～これまでのあらすじ～

　超イイ女である私をスルー！　などという失礼な紺野先輩とナシを付けるべく、電話で呼び出し、約束を取り付けたんだけど……これってデートじゃね？

　なんせ優等生タイプの紺野先輩である。インテリなデートスポットが好みのはず、てなワケで「城」に誘ってみた。「近所のお城」ってデートで行くような場所かしら？　私ん家の近くには天下の大阪城があるワケですが、そこでデートしよう、とか言われたら引くわー。

　敷地内でのゴタゴタも地元の人間だからこそ知ってるわけで。

　おっと、話が逸れてたワ。カレン様ご指導の下、ファッションレベルを着々と上げているステキな私は、デート前に流行をチェック！

　カレ（紺野先輩）の好み
　　　＋
　その時の流行
　　　＋
　プレイヤーの自己満足

　この３つを完璧にクリアするのがなかなか難しいのよ（最後のはゲームと無関係だけど、こだわりたいでしょ）。初デートのスタイルはキュートに決めてみました。

　さて、待ち合わせ場所にて。

　紺野「ごめん、遅れた！」

　ヲイ、カレシ！？　遅刻って、どんだけ私をイシキしてないのよ。

　紺野「その格好……寒くない？」

　しまった、ＴＰＯを忘れていたわ！∑(ﾟ□ﾟ;)　そうなんですよ、今回のプレイではバイトしてないから、あんまり服をドカドカ買えなくて。まだジャケットを一着も持っていませんでした、っつーオチ。

　んで、天守閣で「遠くまで見えるわね！」って言ったら「！」の部分がどうやら大声だったらしく、

　紺野「こら、騒がしくしちゃダメだよ」

　その一言でギスギスしちゃってさ、別れ際に

　紺野「なんというか、キミに非があるわけじゃないんだ。ごめん」

　こんのやろぉ～～～～～！

　……今たぶんＧＳ３ファンの４割くらいを敵にまわしてしまったかもしれません。

　仕切りなおしであります。紺野先輩好みの映画とかやってないかなーと情報をチェックし、２度目のデートに誘ってみました。えーと、日付は……

　ちょい待ち。次の服どないすんの？

　まさか同じ服で連続デート、というわけにもいくまいて。ん～、どうなのかしら？　レギンスの色だけ変えたらよくね？　って、ロングスカートだったら関係ないわよね。でもオシャレは下着からって言うじゃない。

　流行が変わるまで様子見しようかな、だけども～電話掛けちゃったしね。私はときメモで「リロード」を禁止しているため、後には引けません。

　※　リロード：セーブしたところから「やりなおす」こと。

　結局、次のデートはキュートからナチュラルに衣装チェンジしてみました。カレにとって一番の好みではなかったものの、流行には乗っておいたのでセーフです。

　やっべ、このゲーム超面白いｗ

　何回かナチュラルな私で会っていたら、変化もありました。

　紺野「肩に力が入りすぎない、自然な感じがいいね。
　　　　最近いいなって思うようになったよ」

　そうそう、好きな女の子のファッションはとりあえず褒めなさい。ファッションにどこも褒める要素がなければ「先祖が可愛い」とかでもいいから（ウソです、そんなん言われたら引っ叩くわ）。

　かくして紺野先輩と接近しつつある私。とうとう名前で呼んでもらえるようにもなっちゃって……二年目は年賀状がきました。初詣のお誘いもありました。こういう時って思うわよね、晴れ着欲しいわー！

　紺野先輩からもデートに誘われるようになり……次の日曜日が楽しみね、と思ってたところ、ミヨとカレンから土・日のパジャマパーティーに誘われました。

　ミヨとカレンのアドバイスで赤面したかったのですが、日曜日は紺野先輩との先約を優先し、パス。そしたら放課後、

　私「ミヨ、一緒に帰らない？」
　ミヨ「今日は星の巡りが悪いから、ひとりで帰る」

　私「ミヨ、一緒に帰らない？」
　ミヨ「今日は星の巡りが悪いから、ひとりで帰る」

　私「ミヨ、一緒に帰らない？」
　ミヨ「今日は星の巡りが悪いから、ひとりで帰る」

　お泊り会を一回断っただけで、そこまで根に持つの？　でも確かに女子って、こーいうトコたまにあるわよね。こないだのプレイで友情を誓い合ったエンディングは何だったのよ。「不思議ちゃん」って呼ぶわよ、もー。


　次回「余裕のないオトコ」につづく。