Nicotto Town



捕食者なき世界

捕食者なき世界 ウィリアム・ソウルゼンバーグ

昨年のCOP10の直前に発行され、
10月に予約したけど年明けにようやく順番が回ってきました。

357Pもあり、届いた当初は「2週間で読み終わる?」と不安でしたが
そんな気分が吹っ飛ぶ面白さです。


頂点捕食者の絶滅が生態系にどのような影響をもたらすのか、
イエローストーンから狼が消え、鹿が安全に暮らせるようになって、
森にどんな変化が起きたのか。
半世紀以上前から世界各地で進められてきた、
捕食動物が果たす役割の研究をまとめた本。


様々な事例が丁寧にわかりやすく説明されており、
特にイエローストーンに再び狼を放してからの展開が面白い。


意外だったのは人間のペットである犬やネコが、頂点捕食者がいなくなることで
野生動物に対しての捕食者の地位についてしまうことだ。
餌を充分与えられていても、捕食動物の本能は消せない。
そのため多様性に富む生態系が崩されていく。


しかし、かつて被捕食者だった人間は、自分たちが滅ぼした頂点捕食者と
今度はうまくやっていけるのだろうか?


この本の原題は「Where wild things were」
これは「かいじゅうたちのいるところ」の原題「Where the Wild Things Are」に
かけてあるとのこと。
Areがwereと過去形になっている。

アバター
2011/01/25 00:10
生態系が 壊れてしまうのでしょうか・・・・・^^;




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