Children's Fantasy ...
- カテゴリ:自作小説
- 2011/02/02 19:49:19
第一章 其の一
カズヤとサヤがお互いに友達登録をしてから数日が経った。あれからカズヤはLv.18になり、サヤはLv.15になった。
今日は土曜日。お互いに午後一時ごろからログインして一緒にモンスターを狩る予定だ。 現在カズヤ――本名は河本和哉――は外出している両親の代わりに昼食を作っている途中だった。
本来ならばカップラーメンで済ませるのだが、「そんなものは体に悪い」と妹の明日香に言われてしまった。さらに前に両親が出かけた時は妹が昼食を作ったために今回は和哉が作る事になった。
去年まではカップラーメンで済ませることができた。だが今年からはそうすることができなくなった。その理由は明日香は去年まで地域の小学生の野球チームに入っていたため土・日曜は練習で家にいなかったのだが、今年の冬に六年生なので引退したために昼食を家で食べるようになった。中学校でも野球部に入ればいいものをなぜか文芸部に入ったために土・日曜の練習もなく、こうして家にいるのだった。現在は二階の自室で作品を書いている途中だった。
ちなみに文芸部に入った理由は「この道で成功する気がするから」だそうだ。
とりあえず何か作ろうと重い、簡単なサラダを作る事を開始する。冷蔵庫から取り出したいくつかの野菜を切り刻み、おまけでハムを長方形に切ったものを皿へ盛り付ける。あとはプチトマトを盛れば完成だ。
次にミートソーススパゲッティを作ろうと思い、鍋を取り出す。そして鍋に水を入れた後に加熱する。沸騰するまでの間にパスタを用意する。何となくパスタとハスターは名前が似てるなと思ったりしていると、いつの間にか沸騰していた。和哉は塩を加えた後にスパゲッティを鍋に入れ、四、五分ほど茹でながらこまめに混ぜる。
そうしている内に五分ほど経ち、スパゲッティを十分に茹でたと判断した和哉はスパゲッティをざるへと移し、水を捨てる。そして皿へ盛り付ける。あとはスパゲッティにミートソースをかければ終わりだ。
「あ、できてたんだ」
スパゲティの匂いを嗅ぎつけたのか、妹の明日香が二階から降りてくる。





























