ぶっちゃけエヴァって何なの? その4
- カテゴリ:アニメ
- 2011/01/30 00:10:20
1月はどうだったー? 私はぼちぼちより……やや上、みたいな? そろそろ眼鏡のレンズを換えようかしら? ついでに眼科で目ン玉を診てもらおう。
今日もエヴァのお話です。「ロンギヌスの槍」の項あたりからネタバレが激しくなるので、ご注意ください。
使徒とのバトルや人間関係のカラミについては、原作なりを見て欲しい。そのほうが直感的に読み取りやすいだろう。以下の数点くらいを押さえていれば、置いていかれることはない。
・使徒
アダム製のヒト。一種ごとに地球人類の候補だった。
使徒もまた、生命の実を食べた原罪を背負っている存在である。繁殖しない単体の生物であり、その固体が永遠に生きるので、子を作る必要がない=未来がない。同種間のコミュニケーションもありえないので、ケンカしたり愛しあうこともない。ナイナイ尽くしの哀しいヒト。
・S2機関
使徒が持つ無限の動力、すなわち生命の実である。
物語の終盤、暴走した初号機が使徒を「食べる」ショッキングなシーンがある。リリスから知恵の実を引き継いでいる初号機は、この食事によって生命の実を取り込んで、「神と同等の存在」となり、以後は電力ケーブルが不要となった。
※ 禁断の実を食べて取り込むことができるのは、リリスやアダムといった「生命の源」だけ。ただし初号機はリリスのクローンであるため、これが可能だった。
※ 弐号機はアダムから作られたが、S2機関を搭載していない。
・ATフィールド
誰もが持っている自他の境界線のこと。自分と同じように、他人も「自分」で考え、行動している。ヒトの世界には「自分」がたくさん存在していて、自分は他の「自分」を完全に理解することはできないし、他の「自分」は自分のすべてを理解してはくれない。そのせいでヒトは傷つけあうことも多い。だが同時に、他者がいるからこそ愛しあえる、という特権を持っている。
この心理的な境界線を、エヴァンゲリオンや使徒は、物理的なバリアにすることができる。
・シンジのサルベージ
初号機とシンクロしすぎたシンジは、ヒトの形でなくなり、コクピットの中の液体(L.C.L.リリスの体液のこと)に溶け込んでしまう。この状態のシンジは自他の境界線(上記のATフィールド)を保てなくなっている。
生への欲望(性欲ともいえる)がデストルドーを上まわることで、シンジは自他の境界線とともにヒトの形を取り戻す。
・ダミープラグ
エヴァンゲリオンに「あなたの子どもが入っていますよ」と誤認させる。パイロットが不在であっても、ダミープラグでエヴァンゲリオンを起動し、戦わせることができる。「暴走」とは異なるが、誤認のせいか、エヴァンゲリオンは奇抜な動きを見せる。
・ロンギヌスの槍
贖罪の儀式を成就させるために不可欠な神殺しの「ロンギヌスの槍」は、第3新東京市の地下に保管されていた。しかしゼーレと逆のことを目的とするゲンドウにとって、贖罪の儀式を遂行されるわけにはいかない。そこで、大気圏上に現れた使徒を撃破する名目で、ロンギヌスの槍を宇宙へと投げてしまう。ロンギヌスの槍が回収不可能となったために、ゼーレの計画は修正を迫られる。
ネルフ(ゲンドウ)はゼーレに恭順するフリをしつつ、独自のシナリオを進めていた。だからスパイを送り込まれたり、ゲンドウ本人が呼び出しを食らったりしたのである。それでもゲンドウはゼーレを出し抜いたつもりだったのだが……。
後の「エヴァ量産型」が装備している槍はレプリカ。だが、オリジナルのロンギヌスの槍とどう違うのか、どのような性能を秘めているのか、完全には明かされていない。
・碇ユイ
シンジの母親でゲンドウの奥さん。セカンドインパクトの際、アダムに放り込まれたヒトの遺伝子は、碇ユイのものだった。
碇ユイは人類補完計画に関連する実験に、被験者として参加しており、エヴァンゲリオン初号機の起動実験ではパイロットとなった。だが、碇ユイはコクピットの液体に溶けてしまう。
碇ユイの魂は初号機に宿ったため、何回サルベージしても、肉体は魂の抜けたカラッポの人形ばかりだった。その肉体にリリスの魂を宿しているのが「綾波レイ」である。
※ このため、綾波レイの肉体は替えが利く。リリスの記憶も魂とともに次の肉体へと引き継がれる。ただし、前の肉体で感じた感情は失われてしまう。
また、アダムに碇ユイの遺伝子が放り込まれた際、アダム製の最後の使徒「渚カヲル」が誕生している。
碇ユイの遺伝子の行方を追っていくと……
碇ユイ×アダム=渚カヲル
碇ユイ×リリス=綾波レイ
碇ユイ×ヒト(ゲンドウ)=碇シンジ
この子たちはいわばキョーダイなのだ。戦えるほどではないにせよ、シンジが零号機に、レイが初号機に乗っても起動できた理由のひとつだろう。
次回で最終回です。つづく~。
S2機関が実在したら、資源とエネルギーの問題は解決されるかもしれません。
だけど争いの火種にもなりそーです……人類って罪深い。
次回はいよいよ「旧劇場版」のお話でーす。
なるほど~S2機関っていうのもなんかすごいの手に入れたんだな初号機、もしくは量産型つえー(というかそのときはアスカーーー!だったけど)とか思ってただけでしたが、宗教とかぶせてみるとまた違った見方もできそうです。
次が最後ですか~、楽しみにしています!
次回の「その5」で最終回ですが、結末は伏せるつもりです。
サービス、サービス☆
続きを楽しみにしてます〜^^