、思いを巡らすことが大切なんだと思います。