Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


千文字道場4


千文字でどこまで起承転結をつけて書ききれるか。それが千文字道場です。

今回のお題は、「童話」です。

幼稚園から小学生くらいまでの子供をターゲットと想定して書いてください。

内容は自由。形式もほぼ自由です。

文体を勉強するのが主な趣旨ですので、小学生でもわかるように漢字は少なめで、易しい表現と文章でお願いします。
それであれば、「~しました」 「~だった」 どちらの文体でも結構です。

また、ストーリーのあるものにしてください。始まりと終わりを必ず作ってください。

「太陽オルガン」「ごろごろにゃーん」 みたいな、同じ言葉が連続して終わる形式は、今回はナシでお願いします(個人的にはすごく読みたいですが)。

ストーリーがあれば、会話が多くを占めていたり、詩みたいな形式の文章でも結構です。

なんだかいろいろ条件が多いですが、楽しんで書いてくだされば幸いです。

今回、自分もお題を挙げておきながら、どんな話にしようか苦戦中ですので、例文はありません。のちほど、コメント欄に作品を投稿しますので、今回は枠だけで。

こんな話が浮かんだよ、という方、挑戦してみてください。







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2011/02/27 08:54
イカズチさん、レス感謝です。

修正版、分かりやすくなってて良かったです。俺も書いた当初は、なんかわかりずらいよな~とは思ってました。ご指摘を受け、どこを直せばいいのか明確にわかる事が出来ました。ありがとうございます^^

嫉妬かあ…。俺もないわけではないですが、なるべくそこは負のパワーにならないよう意識はしてますね。
そういう気持ちになったら、すごいな、でも俺もやってやる!という気持ちに切り替えるようにしています。

まぷこさんのお話のラスト、やっぱり小鳥は食べられたんですね。
子供向けだからそれはないだろうという先入観で読んでいましたので、そこを読み取ることを怠りました。これは俺の未熟ですね。すみません^^;
ライオンと調教師の話…そういったのがあったんですか!知りませんでした~。
整髪料にコショウって、すごいトリックですね。教えて下さってありがとうございます^^

次のお題…青春小説とラノベ、の違いなんですが、俺の認識だと、青春小説=純文学系~図書室にあるような青春小説と、ラノベ=いわゆるアニメ系、萌え系の物語、の差をつけてたんですが。

う~ん…。おっしゃる通り、軸となるテーマを作った方が書きやすいですね。アドバイス感謝です。

では、次回はテーマを明確にして出しますね~。
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2011/02/27 05:46
イカズチです。

蒼雪さんの修正版、ずっと良くなってます。
冒頭から男の子の正体がわからないのでおかあさんに捨てられた悲惨な境遇であると思わせる箇所がなくなって『おや? この母子は普通じゃない……でも子供の事は思っている様だ。なんだろう?』と興味を抱かせるようになりましたね。
どんどん素敵なお話になって行きやがります。
くやしいなぁ……。

他人のお話が私の創作の原動力になっているのでは無いと思いますが、人間ですから嫉妬はありますよね。
楽しんで読むのが1/3、嫉妬1/3、勉強1/3ってところでしょうか。

まぷこさんのお話のラストですが、当然、くしゃみをしたららいおんくんの口が閉じられる事になりことりさんは噛み砕かれるのでは無いかと……。
まぁ対象がおこさんなので、そこは想像にまかせるとして良いのだと思いますが。
昔、短編の推理トリックを扱った本で『ライオンに頭を噛み砕かれた調教師』の話読んだ事があります。
ライオンの口に調教師が頭を突っ込む芸を行う事を知っていた犯人は、整髪料にコショウを混ぜたのですね。

次回ですが、青春小説とラノベ、明確な違いってなんでしょう?
青春小説はラノベに含まれる気もしますが。
逆かも。
いずれにしても『高校生男女の恋愛』『中学生の友情』のように主となるテーマを決めた方がよいのではないでしょうか。
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2011/02/26 11:53
>男の子のおかあさんは、男の子がひもじくないように、たべもののおうちをくれました。

くれました、じゃなくて、くれたのです。

の方が良い気がする。

…俺ばっかり連投すみません^^;
みなさんも連投オッケーですので、どんどん書き込みしちゃってくださいね。
俺は少し黙っていよう。。。
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2011/02/26 11:47
…イカズチさんのコメ見て、あらためてまぷこさんの作品読み返してみたんですが…、

ブラックっておっしゃってましたが、これってもしかして、最後小鳥が食べられちゃったんですか?^^;

俺はてっきり、ライオンのくしゃみで小鳥が吹っ飛んだと思ってました。そ、そうだったのか~。
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2011/02/26 11:38
↓イカズチさんのご指摘を受け、修正してみました。今度はどうでしょうか。

自分で直さねばと思ったセリフがありますが、気に入って頂けたとのことで、そのままにしました。
しかし漢字が…もっと漢字使えたら、字数が浮くのにな~^^;

なので、今回はまぷこさんが全部ひらがなで書ききっていて、本当に感服しましたです。

千文字童話シリーズ、面白いですね!またやりませんか?^^
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2011/02/26 11:34
男の子は、ひとりぼっちでした。まっくらやみのおうちで、ひとりきり。

でも、さみしくはありません。
男の子のおかあさんは、男の子がひもじくないように、たべもののおうちをくれました。
おかあさんはもういませんが、ここには、おかあさんの気もちがいっぱいつまっているからです。

男の子は、おなかがすくと、自分のまわりをかこっているたべものをたべました。それはあまずっぱくて、とてもおいしいものでした。

おなかがいっぱいになると、男の子はねむりました。毎日しあわせでした。


ある日のこと。いきなり、男の子のくらしているおうちが、ぐらぐらっとゆれました。

男の子はびっくりしてにげようとしました。でも、上も下もたべものでとりかこまれているので、みうごきがとれません。

めりめり!

てんじょうがさけて、まっしろな、いがいがするものが、男の子の目をさしました。

『ひゃー、まぶしい!』

まぶしくてたまらず体をくねらせると、かみなりみたいな二つの声が、男の子の頭をぐわんぐわんとたたきました。

「きゃー、お母さん、りんごに虫がいる!」
「あらいけない。そんなもの、すててしまいなさい」

男の子のおうちをたべようとした大きなやつらが、ぽいっと男の子ごとおうちをすててしまいました。
男の子は、かれ草におちてたすかりましたが、おうちはどこかへころがってゆきました。

『おうちがなくなっちゃったよう』

それから、男の子はおうちをさがして、毎日あちこち歩きまわりました。でも、どこにもみつかりません。

やがて、男の子は一本のかれ木の枝にたどりつくと、そこでうとうとと眠ってしまいました。


やけに背中がぽかぽかします。男の子は目をさましました。
なぜか、体がへんなからのようなものにつつまれています。いきぐるしいので、男の子はそこからでようともがきました。

ぱかり!

ふいに背中が楽になりました。急に明るくなりましたが、こんどは、目が痛くありません。

『わあい、体がかるいぞ!』

男の子は思いきって枝から飛びおりました。背中にはえたうすいものを動かすと、ふわりと風にのることができました。

むこうで、なんだかいいにおいがします。男の子は、ごはんをたべるために、そちらへ飛んでゆきました。
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2011/02/26 10:50
イカズチさん、コメント感謝です。

そんなに気に入って頂けて嬉しいです。俺は、もう少しひねりとかあるといいなと、納得いかなかったんですが…^^;

イカズチさんの作品も力強くて、なかなかいいと思いますよ。
そうそう、語尾ですが、そこも手を入れてみました。
>突き放したように言った・・・そうなんです。ちょっとえらそーだな、と感じまして^^;

児童向けの本が手元にあるので、俺もそれを参考にして書いたんですが、やっぱりみんな、言い聞かせる口調、文体で書いてますね。

あとは、字数制限が厳しくて。とくに必要ないかと思われたところもカットしてます^^;

茜ちゃんがおませな設定で、でも男の子にきょうみないも~ん、と老人に言ってのけるシーンなどです。
中編とかでその設定が生きる伏線としてなら良いんですが、ここは結末につながる事実だけ伝えるべきかなあ、と。

でもすごく直しやすかったです。それも、物語の基礎が十分できているからです。俺は、ちょっと語尾と贅肉を省くだけでよかったんで。お話もおもしろかったですよ!^^

完敗なんて、勝ち負けにこだわらず、楽しくいきましょう~。
あ、でもそれがイカズチさんの原動力なら止めませんw俺も鍛錬を怠らないようにしないと、ですね^^

文章のご指摘、ありがとうございます!
そういった指摘ができるのも、小説に詳しくないとできないことですから。
ご指摘通り、2文に分けてみますね。あとで投稿します。


千文字道場、俺も良い頭のトレーニングになって楽しいです^^
千文字しかないから、読むほうも楽なんですよ。数時間~1日くらいで、すぐに書ききれるのもいいですね。

次のテーマは…青春小説か、ラノベか。どっちにしましょうかね?
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2011/02/25 23:28
イカズチです。
連投申し訳ない。

蒼雪さんのお話、素敵ですねぇ。
ほのぼのとした語り口調に心安らぐストーリーです。
『おうちがなくなっちゃったよう』が妙にジンと来る台詞で、私は特に好きだなぁ。

私の話を手直しして頂いたモノを読んだ時も感じたのですが、文章の語尾が決定的に優しくなっていますよね。
良い例が、周囲が暗くなった説明で、私は『見えなくなるのはあたりまえですね』と、突き放したように言ったのに対して、蒼雪さんは『見えなくなってしまうんです』と小さい子を納得させるような口調を取っています。
テーマだ教訓だと内容にばかり気を取られ、読み手の事を考えなかった私の完敗ですね。
また一つ、勉強させて頂きました。

一箇所だけ気になる部分があります。
冒頭の『男の子のおかあさんは、男の子がひもじくないように、たべもののなかに自分の子どもを置いてゆきました。』
『お母さんが子供を置いて行った』『男の子がたべものの中にいる』と二重の意表を突いた文だったので、正確な意味を理解する為に読み直してしまったので。
二文に分けるなどして見ては如何でしょう。


ところで、まぷこさんの指摘にありました主人公の『茜』ですが、当初、名前は『ひろこ』だったのです。
その後、『ゆい』になり、最終的に『茜』となりました。
なぜって……一文字だから。
苦労の跡が滲み出てるなぁ。

やっぱり千文字道場、書くのも読むのも楽しいです。
次回のテーマは何でしたっけ?
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2011/02/25 19:02
イカズチです。

今回も盛況ですねぇ。
蒼雪さん、感想と補正ありがとう御座います。
勉強になりますです。
なるほどなぁ。
中華街の仙人と言う設定に捕らわれすぎたのですかね。

にしても、まぷこさんすげぇ!
平仮名だけでここまでストーリーをもっていけるとは。
漢字で四苦八苦してた自分が情け無いですよ。
ラストがちょっとブラックかなって感じはありましたが、ほんと、まんま子供に読ませたいお話ですね。

あまりに盛況すぎてコメントも簡単に読みきれません
じっくり読ませて下さい。
まぷこさんのお話以降のコメントはまた別途と言う事で、一旦失礼します。
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2011/02/25 15:42
うーん、自分の作品ですが、わかりずらいところがいくつかありますね。

とくに最後の方。
>なんだかいいにおい
じゃなくて、花のいいにおい の方が春だとわかりやすいかな。
>「おうちがなくなっちゃったよう」
じゃなくて、冬なので「さむいよ」にすると状況が理解できるかも。

とりあえず、このまま保留で残しておきます。ご意見お待ちしてます。
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2011/02/25 12:23
まぷこさん、レス感謝です。

あ、そうなんですかwわざわざすみません^^;

今回のお題では、あくまで文章や文体をやってみましょうということなんで、漢字の読み書き制限はないつもりです。
小難しい表現に頼らない書き方を、というテーマだったんですよw
なので、そこはおおらかにいきましょう~。
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2011/02/25 12:20
ごめんなさい。適当な事を書いてしまいました。
Wikiさん↓によれば、「街」は4年生で習う字でした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E5%B9%B4%E5%88%A5%E6%BC%A2%E5%AD%97%E9%85%8D%E5%BD%93%E8%A1%A8

『読み』については、ちょっと調べた限りではわかりませんでした。



ちなみに『茜』ちゃんは教育漢字には入ってません。
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2011/02/25 12:17
下が、俺の考えた童話です。
なんか、まだ煮詰めきれていないかんじですが、ひとまず提出してみました。

ほんと…大変だし難しい!でも、とても楽しかったです。いつもと違った新鮮な書き方を味わえました。

お話としては、リンゴに巣食った虫の話です。蝶じゃなくて蛾でしょ、というつっこみはこの際置いてください(^-^;)

視点・主人公の意外性だけで持ってるお話。。。
内容、文章など、推敲の余地はまだまだありますので、ここをこうしたらいいという意見がありましたら、校正文を投稿していただけると幸いです。よろしくお願いします。


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2011/02/25 12:11
男の子は、ひとりぼっちでした。まっくらやみのおうちで、ひとりきり。

でも、さみしくはありません。
男の子のおかあさんは、男の子がひもじくないように、たべもののなかに自分の子どもを置いてゆきました。だから、男の子はへいきでした。

男の子は、おなかがすくと、自分のまわりをかこっているたべものをたべました。それはあまずっぱくて、とてもおいしいものでした。

おなかがいっぱいになると、男の子はねむりました。毎日しあわせでした。


ある日のこと。いきなり、男の子のくらしているおうちが、ぐらぐらっとゆれました。

男の子はびっくりしてにげようとしました。でも、上も下もたべものでとりかこまれているので、みうごきがとれません。

めりめり!

てんじょうがさけて、まっしろな、いがいがするものが、男の子の目をさしました。

「ひゃー、まぶしい!」

まぶしくてたまらず体をくねらせると、かみなりみたいな二つの声が、男の子の頭をぐわんぐわんとたたきました。

「きゃー、お母さん、りんごに虫がいる!」
「あらいけない。そんなもの、すててしまいなさい」

男の子のおうちをたべようとした大きなやつらが、ぽいっと男の子ごとおうちをすててしまいました。
男の子は、草におちてたすかりましたが、おうちはどこかへころがってゆきました。

「おうちがなくなっちゃったよう」

それから、男の子はおうちをさがして、毎日あちこち歩きまわりました。でも、どこにもみつかりません。

やがて、男の子は一本のかれ木の枝にたどりつくと、そこでうとうとと眠ってしまいました。


やけに背中がぽかぽかします。男の子は目をさましました。
なぜか、体がへんなからのようなものにつつまれています。いきぐるしいので、男の子はそこからでようともがきました。

ぱかり!

ふいに背中が楽になりました。急に明るくなりましたが、こんどは、目が痛くありません。

男の子は思いきって枝から飛びおりました。背中にはえたうすいものを動かすと、ふわりと風にのることができました。

「わあい、体がかるいぞ!」

むこうで、なんだかいいにおいがします。男の子は、ごはんをたべるために、そちらへ飛んでゆきました。












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2011/02/25 10:46
まぷこさん、レス感謝です。

街 って、2年生で習うんでしたっけ?小学生の読み書き表、持ってないからなあ~^^;
一応俺も、手持ちの青い鳥文庫(ム―ミン)見ながら漢字入れてますが、「中級から」ってあるので、3~6年生むけなんですかね。

児童文学って、すごいですね。制限細かいですし、すごく言葉に気を使いますね。俺も勉強になりました。
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2011/02/25 10:37
……小2だと、「中か街」になるのでは……?

『小学校何年向け』というのは、使用する漢字の制限のほかに読み方も制限されるからなあ……
生きる、はOKだけど、生まれる、はNGな学年とかあるので。
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2011/02/25 10:33
まぷこさんの感想です。

まぷこさんの作品も、俺からは言うことなしです!
内容、文章ともにとてもわかりやすく、情景が目にすんなりと浮かんできます。
今までの作品とくらべて、ずっとのびのびして見えます。こっちのほうが楽しかったですか?^^

ストーリーは、ライオンが小鳥に歯を掃除してもらうという、牧歌的な内容ですね。
とくに戒めとか教訓めいたことはないんですが、戒めだけが童話じゃないので、これはこれで完成度高いと思います!俺は大好きです、こういうの^^ ぐりとぐら、みたいなのんびりしたお話ですね。

最後にライオンがくしゃみをする落ちですが、良いと思います。何度も繰り返しますが、俺は好きです!
読んでいる方も、ぽかぽか陽気に包まれていたのが、ラストで「ひやっ」と風にあおられたように、はっとしてしまいます。ちゃんと感情移入して読ませている証拠です。すごいなあ~^^
絵本にしたいですね。頭の中に、ライオンやカバ、小鳥の絵が浮かんできます。

う~ん、お二人ともすごいです。俺の今考えてる作品、大丈夫かな~。心配になってきました^^;



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2011/02/25 10:24
あ、小2だと10歳じゃないですね(^∀^;)
八歳くらいか。失礼しました~^^;
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2011/02/25 10:20
イカズチさんの作品に、手を入れてみました。どうでしょうか。ちょっと読みやすくなったと思います。

直したところは、なんとなく説明的・説明が重なっているところなどです。導入部も唐突な感じがしたので、直させて頂きました。こういう、動物の導き手って多いんですけど、すんなり入ってゆけます。

あと、ラストは茜ちゃんが反省したセリフを入れて、教訓描写にしました。
昔話だと、~しましたとさ、でいいんですけど、キャラやセリフが立っているので、キャラのセリフにしました。このほうが、生きて見える気がしませんか?

ちなみに千字ジャストです。ほんと、漢字の力って偉大ですねww足りない足りない。


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2011/02/25 10:15
茜ちゃんは、あげたてのゴマ団子をほおばりながら、ママと手をつないで「ちゅうかがい」を歩いていました。
今日は、茜ちゃんが10さいになったおいわいに、お食事にきたのです。
「あ、ハト!」
ふいに、目の前を一羽のハトが横ぎりました。茜ちゃんはハトを追いかけて、ママの止める声もきかずに、裏通りへかけこんで行きました。


いきどまりまで来ると、ハトはおらず、かわりに目の前に白いふくをきたおじいさんが立っていました。
「おじょう、そのおいしそうなおかし、じいにわけてくれんか?」
「しらない人におかしはあげな~い」
おじいさんはがっかりした顔をしましたが
「わしはこの町にすむ仙人じゃ。おかしをくれたらふしぎな力を一つあげよう」
そういって茜ちゃんの顔をのぞきこみます。
「力って?」
「時間を止める力じゃ。おじょうのほかは、なんでもぴたりと止まるぞい」
「え、すごい」
時間を止めればいじめっこをやっつけたり、テストの答えをみちゃったり、いたずらだってしほうだいです。

よろこんで、茜ちゃんは、おかしと時間を止める力をこうかんしました。
仙人はおかしをもって、けむりのように消えてゆきました。

「どこいってたの!」
あとを追いかけてきたママが、こわい顔をして茜ちゃんをつかまえました。
「きゅうにいなくなって。しんぱいしたのよ!」
(うるさい)
茜ちゃんはさっそく力をつかってみることにしました。
時間を止めてママからにげだすつもりです。
「時間よ止まれ!」
茜ちゃんが大声でさけぶと…まっくらになりました。
(えっ、なんで!?)
見るというのは、太陽やでんきゅうから出てモノにあたり、はねかえった光を目がかんじることです。
時間が止まれば光はうごかないので、見えなくなってしまうんです。
(体もうごかない!)
時間がうごかないと、空気もうごかなくなるので、空気につつまれた茜ちゃんがうごけなくなるのもとうぜんです。
もちろん、空気をつたわる音だって聞こえません。
さらに
(くるしいっ!)
空気がうごかないのでイキもできません。
茜ちゃんはあわてて時間をうごかしました。
「なに? 大声を出して」
(あー、びっくりした。もうこんな力、こりごりだわ)
ママにがみがみしかられながら、茜ちゃんは心の中でつぶやいたとさ。
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2011/02/25 09:54
イカズチさん、まぷこさん、投稿ありがとうございます。

イカズチさん、苦戦してるとか言いながら、完成度高いじゃないですか!^^;

俺は3月初めころにアップしようと考えてたので、もう少し話を寝かせておこうと思ってたんですが。
今日中にアップしますね^^;

まず、イカズチさんの作品の感想です。

文体、文章、ともに申し分ありません。
なぞの仙人に、時間を止める力をお菓子と引き換えた茜ちゃん。
でも、時間を止めたら真っ暗になるわ、息はできないわで、ふんだりけったりでしたとさ、という落ちですね。
教訓を交えたいと仰ってたので、そこが見受けられますね^^
見知らぬ人に声をかけられても、そう簡単に信じてはならないよ、とか、
安易な力で何事もうまくいくわけがない。嫌なことからは逃れられない、とか。

また、時間を止めると光や空気も動かなくなる、という科学的根拠にもとづいた説が、とても勉強になります。
楽しく読んで、「ああそうなんだ~」と、知らず知らずのうちに子供が知識を蓄えるしくみになっていますね。とても良いと思います!

なので、俺としては物語、構成に言うところはないです!よくぞここまで…と驚いていたりしてw

あ、ちょっと気づいたんですが、冒頭の
>小二の茜ちゃんは、ママと『ちゅうかがい』という所にやってきました。

は、いらないんじゃないかな~。中華街を妖しいところ、ファンタジーなことが起こりうる場所、という説明に使いたかったんだと思うんですけど、読む側としては、あまり関係ないかなと思います。

この話の要点は、茜ちゃんという女の子が妖しいじーさんにお菓子と引き換えに変な力を手に入れるところですので、「小二」という設定も必要ないかと思います。わずか千文字ですので、長編なら「中華街」が魔界都市みたいな所で、なんでも起こりうる設定として、名前が必要になるんですけど。

なので、この場合、読み手は、茜ちゃんが小さい女の子だという情報と、お爺さんがこの世のものではない設定が分かれば充分なんです。
でも、中華街という場をどうしても出して名前で説明したい場合、俺が直させてもらうと、こんな冒頭になります。

書ききれないので、次のコメントへ^^;
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2011/02/25 03:49
童話、という事で、全文ひらがなです。
分かち書きにするとスペースを入れなければなりません。もちろん、スペースも文字数に換算されてしまいます。
自分で勝手にハードルを上げてしまいました。

元の文章をコピペしたら、やっぱり1500字くらいありました。
前の1000文字の時も、もとの文章はそれくらいだったような……?

「おててえほん」のフリーダムさを見習って、「えっ?そんなオチ?」を狙いましたが、通じてるでしょうか?
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2011/02/25 03:37
らいおんが いました。
らいおんは はが いたくて、もう みっかも たべていません。
このままでは、うえじにしてしまう。
らいおんは、はいしゃさんを さがすことに しました。

らいおんが あるいていくと、いけが ありました。
いけの なかでは かばが あーんぐりと くちを あけています。
らいおんは、かばに こえを かけました。
かばさん、なにを しているんですか?
かばは くちを あけたまま こたえました。
はのていきけんしんですよ。
でも、くちを あけたままだったので、らいおんには
はのへいひへんひんげふお
としか きこえなくて、いみが つうじませんでした。

それで ききかえすと、かばの くちのなかから ことりが でてきました。
かばさん、おつかれさま。むしばは ありませんよ。
ことりは そういうと、かばの あたまの うえに ぴょん、と とびのりました。
じゃあ、わたしはこれで、と とびたとうとする ことりを、らいおんは よびとめました。
すみませんが、わたしの くちの なかも みて くれませんか?

ことりは ちょっと くびを かしげて いいました。
いいですよ、わたしが でてくるまで、ずっと くちをあけている、と やくそくするなら。
らいおんは いちもにもなく やくそくしました。
じゃあ、そこに ねて、くちを あけて。
らいおんは いわれたとおりに だらーんと ねそべり、くちを あけました。
ことりは らいおんの くちのなかを のぞきこみました。
ああ、は と は の あいだに、なにか はさまって いますね。
ことりは らいおんの は と は の あいだを つつきはじめました。
いたくて、くちを とじそうでしたが、らいおんは がまんしました。

はい、とれましたよ。
ことりが いうと、らいおんは はの いたみが なくなっているのに きづきました。
あいあろうおらいあふ。
らいおんが いうと、ことりは
ついでに ほかの はも そうじしてあげましょう。
といって、らいおんの ほかの はも つつきはじめました。
 
ぽかぽか いい おてんき。
らいおんは、きもちよくて うとうと しはじめました。

かぜが ふいて きました。
はっくしゅん!
らいおんは くしゃみを しました。
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2011/02/25 02:03
イカズチです。

いや~、今回ばかりはホント参りました。
蒼雪さんのコメントにも書きましたが、漢字で字数が稼げないのがこんなに辛いとは……。
漢字って偉大だ。
今までで一番推敲したんじゃないですかね。
(その割に誤字脱字があったりして……)

それに児童文学って難しい。
とうとう思い余って秘蔵の『中華街に住む仙人』を出しちゃいましたからね。
このキャラは未発表の18禁で使っています『性に悩む男女に妖しげな仙人グッズを渡す』と言う、ある種ドタバタのきっかけ的な人物なのです。
困った時には仙人だなぁ。

と、いうわけで投稿一番乗りを頂きました。
厳しい御意見を頂けます様にお願い致します。
アバター
2011/02/25 01:56
【時を止める少女】
小二の茜ちゃんは、ママと『ちゅうかがい』という所にやってきました。
お食事の前に、おかしを買って町をおさんぽです。
気がつくとママのすがたはなく、目の前に白いふくをきたおじいさんが立っていました。
「おじょう、そのおいしそうなおかし、じいにわけてくれんか?」
「しらない人におかしはあげな~い」
おじいさんはがっかりした顔をしましたが
「わしはこの町にすむ仙人じゃ。おかしをくれたらふしぎな力を一つあげよう」
そういって茜ちゃんの顔をのぞきこみます。
「力って?」
「そうじゃな。男の子がおじょうを好きになってくれる力はどうじゃ?」
「やだぁ。男の子なんかきょうみないもん」
「年ごろのむすめにはひょうばんがいいんじゃがなぁ」
「ほかにないの?」
「あとは時間を止める力くらいしかないのぅ」
「え、すごい」
時間を止めればいじめっこをやっつけたり、テストの答えをみちゃったり、いたずらだってしほうだいです。
「おすすめはせんがのぅ」
でも茜ちゃんは、おかしと時間を止める力をこうかんしたのです。
力のせつめいをして、仙人はおかしをもって消えてゆきました。

「どこいってたの!」
ママの声で茜ちゃんは町にもどってきたことに気がつきました。
「きゅうにいなくなって。しんぱいしたのよ!」
(うるさい)
茜ちゃんはさっそく力をつかってみることにしました。
時間を止めてママからにげだすつもりです。
「時間よ止まれ!」
茜ちゃんが大声でさけぶと……まっくらになりました。
(えっ、なんで!?)
見るというのは、太陽やでんきゅうから出てモノにあたり、はねかえった光を目がかんじることです。
時間が止まれば光はうごかないので、見えなくなるのはあたりまえですね。
(体もうごかない!)
なにもないようでも、まわりには空気があります。
時間がうごかないと、空気もうごかなくなるので、空気につつまれた茜ちゃんがうごけなくなるのもとうぜんです。
もちろん、空気をつたわる音だって聞こえません。
さらに
(くるしいっ!)
空気がうごかないのでイキもできません。
茜ちゃんはあわてて時間をうごかしました。
「なに? 大声を出して」
よくを出してやくにたたない力を手にいれた茜ちゃんは、ママにこってりしかられましたとさ。



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